横浜園芸博のチケットと予約はどう変わる?大阪・関西万博と比べて見えてきた「シンプル化」と「館ごとの自由度」

「シンプル化」と「館ごとの自由度」

 GREEN×EXPO 2027(2027年国際園芸博覧会)では、入場チケットは大阪・関西万博よりシンプルになる一方で、パビリオン体験の予約は「館ごとに独自方式」が併存する可能性があります。

 これは大阪・関西万博で実際に起きた事例からも、十分に想定される流れです。

まずは「入場」:GREEN×EXPO 2027はシンプル路線

● 万博IDは使わない想定

  • 券種選択
  • 来場日時予約
  • 入場

という最短導線を目指していることが、第31回理事会資料で示されています。「まず入るまでが分かりにくい」という大阪・関西万博の課題を意識した設計といえます。

2027年国際園芸博覧会第31回理事会 資料 より

大阪・関西万博では公式は一本化、でも実際は“分散”

大阪・関西万博では、

  • 公式予約(万博ID)
  • 当日登録
  • 館ごとの独自予約

同時に存在していました。

実際の例

  • 住友館
    → LINEを使った独自予約・抽選を途中で追加
  • イタリア館
    → 専用アプリによる予約・案内を追加、公式予約もあり

 結果として、「結局どこで予約すればいいのか分からない」という声も少なくありませんでした。

なぜ“館ごと予約”は生まれるのか

  • 体験人数に限りがある
  • 技術体験・映像体験など回転率が低い
  • 企業・国ごとに運営方針が異なる
  • 既存の会員基盤(LINE・アプリ)を活用したい

横浜園芸博ではどうなりそうか(想定)

 横浜園芸博(GREEN×EXPO 2027)は、

  • Village出展(三菱みんなの未来館、竹中館など)
  • テーマ館
  • 企業・団体出展(null2など)

と、出展形態が多様な一方、大阪・関西万博のような海外パビリオンや大規模なコンサートはありません。そのため、

  • 人気パビリオン
  • 体験型展示
  • 滞在時間が長い展示

では、LINE・アプリ・Webフォームなどによるパビリオン独自予約が導入される可能性は十分に考えられます。ただし現時点では「可能性」の段階ですので、今後の情報に注目です。

想定される“現実的な形”

最も現実的なのは、次の形です。

  • 入場・基本動線
    → 公式チケットシステムで統一
  • 一部体験型展示
    → パビリオンごとの事前/当日予約を併用

万博と園芸博比較

項目大阪・関西万博GREEN×EXPO 2027(横浜園芸博)
入場万博ID必須ID不要・簡素化
公式予約複雑シンプル設計
館ごとの予約実例あり導入の可能性あり
来場者の迷いやすさ高め低減を目指す

入るのは簡単、中身は果たして・・・

今後は、

  • 公式がどこまで予約ルールを示すのか
  • 各パビリオンがどんな導線を採るのか

が注目ポイントです。

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