2022年度 埼玉県公立高校入試 解答・解説 理科(2022年2月24日実施)
問題
解答
1 問1:ウ 問2:ア 問3:エ 問4:ア 問5:(略) 問6:やく 問7:2H2 + O2 → 2H2O 問8:全反射
2 問1:D 問2:南中高度 問3:54、天の北極(北極星) 問4:東、遅くなっていく 問5:3
3 問1:イ 問2:表面積 問3:E 問4:ウ 問5:ア 問6:血液中の養分や酸素は,血しょうに溶けた状態で毛細血管からしみ出て,組織液を通して全身の細胞に届けられる。
4 問1:ウ 問2(1) 二酸化炭素:イ 酸素:エ (2):乾いたペットボトルを使って集めたアンモニアと条件が揃わなくなる 問3:気体として存在している粒子の数が減少することで,大気圧よりペットボトル内の気体の圧力が小さくなるから。 問4:イ
5 問1:(略) 問2:ア、オ 問3:(略) 問4:エ 問5 L:小さく M:Yを高くする(Zを塔に近づける、Y,Zを固定したまま橋げたを下げる)
解説
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問1 | マグマが冷え固まってできた火山岩に当てはまるのは花崗岩。 石灰岩とチャートは生物の遺骸が堆積してできた堆積岩。砂岩は砂が堆積してできた堆積岩。 |
問2 | 精子の核と卵の核が合体して新しい1個の核になることを受精という。 |
問3 | ア(正) 亜鉛板から亜鉛イオンが出てくるので、電子は亜鉛板→銅板の向きに流れる。 イ(正) 銅よりも亜鉛の方がイオン化傾向が大きい。 ウ(正) イオンがセロハンを通過することで、亜鉛イオンや硫酸イオンが移動し、電池が長持ちする。 エ(誤) 亜鉛板では亜鉛イオンになるため、質量は減少する。 銅板では銅イオンが銅として析出するため、質量は増加する。 |
問4 | フレミング左手の法則を用いる。 |
問5 | 暖気が寒気の上に這い上がって進む前線は、温暖前線で、進行方向に向かい半円を塗りつぶしたように描く。 |
問6 | おしべの先端にある花粉が入った小さな袋をやく(葯)という。 |
問7 | 水素が酸素と結びつき水ができる反応である。 2H2 + O2 → 2H2O |
問8 | 光ファイバーは、内側に屈折率の高いコアと外側に屈折率の低いクラッドという部分に分かれているため、内部の光が全反射をし、遠くまで光を届けることができる。 |
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問1 | 北半球の昼の長さを図から読み取ると、Aが夏至、Cが冬至なので、Dが春分。 |
問2 | 太陽がちょうど真南に来たときの高度を南中高度という。 |
問3 | 竹串の角度をその場の緯度にすれば、北極星の方向すなわち天の北極を指すことになる。 よって、Iは90°-36°=54° |
問4 | 月は地球の周りを西から東へ約27.3日で公転するが、地球も公転しているため、満ち欠けの周期としては約29.5日となる。 よって、毎日同じ時間に月を観察すると、360°÷29.5=約12°東にずれて見える。 |
問5 | 29.53×12=354.36日で、地球の公転周期と1年で10.88日ずれる。 よって、おおよそ3年で32.64日になるので、3年に1度、1ヶ月追加したらずれは抑えられる。 |
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問1 | ア(誤) デンプンはだ液、すい液、小腸の壁の消化酵素と混合された時に分解されている。 イ(正) タンパク質は、胃液、すい液、小腸の壁の消化酵素と混合された時に分解されている。 ウ(誤) 脂肪は胆汁、すい液、小腸の壁の消化酵素と混合された時に分解されている。なお、胆汁は脂肪が水に溶けやすくする働きがある。 エ(誤) 胆汁は脂肪が水に溶けやすくする働きがある。 |
問2 | 柔毛は、小腸の内側の壁の表面積を大きくすることで、効率よく栄養分を吸収できる働きがある。 |
問3 | 小腸で吸収されたブドウ糖は肝臓へと進み、貯蔵される。 |
問4 | ヘモグロビンは酸素の多いところで酸素と結びつき、酸素の少ないところで酸素を放出する働きがある。 二酸化炭素が含まれるとpHは酸性にうつるので、数値が小さくなる。 |
問5 | 呼吸と光合成は反対の働きなので、光合成に水が必要なことから考えると覚えやすい。 ブドウ糖の一部は肝臓でグリコーゲンという物質に変えられて貯蔵される。 尿素はアンモニアが肝臓で無毒化されてできるもの。 |
問6 | 血しょうが毛細血管から滲み出ると組織液という名前に変わり、細胞との養分や酸素などのやり取りが行われる。 |
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問1 | ア(誤) 火のついた線香を近づけるのは、酸素の検出法 イ(誤) 塩化コバルト紙の変化は、水の検出法 ウ(正) 赤色リトマス紙が青色に変化するのは、水に溶けてアルカリ性を示すもの。アンモニアは水溶してアルカリ性を示す。 エ(誤) 青色リトマス紙が赤色に変化するのは、水に溶けて酸性を示すもの。 |
問2(1) | ア 亜鉛をうすい塩酸に加えると水素が発生 イ 石灰石をうすい塩酸に加えると二酸化炭素が発生 ウ 硫化鉄をうすい塩酸に加えると硫化水素が発生 エ 二酸化マンガンをうすい過酸化水素水に加えると酸素が発生 |
問2(2) | 水がペットボトルに付着していると、その時点で中に気体が溶けてしまい、乾いたペットボトルでの実験と条件が揃わなくなる。 |
問3 | 気体の粒子の数は、水に溶けることで減少する。そうすると、ペットボトル内の圧力が大気圧よりも小さくなり、ペットボトルが潰れてしまう。 |
問4 | 【結果2】から二酸化炭素は水温が高いほど水に溶けにくくなることがわかる。 海水温が上昇すると、二酸化炭素が溶けにくくなり、大気中の二酸化炭素の量が減少しにくくなることがわかる。 |
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おもりの質量〔g〕 | 0 | 20 | 40 | 60 | 80 | 100 |
ばねAの伸び〔cm〕 | 0 | 2.0 | 4.0 | 6.0 | 8.0 | 10.0 |
ばねBの伸び〔cm〕 | 0 | 4.0 | 8.0 | 12.0 | 16.0 | 20.0 |
問1 | ばねの伸びを縦軸に表すので、初めの長さを引いた値になる。 |
問2 | ア(正) ばねAもばねBも、おもりの質量を2倍にするとばねの伸びも2倍になっている。 イ(誤) ばねAもばねBも、おもりの質量とばね全体の長さは一次関数の関係になっている。 ウ(誤) ばね全体の長さは同じだが、初めの長さと比べての伸びはそれぞれ違う。 エ(誤) 全体の長さの差は20gで2cm、40gで4cmと徐々に広がっている。 オ(正) 同じ質量をつるした時、ばねBの伸びは、ばねAの伸びの2倍になっている。 |
問3 | P点とQ点が同じ高さなので,それぞれ同じ角度で糸が張っている。すなわち,それぞれにかかる力Iと力IIは同じ大きさである。よって,力IIも4マスの矢印で描く。 平行四辺形を作り、合力を描く。なお,答えとなる線は実線で力II、力IIIとしっかりと明記しておく。その他の線は補助線で書いておくと良い。 |
問4 | 力Iと力IIの合力である力IIIは金属板の重力と等しい。 糸とスタンドがつくる角度が60°の場合、ばねAにかかる力と重力は2:1、 糸とスタンドがつくる角度が30°の場合、ばねAにかかる力と重力は2:√3=2/√3:1、という関係になる。 60°のばねの伸び:30°のばねの伸び=10cm:xcm=2:2/√3 ∴2x=10×2/√3 ∴x=10/√3=5.78cm よって、初めの長さは8cmなので全体の長さは、8+5.78=13.78=13.8cm 問2より、ばねの伸びが比例関係にあるため、ばね全体の長さで計算してしまうと、計算できないので注意。 |
問5 | 【結果2】や問4の結果から、ケーブルにはたらく力をさらに小さくするには、Xの角度をが小さくなるようにYを高くするか、Zを塔に近づける方法が考えられる。 |