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防災・減災の取組み(2022・共通テスト・本試験・地理A)

問題

 防災・減災の取組みの中には,自然環境の多様な機能をいかした社会資本の整備や土地利用を図ろうとする考え方に基づくものがある。この考え方に当てはまる防災・減災の事例として適当でないものを,次の①〜④のうちから一つ選べ。

 ① 海岸と田畑との間にマツの植栽を行うことで,海からの飛砂や風の被害を防ぐ。

 ② 植林地が荒廃しないように継続的に管理することで,斜面崩壊による土砂災害を防ぐ。

 ③ 堤防沿いに竹を植栽することで,洪水時にあふれた水を早く排出して下流の洪水被害を軽減する。

 ④ 流域の水田を一時的に水をたくわえる遊水池として利用することで,河川の氾濫による洪水被害を軽減する。

出題

2022年度 大学入試共通テスト 本試験 地理A 問6

解答

 ③

解説

 ①(正) マツは塩の害に強く,海の近くでも育つことができる。また,マツの葉は細いので強い風に逆らわず、風の力を弱め,風に乗った砂を地面に落とす働きがあり,背も高く育つため,古くから植林されている。

 ②(正) 植林地において,下刈りや間伐などの人工的な管理がされない場合,山の地表に日光が届かず,草木の根が張らないため,土が痩せていく。大雨や台風などの際,根が水を吸いきれずに土砂崩れが発生しやすくなる。

 ③(誤) 水害防備林として堤防沿いに竹が植栽される場所もあるが,雨水の急激な流入や土砂の流下を防ぐ役割であり,水を早く排出する役割ではない。

 ④(正) 流域全体で水害を軽減させる治水対策「流域治水」の一つの方法である。

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