greenexpo2027yokohama
正式な入場料が発表されました。以下の記事をご覧ください。
2027年に横浜で開催される「2027年国際園芸博覧会(GREEN×EXPO 2027)」は、大阪・関西万博の開催に合わせて少しずつ注目を集めています。
しかし、現時点(2025年9月)ではまだ入場料は正式に発表されていません。また、開催500日前である11月4日(火)にも発表はありませんでした。
以前、11月をめどに発表とのニュースがありましたが、果たしていつ発表となるでしょうか。
そこで、計画案や過去の国際園芸博の事例をもとに、入場料を見ていきましょう。
2021年3月に発表された基本計画案には、大人3,500円、通期パス13,300円と試算されています。現在出ている「2027年国際園芸博覧会基本計画」には具体的な入場料については掲載されていません。
| 種類 | 概要 |
|---|---|
| 普通券 | 入場時間の制限がない1日券 |
| 前売券 | 開催日前に販売する入場券 |
| パスポート(通期パス) | 会期中に何度でも入退場可能な入場券 |
| 特別割引 | 障がい者、要介護者およびその介護者を対象とする入場券 |
| 時間指定入場割引 | 滞在時間を限定した入場券 |
| 種類 | 金額 | 備考 |
|---|---|---|
| 普通券:大人 | 3,500円 | |
| 普通券:学生 | 1,900円 | |
| 普通券:子供 | 1,100円 | |
| 普通券:シニア | 2,800円 | |
| 前売券 | 2,975円 | 15%割引 |
| パスポート(通期パス) | 13,300円 | |
| 特別割引券 | 1,750円 | 50%割引 |
| 団体割引券 | 2,975円 | 15%割引 |
| 学校団体割引券 | 1,750円 | 50%割引 |
| 平日割引券 | 3,150円 | 10%割引 |
| 夜間割引券 | 1,750円 | 50%割引 |
※割引率等は「愛・地球博」を参考。
GREEN×EXPO2027の運営費について「360億円規模」と説明されています。この運営費を、計画されている「有料入場者1,000万人」で割ると、単純計算で1人あたり約3,600円という計算になります。
しかし、運営費収入は、入場料収入以外に物販収入等も含まれており、「入場券収入」は1,000万人の有料来場を前提に243億円を見込んでいます。
当日大人料金3,500円に対し、割引券の導入を踏まえた実質平均単価は2,430円。平日券や時間指定券などを活用して来場を分散し、混雑を緩和する狙いがあります。
ただ、インフレ等も鑑みると、もう少し高くなる可能性もありますね。
過去の国際園芸博を振り返ると、入場料の有無や価格は開催地によって大きく異なります。
| 開催年 | 開催地 | 入場料 | 来場者数 |
| 2027年 | 横浜(日本) | 約3,500円(当初計画より) | 約1,000万人(想定) |
| 2023年 | ドーハ(カタール) | 無料 | 約422万人 |
| 2022年 | アルメーレ(オランダ) | 大人€29 小人€19 (大人:約4000円、小人:約2600円) | 約68.5万人 |
| 2019年 | 北京(中国) | 一般 120元(約2,000円) | 約930万人 |
| 2016年 | アンタルヤ(トルコ) | 60トルコリラ(約2,200円) 夜間割引15リラ | 公表なし |
同じく国際的なイベントである大阪・関西万博と比較すると、GREEN×EXPO2027の料金予想が見えてきます。
| 区分 | 大阪・関西万博 | 横浜国際園芸博 (当初計画より) |
| 大人券 | 7,500円 | 約3,500円 |
| 子ども券 | 4,200円 | 約1,900円 |
| 通期パス | 30,000円 | 約13,300円 |
| 会期 | 6か月(184日間) | 6か月(192日間) |
| 有料入場者数想定 | 2,820万人 | 1,000万人 |
万博と比べると価格は抑えめですが、4人家族で行くと1万円近くかかる可能性もあります。
大阪・関西万博では、開幕初期の来場を促進するため、4月・5月来場者限定の通期パス割引販売と、入場時間・来場可能日の制限緩和を発表しました。
これにより、開幕直後の気候が快適な時期に来場を促し、リピーターを増やすことが狙いでした。
この取り組みは、前売券(開幕券・前期券など)で早期来場し、気に入った人に 「何度も来場できるお得なパス」 への移行を促したものです。
また、来場日時予約はこれまでと同様「最大3回」分の事前予約が可能です。4月第1週を目途にシステム改修が行われ、新条件で予約ができるようになります。
午前中入場制限の緩和により、来場者が朝の時間帯に集中し、ゲートや交通機関の混雑、人気パビリオンの予約争奪が激化しました。その結果、初回訪問者が十分に楽しめない状況も生じました。
また、通期パス利用者は早い時間帯から行動でき、さらに3日分の来場予約が可能な点で通常券利用者よりも優位となり、不公平感や不満が高まる要因となりました。家族連れや地方来場者への影響が大きい点も課題です。
現時点で販売は始まっていませんが、過去の国際博覧会や大阪・関西万博の事例から、以下の流れが予想されます。
購入方法(予想)
発売時期(予想)
大阪・関西万博(2025年)のケースでは、開幕1年半前(2023年11月20日)から前売券が発売されました。そのため横浜国際園芸博覧会も2026年前半には販売開始される可能性が高いといえます。
2027年国際園芸博覧会(GREEN×EXPO2027)の入場料はまだ正式発表されていませんが、
を踏まえると、大人3,500円前後となります。
当初案から約4年が経過し、建設費や人件費の高騰も踏まえると、大人料金は5,000円前後になる可能性が高いとみられます。
また、協会担当者は2025年11月のシンポジウムにて、「まだ決定ではないが、大阪・関西万博より高くはならない見込み(大人7,500円)」と述べていました。
正式な料金やチケット販売スケジュールは、今後の協会発表を待つ必要がありますが、来場を検討している方は、2026年の前売券発売に注目しておくと安心です。