銀イオンはなぜ「Ag+」(一価)?
中学校の理科でイオンを勉強する際に,基礎知識がない分,どうしても暗記せざるを得ないと思います。ただ,電子配置を電子殻(いずれ間違いであることは大学で・・・)を用いて考えておくと,わかりやすいです。
そんな中,金属イオンの中で,銀イオンがAg+という1+の陽イオンになることを覚えます。
これは,中学校2年生で酸化銀が出てきて,なぜAg2Oなのかというヒントにもなるのです。
しかし,ほとんどの金属イオンが「2+」となる中,なぜ銀イオンは「Ag+」なのでしょうか。
それは,電子配置が,K(2)L(8)M(18)N(18)O(1)となっているからです。
O殻を回っている1個の電子が1つ飛び出せば,安定した形になりますよね。
・・・というところまでが,中学理科の限界だと思います。
詳しくは,大学で学ぶ電子軌道を勉強するとわかりますが,ここにも色々と例外もあるので,よく出てくるAg+は暗記してしまっても損はないと思います。