GREEN×EXPO2027(横浜園芸博)

【レポート記事】グリーンインフラ展2026|トゥンクトゥンクが登場!園芸博展示のヒントも

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グリーンインフラ展2026へ行ってきました!

 2026年1月28日(水)〜30日(金)の3日間、東京ビッグサイトにて、持続可能な社会と革新的なテクノロジーをテーマにした4つの専門展示会が同時開催されています。そのうちの一つが「グリーンインフラ展2026」。事前に参加登録すれば無料で入ることができました。

第6回グリーンインフラ大賞表彰式

 メインステージで開催された「第6回グリーンインフラ大賞表彰式」では、国土交通大臣賞、GREEN×EXPO 賞(新設)、特別優秀賞の受賞団体の表彰が行われ、国土交通大臣賞を受賞した2団体によるプレゼンも行われました。

竹中工務店「調の森」の技術が横浜園芸博へ

 国土交通大臣賞に選ばれた株式会社竹中工務店と東京建物株式会社は、会場でプレゼンテーションが行われました。そのうち、竹中工務店のプレゼンテーションの中で、横浜園芸博のvillage出展について触れられました。

調の森の技術が園芸博に

 千葉県印西市でグリーンインフラの実証研究を進めている「調の森 SHI-RA-BE®」で活用されている技術が園芸博でも見られるようです。雨水を溜めて地下に浸透させるだけでなく、在来種の植物を植えて汚濁物質を除去したり、溜めた雨水を敷地内で利用したりできる、自然の力を活かしたグリーンインフラ技術である「レインスケープ®」や、竹中工務店と北海道大学農学研究院 山田浩之研究室との共同研究により開発した、AI・IoT技術を活用した生物自動モニタリングシステム「いきものアイ」などが予定されています。

国土交通大臣賞(2件)

受賞名受賞者概要
調の森 SHI-RA-BE におけるグリーンインフラの長期実証(千葉県印西市)株式会社竹中工務店未利用地を草地や水域に再生し、生物多様性保全・ウェルビーイング向上を図る取り組み。地域連携や技術のモニタリングが継続
大手町タワー(大手町の森)「都市における自然環境の再生」12年の歩み(東京都千代田区)東京建物株式会社敷地の約3分の1を森にし、都市の自然環境を再生。成熟した都市の森でイベント開催も積極化

GREEN×EXPO賞の表彰にトゥンクトゥンクが!

 今回から新設された「GREEN×EXPO賞」の表彰前に、横浜園芸博公式キャラクターのトゥンクトゥンクが登場しました!会場では一斉にカメラが構えられ、注目されている様子が伺えました。

大きな拍手で迎えられたトゥンクトゥンク(2026.1.28撮影)

 「GREEN×EXPO賞」には、特定非営利活動法人 鶴見川源流ネットワーク、町田市経済観光部 農業振興課、特定非営利活動法人 鶴見川流域ネットワーキングによる「流域の治水・生物多様性に貢献する『鶴見川源流保水の森』」(東京都町田市)が選ばれました。

GREEN×EXPO 2027が目指す「共創の風景」とは?

 表彰式に続いてメインステージでは、シンポジウム「GREEN×EXPO 2027が目指す『共創の風景』とは?」が行われました。

 2027年の開催が迫る「GREEN×EXPO 2027」は、単なる国際園芸博覧会ではなく、都市と自然の関係性を再定義し、日本社会におけるグリーンインフラや庭文化の価値、また未来のまちづくりの方向性を示す重要な契機として位置付けています。本セッションでは、協会(脇坂氏)、相鉄ホールディングス(加藤氏)、タカショー(高岡氏)、東京農業大学の福岡氏を交えて、会場計画・産業・レガシーについて議論しました。

登壇者

  • 福岡 孝則氏(東京農業大学 地域環境科学部 造園科学科 教授)モデレーター
  • 脇坂 隆一氏(公益社団法人2027年国際園芸博覧会協会 推進戦略室長)
  • 高岡 伸夫氏(株式会社タカショー 代表取締役社長)
  • 加藤 努氏(相鉄ホールディングス株式会社 経営戦略室事業創造部長/相鉄クリーンエナジー株式会社 代表取締役社長)

 会場となる旧上瀬谷通信施設は、相沢川をはじめ3つの川の源流域に位置し、里山や農地が残る希少な土地です。協会はこれらの地形や自然を生かし、雨庭や農地を含むグリーンインフラを「ショールーム」かつ「実験場」として提示する計画を進めています。これは従来の博覧会のように更地化して施設を建設する手法とは異なり、自然基盤を前提とした都市デザインとして画期的であると指摘されました。また、出展者のコンセプトが乱立することを避けるため、テーマ別の「village(ビレッジ)」を導入し、来場者にとっても空間的・物語的なまとまりを持たせる工夫が進められています。

配布資料 国際園芸博覧会概要|国土交通省

相鉄はKids Villageのパビリオンとして

 相鉄の加藤氏からは、相鉄グループの価値創造の目指す姿や沿革等の説明がありました。また、沿線開発における今後の課題として、自然との共生やエリアマネジメントの重要性を挙げました。園芸博後は防災機能を備えた公園として整備される構想をもとに、駅や商業施設を花と緑で包み、沿線全体を心地よい風景に転換していくビジョンが語られました。

 なお、village出展については、開催1年前にプレスリリースする予定で、今の段階では具体的な内容は話せないとのことでした。ただ、Kids Villageへの出展となるので、「未来を担う子どもたちが触れたりしながら生き物について学べる場所」にしたいとの話がありました。今後の正式なプレスリリースに期待です。

タカショー|園芸博を機に世界へ発信

 タカショーの高岡氏からは、庭文化やガーデン×Well-beingの観点から、鶴見花博後にガーデニング文化が市場として成長した歴史を踏まえ、園芸文化が中長期的に拡大する可能性を指摘しました。また、先日リリースされた株式会社タカショーの花・緑出展について詳しく説明がありました。タカショーは、「庭から考える『Well-being』~心身の健康と幸せ~」をテーマに、植物が持つ生命力と最新のガーデン・エクステリア技術を融合させた 300 ㎡の展示空間を展開します。

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レガシーは感性的・社会的価値に

 さらに、東京農業大学や博物館を活用したサテライト展開の可能性も示され、全国や海外の教育施設や文化施設が参加する「運動(ムーブメント)」としての拡張性が議論されました。脇坂氏は、博覧会を“横浜でのイベント”ではなく“社会的な運動”として捉えるべきだと強調し、子ども、企業、大学、市民、海外機関など多様な主体が参加できる開かれた仕組みを目指すと述べました。

 最後に、レガシーは単に資材の再利用や整備された公園といった物理的要素だけでなく、自然に触れる体験や学び、交流といった感性的・社会的価値こそ重要であるとされました。登壇者全体を通じて、GREEN×EXPO 2027は人々が様々な形で関われるプラットフォームとして機能し、2027年以降の日本を少しでも良い方向に導く契機になることが期待されると結ばれました。

GREEN×EXPO2027ブースも!

 メインステージ横の「グリーン官民連携プラットフォーム」エリアの端にGREEN×EXPO2027ブースがありました。

 トゥンクトゥンクのモニュメントや園芸博紹介のパネル、さらに2025年10月版の新しいリーフレットも配布していました。

鹿島建設「KAJIMA TREE」の紹介も

 village出展が決まっている鹿島建設のブースでは、大屋根リングを再生した「KAJIMA TREE」の紹介が行われていました。スタッフの方によると、登ることはできないものの、足元は通り抜け可能な構造になっており、下から見上げる形で楽しむことができる予定とのことです。

鹿島建設ブース(2026.1.28撮影)

開催概要

今回のイベントは、リアルとオンラインのハイブリッド開催となります。

項目内容
イベント名称4展合同展示会(日刊工業新聞社主催)
同時開催展防災産業展 / グリーンインフラ産業展 / 国際宇宙産業展ISIEX / G空間EXPO
リアル会期2026年1月28日(水)~30日(金) 10:00 – 17:00
リアル会場東京ビッグサイト 東7・8ホール
オンライン会期2026年1月21日(水)~2月13日(金)
入場料無料(事前登録者、招待状持参者、中学生以下)
※登録がない場合は1,000円
主催株式会社日刊工業新聞社
共催グリーンインフラ官民連携プラットフォーム
協力公益社団法人2027年国際園芸博覧会協会

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