「政府出展館」GREEN×EXPO 2027 起工式と基本計画の概要

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政府出展館

 2027年に横浜市瀬谷区・旭区で開催される「GREEN×EXPO 2027(2027年国際園芸博覧会)」。
 2025年11月2日、日本政府出展の起工式(鍬入れの儀)が会場で行われ、政府出展館(政府出展展示施設(仮称))の建設が正式にスタートしました。
 出展内容や施設構成を定めた「基本計画案」をもとに、政府出展館の概要を見ていきましょう。


政府出展館の概要

 政府出展館は、会場の南エリアに位置し、2.5haもの規模を誇る「GREEN×EXPO」最大級の展示となります。(<比較>大阪・関西万博の日本館は1.3ha)

会場図

会場イメージ

和泉川の流頭を挟んだ2つの屋内施設

国土交通省|GREEN×EXPO 2027 の政府出展展示施設(仮称)新築工事の発注見通しを公表

 政府出展館は、境川の支川である和泉川の源流地に位置しています。

 和泉川の流頭を挟み東西に分棟する建築と日本の庭園の伝統技術に新たな知識や技術を結集した庭を造ることで、日本に受け継がれてきた自然観を通して、今の時代と風土に即した農と里・山の風景を表現します。


日本政府出展のテーマ(案)

 日本政府出展のテーマとして以下のような案が挙がっています。

【テーマ例】

  • (案1)みどりが紡ぐ明日の暮らし Weaving the Future Life from “Green(MIDORI)”
  • (案2)みどりが紡ぐ持続可能な未来 Weaving the Sustainable Future from “Green(MIDORI)”
  • (案3)みどりとつくる持続可能な社会 Creating/Sketching Green Society for sustainable future and well-being

基本方針

政府出展で示す明日の社会と暮らし(みどりと関わる3つの環)
~みどりとの共生を新たな形で構築する~日本政府出展 基本計画(案)

展示フロー


起工式(鍬入れの儀)—開幕500日前の節目

 式典には高市総理大臣をはじめ、国土交通大臣、農林水産大臣、横浜市長、神奈川県副知事らが出席。
 地元の上瀬谷小学校・横浜瀬谷高校生徒も参加し、種まきセレモニーを行いました。
 また、「全国高校生花いけバトル2025神奈川大会」にて優勝した、横浜隼人高校の生徒が「花いけパフォーマンス」を披露し、華やかなフィナーレとなりました。

「大阪・関西万博の勢いを受け継ぎ、自然と共生する未来社会の姿を世界に示す」
― 高市総理大臣 挨拶より

 鍬入れの儀には政府関係者や施工代表のほか、GREEN×EXPO公式マスコット「トゥンクトゥンク」と大阪・関西万博公式キャラクター「ミャクミャク」も登場し、次世代へつながるイベントとして盛り上がりを見せました。

ガーデン制作グループと教育連携

 「未来を担う世代と共に創る博覧会」を目指し、全国5つの高校がガーデン制作に参加します。

学校名ガーデンテーマ
北海道音更高等学校オーガニックフラワーガーデン~有機で山・川・海の豊かさを守る~
千葉県立成田西陵高等学校文化をつむぐガーデン~循環型で育てる草花の新しいかたち~
神奈川県立横浜瀬谷高等学校横浜・瀬谷フラワーループガーデン~花と緑が循環し、人と地球を共創する~
三重県立四日市農芸高等学校優雅な自給自足~育て・味わい・分かち合う空間創造~
京都府立桂高等学校未来へつなぐ~古都の絶滅危惧種と環境を肥料で守る~

 高校生は、花や植物を通じて「地域・自然・循環」をテーマにした学びと創造のプロジェクトを展開中です。


サステナビリティとレガシー

 政府出展は会期後も横浜市の新たな公園空間として継承予定。
 再利用可能な素材や在来種の植栽を活かし、脱炭素・循環型社会の象徴的空間として残ります。政府出展館は日本庭園体験農園として利用される予定です。
 また、展示技術・デザイン・教育連携の成果を全国へ展開することを目指しています。

日本政府出展 基本計画(案)

今後のスケジュール

年度主な予定
2025年度建設着工・高校生ガーデン制作スタート
2026年度展示完成・試験公開・広報展開
2027年3月~9月GREEN×EXPO 2027 開幕・一般公開

🔗 参考リンク

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地球のミライについて考える個人サイト。大阪・関西万博やGREEN×EXPO(横浜花博)を応援しています。
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