大阪万博の跡地はいま|夢洲の開発事業者は2027年2月に決定、大屋根リングは展望台に

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2025年4月13日〜10月13日に開かれた大阪・関西万博。その会場だった大阪・夢洲の「第2期区域」(約50ha)は、いま次のまちづくりに向けた手続きが進んでいます。

大阪府・大阪市は2026年7月3日に開発事業者の募集を始め、9月14日には売却対象の土地(約42ha)の予定価格を921億1,300万円と公表しました。開発事業予定者の決定・公表は2027年2月17日(水)の予定です。大屋根リングは北東部の約200mを残し、人が登れる展望台として記念公園の中に整備する計画です。この記事では、府・市の公表資料から跡地の「いま」と「これから」をまとめます。

YUMESHIMA PHASE 2

万博跡地の今後 早わかり

10月16日時点

01跡地の広さ

約50ha

  • 民間開発エリア 約42ha
  • 記念公園ゾーン 約2.9ha
  • 大阪ヘルスケアパビリオン跡地 約1.5ha

02開発事業者

2027/2/17(水) 決定予定

提案書の受付は2027/1/12〜1/15

募集は2026年7月3日から(二段階審査)

03予定価格

921億1,300万円

売却対象の土地 約42ha(2026年9月14日公表)

04大屋根リング

  • 北東部の約200mを残す
  • 人が登れる展望台に
  • 記念公園・記念館は大阪市が整備

跡地の最寄り駅はOsaka Metro中央線「夢洲駅」

夢洲第2期区域開発事業者募集の概要版。売却区域約42ha、記念公園ゾーン、大阪ヘルスケアパビリオン跡地活用ゾーンの位置とスケジュール
夢洲第2期区域開発事業者募集の概要(画像をタップすると概要版PDFが開きます)|画像:大阪市

SECTION 01万博の跡地はいま|第2期区域のゾーン分け

夢洲は大阪港に浮かぶ約390haの埋立地です。万博の会場だった場所は「夢洲第2期区域」と呼ばれ、大阪府・大阪市は「夢洲第2期区域マスタープラン」でまちづくりの方向を決めてきました。2025年4月にVer.1.0、10月にVer.2.0、2026年6月にVer.3.0を策定しています。

Ver.3.0のコンセプトは「万博の理念を継承し、国際観光拠点形成を通じて『未来社会』を実現するまちづくり」。約50ha(外周道路を含む)の区域は、次の3つに分けられています。

ゾーン広さ計画の内容
民間開発エリア約42ha産業・研究のショーケース、最先端技術の実証・実装など。今回の募集の対象
記念公園ゾーン約2.9ha大屋根リングと一体となったみどりの空間と記念館を整備
大阪ヘルスケアパビリオン跡地活用ゾーン約1.5ha先端医療、国際医療、ライフサイエンスに関わる機能を導入

となりの第1期区域ではIR(統合型リゾート)の工事が2025年春に始まり、IR施設は2030年秋ごろの開業が見込まれています。第3期区域は、埋立造成を進めながら長期滞在型のまちづくりに取り組むとされています。くわしくは夢洲第2期区域マスタープランVer.3.0(PDF)で公開されています。

閉幕後の夢洲駅や会場周辺のようすは、futureearthの【大阪・関西万博の今】夢洲駅を訪問(2026年5月)でも紹介しています。

SECTION 02開発事業者の募集とスケジュール

大阪府・大阪市は2026年7月3日、民間開発エリアを開発する事業者の募集を始めました。「二段階審査方式(公募型プロポーザル)」で、まず計画提案を審査して「優秀提案」を選び、次にその提案者の価格提案を審査します。予定価格以上で最も高い価格を提案した者が開発事業予定者になります。

項目内容
売却する土地約42ha(420,062.03平方メートル・此花区夢洲中一丁目、夢洲東一丁目)
貸し付ける土地約0.4ha(4,011.75平方メートル・鉄道基盤施設等の範囲)
予定価格921億1,300万円(売却する土地・2026年9月14日公表)
用途地域など商業地域・国際観光地区(建ぺい率80%/容積率400%)
提案を求める内容まちづくりのコンセプト、土地利用計画、万博レガシーの継承と発信、資金計画など
対象外記念公園ゾーン、大阪ヘルスケアパビリオン跡地活用ゾーン

概要版によると、夢洲第3期区域やグリーンテラスゾーンを含めた一体的なまちづくりについても計画提案ができます。

今後のスケジュール(予定)

  • 2026/7/3募集開始・実施要領の公表
  • 7/15〜7/17現地見学会(終了)
  • 9/14予定価格の公表
  • 2027/1/8参加資格審査の申請書類の受付締切(午後5時必着)
  • 1/12〜1/15提案審査書類の受付(持参のみ)
  • 2月上旬計画提案審査(非公開)
  • 2/17(水)価格提案審査、開発事業予定者の決定・公表

日程は変わる場合があります。最新の情報は大阪市の夢洲第2期区域開発事業者募集の実施についてと概要版のページで確認できます。

SECTION 03記念公園と大屋根リング

副首都推進本部(大阪府市)会議の戦略会議(2026年2月13日)の資料「万博レガシーの継承と発信(記念公園・大屋根リング・記念館)について」で、跡地に残す万博のレガシーの形が示されました。

大屋根リング(北東部 約200m)

大屋根リングの北東部約200mを、人が登れる形の公園施設(展望台)として大阪市が整備・管理します。マスタープランVer.3.0でも、残す部分を展望台として改修し、記念公園ゾーンに位置づけています。

記念公園(約2.9ha)

大屋根リングの一部を含む周辺のエリアを、万博レガシーを継承する記念公園として大阪市が整備・管理します。

記念館

万博の記憶を後世につなげる情報発信や交流促進のための公園施設として、大阪市が新しく設けて管理します。

同じ資料では、大屋根リングの設計・調査・改修・整備に万博の剰余金40億円、リングの管理運営に年1.5億円(いずれも博覧会協会の試算)をあてる案が示されています。記念館の整備は国の交付金や補助金、企業の協力を検討し、府・市が原則折半で負担するとしています。

記念公園・記念館が開く時期は、10月16日時点ではまだ示されていません。

資料は大阪市の公開資料(PDF)で読めます。万博のプロデューサーたちが閉幕後を語った催しはEXPO2025 Futures Summitレポートで紹介しています。

SECTION 04跡地は見学できる?

2026年7月15日〜17日に開かれた跡地の現地見学会は、開発事業者の募集に応募を考える事業者向けのもので、すでに終わっています。大阪府・大阪市の募集ページやマスタープランでは、一般の人向けの跡地の見学会は案内されていません(10月16日時点)。

一方で、跡地の最寄り駅であるOsaka Metro中央線の夢洲駅では、閉幕1周年の催しが開かれます。Osaka Metroの発表によると、2026年10月31日(土)〜11月3日(火・祝)の10:00〜17:00、駅の大型LEDビジョンでの花火映像の上映と、ミャクミャクのコラボグッズ販売会(南改札外・整理券制、11月2日は販売なし)があります。くわしくはOsaka Metroのお知らせで確認できます。

SECTION 05夢洲・アフター万博の関連イベント

万博の「その後」にふれられる催しは、大阪をはじめ各地で続いています。futureearthのアフター万博カレンダーと、関連する記事をまとめました。

ACCESS夢洲へのアクセス

項目内容
場所大阪市此花区夢洲(大阪港の埋立地)
鉄道Osaka Metro中央線「夢洲駅」(2025年1月に夢洲まで延伸・開通)
今後の鉄道北ルート(JR桜島線の延伸と京阪中之島線の延伸)について、事業化に向けた検討が進められています

Osaka Metro中央線 夢洲駅(大阪市此花区夢洲)

SUMMARYまとめ

  • 大阪・関西万博の会場だった夢洲の第2期区域は約50ha。民間開発エリア約42ha、記念公園ゾーン約2.9ha、大阪ヘルスケアパビリオン跡地活用ゾーン約1.5haに分けて整備
  • 大阪府・大阪市が2026年7月3日に開発事業者の募集を開始。予定価格は921億1,300万円(約42ha)
  • 提案書の受付は2027年1月12日〜15日、開発事業予定者の決定・公表は2月17日(水)の予定
  • 大屋根リングは北東部の約200mを残し、人が登れる展望台に。記念公園と記念館は大阪市が整備・管理(開く時期はまだ示されていない)
  • 一般向けの跡地の見学会は案内されていない。夢洲駅では10月31日〜11月3日に閉幕1周年の催し

2027年2月に開発事業者が決まると、万博の跡地は新しいまちづくりの段階に入ります。大屋根リングの展望台や記念公園の続報が出たら、この記事に追加します。万博の「その後」の催しはアフター万博カレンダーで確かめてみてください。

出典:大阪市「夢洲第2期区域開発事業者募集の実施について」(2026年9月14日更新)・概要版(2026年7月3日)・報道発表(2026年7月3日)、大阪府・大阪市「夢洲第2期区域マスタープランVer.3.0」(2026年6月)、大阪都市計画局「万博レガシーの継承と発信(記念公園・大屋根リング・記念館)について」(2026年2月13日 戦略会議資料)、Osaka Metro お知らせ(2026年10月9日)。

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