SDGs達成度ランキング 日本18位(Sustainable Development Report 2021)
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Future Earth〜ミライの地球を考える〜
鹿島建設株式会社が開発した「CO2-SUICOM(シーオーツースイコム)」は、「CO2–Storage and Utilization for Infrastructure by COncrete Materials」の略称(商品名)で、コンクリートが固まる過程で二酸化炭素を吸い込み、貯めてしまう技術です。
地球温暖化防止に向けて、CO2削減は急務となっています。コンクリートはその主原料であるセメントの製造時に大量のCO2が発生しますが、これまで革新的なCO2削減手段が無い状況でした。
スイコムは、セメントの半分以上を特殊な混和材(γ-C2S)や産業副産物に置き換えること、および火力発電所の排気ガスに含まれるCO2をコンクリートに大量に固定することにより、コンクリート製造時のCO2排出量をネットでゼロ以下、つまり大気中のCO2を減少させることに世界で初めて成功しました。
CO2-SUICOMは、セメントの半分以上を特殊な混和材(γ-C2S)や産業副産物などに置き換えることで、セメント製造時に排出されるCO2を大幅に削減します。このγ-C2SはCO2と反応することでCO2を吸収し、硬化する性質を持っています。また、γ-C2Sは化学工場にて発生する副産物(副生消石灰)を原料としています。この特殊な混和材をセメント代替として用いたコンクリートが、高濃度のCO2と接触(炭酸化養生)することにより、大量のCO2を吸収させることを可能にしました。供給するCO2には火力発電所の排気ガスを利用しています。産業副産物の有効利用と、コンクリートへのCO2の大量固定により、CO2排出量ゼロ以下を実現しています。