万博閉幕から1年、大阪・中之島で「世界縁日」|「こみゃく」生みの親・引地耕太氏によるクラウドファンディングも
「ありがとう。またね。」——大阪・関西万博の閉幕から1年。その返事として、未来創造の祭典「COMMONs2026」が2026年9月30日(水)から10月12日(月・祝)まで、大阪・中之島で開かれます。
中身は、展覧会「HELLO, WORLDs.」、中之島公園の「世界縁日」、大阪市中央公会堂の「COMMONs College」の3つ。中心にいるのは、万博のデザインシステム、通称「こみゃく」の生みの親とも呼ばれるクリエイティブディレクター・引地耕太 氏です。祭りを支えるクラウドファンディングは、目標の1,000万円を超えて続いています。
2026年9月23日更新:展覧会「HELLO, WORLDs.」の開催概要、世界縁日の会期(10月10日〜12日)、クラウドファンディングの支援状況を反映しました。

SECTION 01COMMONs2026の全体像と日程
COMMONs2026は、祭り・学び・アートを通じて人々が出会い、ともに未来をつくる場をひらく祭典です。当初は10月12日の1日開催として告知され、会期の拡張が調整中とされていた「世界縁日」は、中之島公園での3日間の催しになりました。さらに9月30日からは展覧会が加わり、全体の会期は約2週間になっています。
| 日程 | プログラム | 会場 |
|---|---|---|
| 9月30日(水)〜10月12日(月・祝) | 展覧会「HELLO, WORLDs.」 | アートエリアB1 |
| 10月10日(土)〜12日(月・祝) | COMMONs Festival「世界縁日」 | 中之島公園 |
| 10月12日(月・祝) | COMMONs College | 大阪市中央公会堂 |
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | 未来創造の祭典 COMMONs2026 |
| 会期 | 2026年9月30日(水)〜10月12日(月・祝) |
| 会場 | 大阪・中之島(大阪市中央公会堂 周辺) |
| 主催 | 一般社団法人COMMONs |
| 共催 | 読売新聞、demo!expo、VISIONs |
※主催・共催は公式サイトの表記によります。
「世界縁日」は2026年だけで終わらせず、継続的な開催を目指すとされています。そしていつか——夢洲の地にこの祭りを還すことが、実行者の願いとして語られています。
SECTION 02展覧会「HELLO, WORLDs.」
「HELLO, WORLDs.」は、COMMONsという共有地から始まる、まったく新しいプロジェクトです。引地耕太 氏が企画・原作・キャラクターデザイナーとして参加し、小さな生き物たちとその世界観を制作しました。会場は京阪電車「なにわ橋駅」の地下1階にあるアートエリアB1で、入場は無料です。

3つの展示
物語がどんな思いから生まれ、どうかたちづくられたのか。プロジェクトの背景と、生き物たちや世界観の設計を紹介します。
形も色も表情も違う100を超える小さな生き物が集まり、ひとつの生態系をつくります。
「かたちを考える」「色を選ぶ」「目を描く」の3ステップで、自分だけの生き物を生み出します。
描いた生き物が会場に並ぶ
参加型展示の作品は、「会場で描く」「作品を持ち寄る」「SNSで投稿する」の3つの方法で募集しています。寄せられた作品から運営が選び、参加型展示エリアに順次追加。SNSからの応募作品は運営が印刷して掲出するので、遠方からでも参加できます。
SNSで応募するときは、作品の画像に「#HELLOWORLDs」を付けて投稿します。自分の創造をみんなの共有地へ届けることを、この展示では「奉納」と呼んでいます。
ほかに、お気に入りの生き物を共有する企画や、生き物たち全体を呼ぶ名前の募集も。「推す・描く/つくる・名づける」という参加で、会期中に展示の景色が変わっていきます。
開催概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 展覧会名 | HELLO, WORLDs. |
| 会期 | 2026年9月30日(水)〜10月12日(月・祝) |
| 会場 | アートエリアB1(京阪電車「なにわ橋駅」地下1階) |
| 開場時間 | 9月30日(水)〜10月9日(金):11:00〜18:00(最終入場17:30) 10月10日(土)〜12日(月・祝):10:00〜22:00(最終入場21:30) |
| 休館日 | 10月5日(月) |
| 入場料 | 無料 |
10月5日(月)は休館日です。世界縁日と重なる10月10日〜12日は10時開場・22時までと、平日より長く開いています。
SECTION 03COMMONs Festival「世界縁日」
COMMONs2026の中心となる祭りが、10月10日(土)〜12日(月・祝)に中之島公園で開かれる「世界縁日」です。クラウドファンディングのページでは、入場無料の予定とされています。
パビリオンに見立てた屋台を一堂に集め、世界各国の食や文化と日本の縁日が混ざり合う屋外イベント。世界の料理を楽しめる屋台や、みんなで食卓を囲むロングテーブルが並ぶ計画です。
万博会場を彩った音楽やアートも再び大阪へ。Co-MYAKU’25をはじめ、万博に関わったアーティストやクリエイターによる作品、サウンドスケープ、DJ、ダンス、パフォーミングアーツなどが中之島に集まります。櫓(やぐら)や盆踊りと世界の音楽を掛け合わせた新しい祭りも構想されています。
※各コンテンツはクラウドファンディングのページ(2026年8月15日公開)で企画中とされていたもので、内容は変更となる場合があります。
SECTION 04COMMONs College(大阪市中央公会堂)
最終日の10月12日(月・祝)には、大阪市中央公会堂で「COMMONs College」が開かれます。万博に関わったクリエイター、研究者、建築家、アーティストなどが、万博で向き合った問いや試行錯誤、その後の活動について語る場です。
クラウドファンディングのページでは、中央公会堂のプログラムとして万博会場デザインプロデューサーを務めた建築家・藤本壮介 氏による特別講義や、大屋根リングが生まれるまでの思考や舞台裏をたどるドキュメンタリー映像の上映が予定されています。藤本氏は公式サイトで「COMMONs Fellow」として紹介されています。
同じページでは、中央公会堂の催しを「カンファレンス」と呼び、入場は招待制としています。リターンのA席〜SS席がその招待にあたり、1st Goalの達成で設けられる「OPEN SEATS」は、誰でも無料で参加できる席・参加枠として計画されています。
SECTION 05「みんなで無料にする祭り」とOPEN PROGRAM
世界縁日は、誰もが参加できる入場無料の祭りを目指しています。ただし、無料でつくれるわけではありません。このプロジェクトが掲げるのは、「無料の祭り」ではなく「みんなで無料にする祭り」という考え方です。誰かの支援によって、まだ会ったことのない誰かが参加できる——支援を次の誰かへつなぐ仕組みが、5つの「OPEN PROGRAM」です。
中央公会堂の特別講義、トークセッション、上映会などに、誰でも参加できる無料席・参加枠を設けます。
万博をきっかけに生まれた作品や活動を、多くの人が触れられる形に。アート、音楽、ダンス、ワークショップ、子ども向けプログラムなど。
建物の中だけでなく、偶然居合わせた人も自然と参加できる、入場無料の祭りを街へ。
祭りで生まれた人、言葉、作品、景色を、BOOK・FILM・オンラインアーカイブなどで記録します。
祭りで出会った人たちがその後もつながれる場所を。COMMONs LABや、始動予定のNEIGHBORs(仮)を通じて。
SECTION 06引地耕太 氏とCOMMONs
プロジェクトの実行者は、一般社団法人COMMONs 代表理事、株式会社VISIONs 代表の引地耕太(ひきち こうた)氏。東京と福岡を拠点に活動するクリエイティブディレクターです。
大阪・関西万博では、「こみゃく」という愛称で人気となったデザインシステムをはじめ、万博夢洲会場のデザイン・アート・サウンドによるオープンデザインプロジェクト『EXPO WORLDs』を手掛けました。紅白歌合戦のクリエイティブ、新ヤン坊マー坊のキャラクターデザインリニューアル、NIKEやYANMARといったブランドの仕事まで活動は幅広く、2026年1月に一般社団法人COMMONsを設立しています。
書籍『COMMONs』から祭りへ
COMMONsが最初に取り組んだのが、書籍『COMMONs ver.1.0 POST EXPO』の制作です。未来へつなげたい25の物語に、市民一人ひとりの「+1」を加えた「26の物語」。パビリオンや建築、デザインだけでなく、その背景にあった問いや試行錯誤、未来へのヴィジョンを記録する試みです。
書籍の実現に向けた最初のクラウドファンディングでは、2,938人から57,525,268円が集まりました。4th Goalの「イベントの拡張」も達成し、大阪市中央公会堂でのイベント開催が決定。今回のCOMMONs2026は、その構想を具体的なかたちにするものです。
SECTION 07クラウドファンディングの状況とリターン
支援総額11,116,905円・支援者386人。目標1,000万円に対して111%で、次の目標は2,000万円です。
募集期間は2026年8月15日〜11月13日で、All-in方式。目標金額に満たない場合も計画を実行し、リターンが届けられます。支援額に応じた6段階のストレッチゴールは次のとおりです。
| ゴール | テーマ | 実現すること |
|---|---|---|
| 1st|1,000万円・達成 | みんなにひらく | カンファレンス等に誰でも無料で参加できる「OPEN SEATS」や参加枠を設置 |
| 2nd|2,000万円 | 創造をひらく | COMMONsの新しいデザインシステムや活動を紹介する特別展示を開催 |
| 3rd|3,000万円 | 街へひらく | 世界縁日を屋外へ拡大。誰もがふらっと参加できる入場無料の祭りへ |
| 4th|4,000万円 | 体験をひらく | アート・音楽・エンタメ・参加型プログラムをさらに充実 |
| 5th|5,000万円 | 記憶を未来へひらく | オンラインアーカイブサイト構築、書籍やドキュメンタリーフィルムなどで記録 |
| 6th|6,000万円 | つぎの未来をつくりはじめる | メンバーシップ「NEIGHBORs(仮)」始動。祭りの終わりを次のはじまりに |
※ゴールの内容はプロジェクトページの記載どおりです。
リターンのラインナップ
支援コースは5,000円から100万円まで。限定コースの残り数は2026年9月23日時点のものです。
会場のスタンプを集められる「COMMONs PASSPORT」+Discord「#リモート祭り」へのご招待。
メンバーマガジン「NEIGHBORs magazine」(電子版・2027年3月31日お届け予定)+Discordへのご招待。
世界縁日 オリジナル手拭い+Discordへのご招待。
世界縁日 Tシャツ+Discordへのご招待。
アートプリントポスター(通常印刷・2026年12月31日お届け予定)+Discordへのご招待。
「NEIGHBORs magazine」(紙版)、ARCHIVE FILM Digital、中央公会堂カンファレンスA席へのご招待など。
COMMONsオリジナル法被、カンファレンスAA席、「#祭り制作室」への参加。
カンファレンスS席、バックステージツアー、ポスター、マガジンなど。
シルクスクリーンポスター、SS席2席、COMMONs tableへのご招待など。
OPEN PROGRAMへの支援、SS席3席、世界縁日 前夜祭へのご招待、シリアルナンバー入りポスターなど。
OPEN PROGRAM全体を支援。SS席5席、サイン入り額装ポスター、来年以降の企画への優先お声がけなど。
30万円以上のコースには、公式WEBサイトや「NEIGHBORs magazine」などの記録媒体に「THIS PROGRAM IS OPEN. with the support of ○○」として支援者名が載るOPEN PROGRAM CREDITが付きます。返礼品のない「祭り応援プラン」(5,000円/1万円/5万円/10万円/30万円/100万円)もあります。
カンファレンスへの招待が付くコースは、2026年10月6日(火)までの申し込みで有効です。A席・AA席はプログラムの一部に参加する権利で、プログラムは選べません(S席以上はすべてのプログラムに参加できます)。会場までの交通費は自己負担です。
手拭い・Tシャツ・PASSPORT・法被をイベント当日に会場で受け取りたい場合も、10月6日(火)までの入金が必要です。間に合わない場合は、10月12日以降に順次郵送されます。
支援金の使い道
会場費、設営費、電気工事費、運搬車両費、音響・照明設備費、登壇者・出演者謝礼、警備費、企画費、運営人件費、リターン品制作費など。
アーカイブ・知識資産の整備、COMMONsデザインシステム開発、Web・デジタルプラットフォーム開発、オンラインコミュニティ運営、OSAKA COMMONsプロジェクトの推進、次年度以降の共創活動・文化基盤づくり。
SECTION 08アクセス
公式サイトが案内している、大阪市中央公会堂までの行き方です。展覧会の会場アートエリアB1は、京阪中之島線「なにわ橋駅」の地下1階にあります。
| 路線・駅 | 出口 | 徒歩 |
|---|---|---|
| 京阪中之島線「なにわ橋駅」 | 1番出口 | 約1分 |
| 大阪メトロ御堂筋線「淀屋橋駅」 | 1番出口 | 約5分 |
| 京阪本線「淀屋橋駅」 | 1番出口 | 約5分 |
| 大阪メトロ堺筋線「北浜駅」 | 26番出口 | 約10分 |
大阪市中央公会堂(COMMONs College)
世界縁日の会場・中之島公園も、中央公会堂のすぐそばです。
アートエリアB1(HELLO, WORLDs.)
京阪中之島線「なにわ橋駅」の地下1階です。
SUMMARYまとめ
- COMMONs2026は9月30日(水)〜10月12日(月・祝)、大阪・中之島で。展覧会・世界縁日・Collegeの3本立て。
- 展覧会「HELLO, WORLDs.」はアートエリアB1で入場無料。100を超える生き物のインスタレーションと、自分で描いた生き物が並ぶ参加型展示。10月5日は休館。
- 世界縁日は10月10日〜12日に中之島公園で。世界の食と音楽、櫓や盆踊りを掛け合わせた祭りを構想。
- 10月12日は大阪市中央公会堂で「COMMONs College」。藤本壮介 氏の特別講義や大屋根リングのドキュメンタリー上映が予定されています。
- クラウドファンディングは9月23日時点で1,111万円・386人。11月13日まで、招待席付きコースと会場受け取りは10月6日が区切り。
「さようなら、万博。ただいま、未来。」——夢洲からパビリオンや大屋根リングがなくなっても、未来をつくる場所までなくなったわけではありません。万博で学んだ「未来のつくり方」を、もう一度確かめる2週間が、中之島で始まります。
