「おすぞ!園芸博!」GREEN×EXPO 2027でもスタンプラリー開催へ
大阪・関西万博で人気を集めた公式スタンプラリーが、GREEN×EXPO 2027(2027年国際園芸博覧会)でも実施されます。
会場内200か所程度に公式スタンプを設置し、パスポートサイズの公式スタンプ帳を販売する計画です。特設サイトは2026年12月頃、スタンプ帳は2027年1月から。
この記事では、協会が公表した資料をもとに、いまわかっていることを整理します。
SECTION 01万博から受け継がれる「公式スタンプラリー」
大阪・関西万博では、パビリオンや施設を巡りながらスタンプを集める公式スタンプラリーが行われ、専用のスタンプパスポートも販売されました。
GREEN×EXPO 2027の協会は、この公式スタンプラリーを「万博のレガシーとして継承されてきた」企画と位置づけています。公式スタンプラリーの実施と公式スタンプ帳の製造・販売によって、来場者の満足度向上を目指すというのが目的です。

GREEN×EXPO 2027の会場は約100ha。広い会場を歩いて回ること自体を楽しむ仕掛けとして、スタンプラリーが用意されることになります。
SECTION 02「デジタル」と「紙」の両方で楽しめる
協会の業務説明資料では、全体計画にあたって物理スタンプラリーとデジタルスタンプラリーの企画を合わせて提案することが求められています。協会が実施するデジタル施策と連携した企画にすること、という条件も付いています。

さらに、会場外の周遊や会期前の機運醸成といった拡張性のある全体計画にすることも明記されています。会場が開くのを待たずに参加できる仕掛けや、会場の外へ足を伸ばす企画が出てくる可能性があります。
協会のサステナビリティ計画では、公式スタンプラリーの取組として、アプリの提供、専用グッズの販売、周遊スポットの設置が挙げられており、広い会場を回る行為そのものをエンターテインメント化することを目指します。
会場で押す物理スタンプは公式スタンプ帳に、デジタルスタンプは協会のデジタル施策に。どちらか一方ではなく、両方を組み合わせた企画として計画が進んでいます。
SECTION 03スタンプが置かれるのは会場内200か所程度
公式スタンプが置かれる「対象施設」は、業務説明資料で会場内200ヶ所程度と示されています。ただし、対象施設数は協会と協議のうえで決定する、とも書かれています。
対象施設として挙げられているのは、次の4区分です。
- 公式参加者施設(参加国・国際機関の出展)
- 非公式参加者施設
- 主催者展示施設(テーマ館、園芸文化館など)
- 庭園等
💡 「200か所」は現時点での想定です。どの施設が対象になるかの具体的な一覧は、まだ公表されていません。会期中に対象施設が増えた場合は、公式スタンプを追加製造することも業務に含まれています。
花・緑出展は390件まで増加
GREEN×EXPO 2027の特徴のひとつが、企業・団体・個人や自治体による花・緑出展です。2026年7月1日時点で、企業・団体・個人が319件、自治体が71件(75自治体)の合計390件となっています。
庭園作品、花壇、生産品、工芸、植物アートなど、内容は多岐にわたります。もちろん390件すべてにスタンプが置かれるということではありませんが、対象施設が増えればスタンプスポットが増える可能性はあります。
企業などによる共創型の出展エリア「Village」も、対象施設の候補になりそうです。
関連記事【保存版】横浜園芸博のパビリオンは?Village別 出展企業リストと最新情報SECTION 04公式スタンプ帳はパスポートサイズ
集めたスタンプを押す公式スタンプ帳は、次のような仕様が示されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| サイズ | パスポートサイズ(88×125mm) |
| ページ数 | 60ページ程度(表紙・裏表紙を含む)が望ましい。対象施設の数に合わせて調整 |
| 掲載内容 | 会場マップを印刷(データは協会から支給) |
| デザイン | 公式ロゴマーク・公式キャラクターなど協会IPを使用 |
| 表紙 | コート紙が基本。裏表紙に証紙・JAN・価格を表示 |
| なつ印ページ | インキがにじまない、なつ印に適した紙。かつリサイクル紙を使用 |
会場マップを印刷できるスタンプ帳も、協会のデジタル施策と連携できるスタンプ帳も、この業務で製造される公式スタンプ帳に限る、と明記されています。公式スタンプ帳は1種類ということになります。

どこで買える?
販売場所は、会場内外の公式記念品売店とオフィシャルオンラインストアが想定されています。ただし、これは受託者が各販売事業者と商談して決めるもので、協会が販売場所を確約するものではない、とされています。
SECTION 05これからのスケジュール
協会のサステナビリティ計画には、公式スタンプラリーの今後の予定が示されています。
- 2026年12月頃公式スタンプラリー特設サイトの公開
開幕100日前を目途に公開予定。対象施設やスタンプの内容が、ここから順次わかっていくことになりそうです。 - 2027年1月公式スタンプ帳の販売開始
開幕より前にスタンプ帳が手に入る予定です。 - 2027年3月19日GREEN×EXPO 2027 開幕
横浜・上瀬谷の会場で公式スタンプラリーがスタートします。 - 2027年11月30日業務の履行期限
会期(9月26日まで)の終了後も、業務期間は2か月ほど続きます。

SECTION 06受託事業者はシヤチハタ株式会社に決定
ここからは、スタンプラリーがどう用意されているかという「裏側」の話です。
公式スタンプラリー業務は、公募型プロポーザル方式で受託候補者が選ばれました。協会が2026年2月18日に公表した契約結果によると、契約の相手方はシヤチハタ株式会社、契約日は2026年2月16日です。
シヤチハタは、朱肉のいらないネーム印など浸透印を手がける会社です。業務説明資料では公式スタンプの機構を浸透印式と指定しているので、その仕様に沿った提案が採用された形になります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 契約の相手方 | シヤチハタ株式会社 |
| 契約日 | 2026年2月16日 |
| 委託内容 | 公式スタンプラリー企画・運営/公式スタンプ帳製造業務 |
| 評価点・順位 | 139.8点/第1位(契約結果に記載された提案者は1者) |
| 件名 | 2027年国際園芸博覧会 公式スタンプラリー業務 |
| 履行期限 | 2027年11月30日(火) |
社名は「シャチハタ」ではなく「シヤチハタ」(ヤが大きい)が正式表記です。協会の契約結果でも「シヤチハタ株式会社」と記載されています。
プロポーザルから契約までの流れ
公募が告知されたのは2025年10月28日。そこから約4か月かけて、契約に至っています。
- 2025.10.28プロポーザル実施告知(実施要領・業務説明資料などを公開)
- 2025.11.26提案書の受付締切
- 2025.12.3プロポーザル評価委員会を開催(評価委員5名中5名が出席)
- 2026.2.16シヤチハタ株式会社と契約
- 2026.2.18契約結果を公表
評価は「業務実施体制(40点)」「提案内容(90点)」「ヒアリング(24点)」「ワーク・ライフ・バランスに関する取組等(6点)」の4項目で行われました。提案内容の着目点には、なつ印する楽しみを高める提案かどうか、物理スタンプとデジタルの連携を考えているか、会期前の機運醸成や会場外の周遊に関する提案が含まれているか、といった項目が並んでいます。
SECTION 07公式スタンプはどんなもの?
業務説明資料には、公式スタンプに求められる仕様も具体的に書かれています。
🔵 耐久性
10万回以上のなつ印に耐える耐久性が求められています。機構は浸透印式で、インキを補充すれば繰り返し使えるものにすること、とされています。
🧼 抗菌仕様
多くの来場者が手に取ることを想定し、グリップ部は抗菌仕様にすることが条件になっています。
🔗 盗難防止
盗難防止用チェーンなどの対策を講じること、とされています。紛失・破損・盗難があった場合は速やかに補充・交換することも求められています。
🪧 看板付きディスプレイ
スタンプは単体ではなく、看板付きディスプレイとセットで対象施設に供給されます。供給数は来場者数に合わせて調整されます。
印面のデザインとインキ色は、協会と協議のうえで決定されます。デザインデータは協会からの提供が基本ですが、簡易なものは受託者側で作成することもあるとされています。デジタルスタンプラリーでも使えるように、デジタルデータを用意することも業務に含まれます。
会期中は運営人員が会場内に常駐
会期は2027年3月19日から9月26日までの約6か月間。その間、インキ補充や緊急対応などのメンテナンスを効率よく行うため、運営人員を会場内に常駐させるなどの体制を組むことが求められています。デジタルスタンプラリーに関する現地対応も含まれます。
常駐する人数は、協会と協議のうえで決められます。
SUMMARYまとめ
- GREEN×EXPO 2027でも公式スタンプラリーが実施される。協会は万博のレガシーとして継承されてきた企画と位置づけている
- 2026年12月頃に特設サイト、2027年1月に公式スタンプ帳の販売が予定されている
- 対象施設は会場内200か所程度。具体的な一覧は今後の発表を待つことになる
- 公式スタンプ帳はパスポートサイズ(88×125mm)・60ページ程度。会場マップを掲載し、なつ印ページにはリサイクル紙を使う
- 会場で押す物理スタンプとデジタルスタンプの両方が計画されている
- 受託事業者はシヤチハタ株式会社。契約日は2026年2月16日、履行期限は2027年11月30日
- 公式スタンプは浸透印式で、10万回以上のなつ印に耐える耐久性・抗菌グリップ・盗難防止対策が条件
広い会場を歩いて、花や緑に出会って、その日の記録をスタンプで持ち帰る。物理スタンプとデジタルスタンプの両方が用意されることで、会場の中でも外でも参加できる企画になりそうです。
対象施設の一覧やスタンプのデザインは、2026年12月頃の特設サイト公開で見えてくる見込みです。続報が出しだい、この記事も更新します。
