万博閉幕から1年、大阪・中之島で「世界縁日」|「こみゃく」生みの親・引地耕太氏によるクラウドファンディングも
「ありがとう。またね。」——2025年10月13日、大阪・関西万博の閉幕日に交わされたあの言葉に、1年後の返事を。2026年10月12日(月・祝)、大阪・中之島を舞台に複合型文化祭典「COMMONs2026『世界縁日』」が開催されます。実行者は、万博公式キャラクターの愛称「こみゃく」の生みの親とも呼ばれるクリエイティブディレクター・引地耕太氏。入場無料を目指すこの祭りを支えるクラウドファンディングが、8月15日よりスタートしました。
ABOUTCOMMONs2026「世界縁日」とは
万博では、国籍も、年齢も、肩書きも違う人たちが同じ場所に集まり、話し、笑い、何かを一緒につくりました。あの場所をそのまま再現することはできません。けれど、そこで生まれた「異なる人たちが混ざり合い、ともに未来をつくる文化」は、この先にもつないでいける——。そんな考えから生まれたのが、この「世界縁日」です。
| 名称 | COMMONs2026「世界縁日」 |
|---|---|
| 会期 | 2026年10月12日(月・祝) |
| 会場 | 大阪市中央公会堂 及び 近隣エリアを予定 (2026年8月15日現在、中之島エリアを会場として想定・調整中) |
| 入場 | 無料予定 |
| 主催 | COMMONs 2026実行委員会 |
※各コンテンツは現在企画中です。内容は変更となる場合があります。※開催期間の拡張を関係各所と調整中とのことです。
「世界縁日」は2026年だけで終わらせず、継続的な開催を目指すとされています。そしていつか——夢洲の地にこの祭りを還すことが、実行者の願いとして語られています。
CONCEPT「みんなで無料にする祭り」という挑戦
世界縁日は、誰もが参加できる入場無料の祭りを目指しています。ただし、無料でつくれるわけではありません。このプロジェクトが掲げるのは、「無料の祭り」ではなく「みんなで無料にする祭り」という考え方です。
誰かの支援によって、まだ会ったことのない誰かが参加できる。誰かの支援によって、子どもたちが新しい文化に出会える。誰かの支援によって、音楽が鳴り、作品が展示され、新しい体験が生まれる——支援する人だけのためではなく、その支援を次の誰かへ。そんな新しい祭りのつくり方への挑戦です。
5つの「OPEN PROGRAM」
支援によって、会場内のさまざまなコンテンツをより多くの人が参加できる形へとひらいていく仕組みが「OPEN PROGRAM」。支援が集まるほど、祭りの新しい扉がひらいていきます。
大阪市中央公会堂で開催する特別講義、トークセッション、上映会などに、誰でも参加できる無料席・参加枠を設けます。
万博をきっかけに生まれた作品や活動を、より多くの人が自由に触れられる形でひらきます。アート、音楽、ダンス、ワークショップ、子ども向けプログラムなど、自分自身が参加できる体験も拡充。
建物の中だけでなく、そこに偶然居合わせた人も自然と参加できる、入場無料の祭りを街へひらいていきます。
祭りで生まれた人、言葉、作品、景色を、BOOK・FILM・オンラインアーカイブなどで記録。次の誰かが未来をつくるために使える共有資産として残します。
祭りで出会った人たちがその後もつながり、新しい活動やプロジェクトに参加できる場所をひらきます。COMMONs LABや、始動予定のNEIGHBORs(仮)を通じて。
PROGRAM3つの柱:講義・展示・屋外の祭り
世界縁日は、大阪市中央公会堂での講義・上映会と、中之島公園の歩行者広場での食体験などの催し、そして特別展示を同時開催する複合型文化祭典として構想されています。屋内外の会場を巡りながら、祭り・学び・展覧会を通して万博から始まる未来を体験できる内容です。
① 特別講義・トークセッション・映像上映会
万博に関わったクリエイター、研究者、建築家、アーティストなど多彩な実践者が講師として集まり、それぞれが万博で向き合った問いや試行錯誤、その後の活動について語ります。万博会場デザインプロデューサーを務めた建築家・藤本壮介氏による特別講義や、大屋根リングが生まれるまでの思考や舞台裏をたどるドキュメンタリー映像の上映も予定されています。
会場:大阪市中央公会堂/入場:招待制
② 特別展示
万博の会期中、公式デザインシステムとキャラクターを起点に、市民やクリエイターによる無数の二次創作が生まれました。この特別展示では、万博から広がった作品や活動を紹介するとともに、「こみゃく」の思想を受け継いで生まれたCOMMONsの新しいデザインシステムを初公開。万博のデザインを、閉じて保存する「遺産」ではなく、みんなが使い育てていける未来の「資産」へ——その可能性をひらく展覧会です。
会場:大阪市中央公会堂近隣の展示スペースを予定/入場:無料予定
③ 屋外の祭り
パビリオンに見立てた屋台を一堂に集め、世界各国の食や文化と、日本の縁日が混ざり合う屋外イベント。世界各国の料理を楽しめる屋台や、みんなで食卓を囲むロングテーブルが並びます。
さらに、万博会場を彩った音楽やアートも再び大阪へ。Co-MYAKU’25をはじめ、万博に関わったアーティストやクリエイターによる作品、サウンドスケープ、DJ、ダンス、パフォーミングアーツなど多彩な表現が中之島に集まります。日本の祭りを象徴する櫓(やぐら)や盆踊りと、世界の音楽を掛け合わせた新しい祭りの体験も構想されています。
PROFILE実行者・引地耕太氏とCOMMONs
プロジェクトの実行者は、引地耕太(ひきち こうた)氏。一般社団法人COMMONs代表理事、株式会社VISIONs代表を務めるクリエイティブディレクターです。
大阪・関西万博では、“こみゃく”という愛称で人気となったデザインシステムをはじめ、万博夢洲会場のデザイン・アート・サウンドによるオープンデザインプロジェクト『EXPO WORLDs』を手掛けました。ほかにも新ヤン坊マー坊のキャラクターデザインリニューアルなど、国内外で注目プロジェクトを展開。NIKEやYANMARといったグローバルブランドのクリエイティブから、スタートアップのデザイン戦略まで幅広く活動しています。2026年、万博と”その先”の「未来創造の共有地」として一般社団法人COMMONsを設立しました。
書籍『COMMONs』から祭りへ
COMMONsが最初に取り組んだプロジェクトが、書籍『COMMONs ver.1.0 POST EXPO』の制作です。取り上げるのは、未来へつなげたい25の物語に、市民一人ひとりの「+1」を加えた「26の物語」。完成したパビリオンや建築、デザインだけでなく、その背景にあった問いや葛藤、試行錯誤、未来へのヴィジョンを記録し、次の世代へ手渡す試みです。
書籍の実現に向けた最初のクラウドファンディングでは、2,938人から57,525,268円もの支援が集まりました。さらに4th Goalとして掲げた「イベントの拡張」も達成し、大阪市中央公会堂でのイベント開催が決定。今回のプロジェクトは、その構想を具体的なかたちにするものです。
書籍が、万博から生まれたプロセスやナレッジを未来へ手渡す「物語」だとすれば、世界縁日は、それらが再び人と人のあいだで動き出す「祭り」——そう位置づけられています。
RETURNリターンのラインナップ
支援コースは5,000円から100万円まで。一人ひとりに合った関わり方・楽しみ方を選べるよう設計されています。
祭りに参加する! 会場のスタンプを集められる「COMMONs PASSPORT」+Discord「#リモート祭り」ご招待。
祭りの記録を未来にひらく! メンバーマガジン「NEIGHBORs magazine」(電子版)+Discordご招待。
祭りの熱気を身に纏う! 世界縁日 オリジナル手拭い+Discordご招待。
“世界”を着て参加する! 世界縁日 Tシャツ+Discordご招待。
祭りを作品として残す! アートプリントポスター(通常印刷)+Discordご招待。
限定1,175名
「NEIGHBORs magazine」(紙版)、ARCHIVE FILM Digital、中央公会堂カンファレンスA席ご招待など。
限定450名
祭りづくりの舞台裏をひらく! COMMONsオリジナル法被、カンファレンスAA席、「#祭り制作室」への参加。
限定20名
共同創業者として祭りの始まりをつくる。カンファレンスS席、バックステージツアー、ポスター、マガジン等。
限定5名
パートナーとして共に未来をひらく。シルクスクリーンポスター、SS席2席、COMMONs table招待ほか。
限定5名
OPEN PROGRAMを支援し祭りの体験を拡張。SS席3席、前夜祭ご招待、シリアルナンバー入りポスターほか。
限定5名
祭りをみんなにひらく。OPEN PROGRAM全体を支援。SS席5席、サイン入り額装ポスター、来年以降の企画への優先お声がけ。
10万円以上のコースには、公式WEBサイトや「NEIGHBORs magazine」等の記録媒体に「THIS PROGRAM IS OPEN. with the support of ○○」として支援者名が掲載されるOPEN PROGRAM CREDITが付きます(匿名での支援も可能)。また、返礼品を受け取るよりも世界縁日そのものを応援したい方向けの「祭り応援プラン」(5,000円/1万円/5万円/10万円/30万円/100万円)も用意されています。
「大阪市中央公会堂にて開催するカンファレンスへのご招待」が含まれるコースは、イベント開催前となる2026年10月6日(火)のお申込みまで有効です。それ以降の支援では招待が適用されないため、参加を希望する方は期限にご注意ください。なお、会場までの交通費は自己負担となります。
GOALストレッチゴールと支援金の使い道
支援額に応じて、祭りの灯を会場の外へ、街へ、そして未来へと広げていく——6段階のストレッチゴールが設定されています。
| ゴール | テーマ | 実現すること |
|---|---|---|
| 1st|1,000万円 | みんなにひらく | カンファレンス等に誰でも無料で参加できる「OPEN SEATS」や参加枠を設置 |
| 2nd|2,000万円 | 創造をひらく | COMMONsの新しいデザインシステムや活動を紹介する特別展示を開催 |
| 3rd|3,000万円 | 街へひらく | 世界縁日を屋外へ拡大。誰もがふらっと参加できる入場無料の祭りへ |
| 4th|4,000万円 | 体験をひらく | アート・音楽・エンタメ・参加型プログラムをさらに充実 |
| 5th|5,000万円 | 記憶を未来へひらく | オンラインアーカイブサイト構築、書籍やドキュメンタリーフィルムなどで記録 |
| 6th|6,000万円 | つぎの未来をつくりはじめる | メンバーシップ「NEIGHBORs(仮)」始動。祭りの終わりを次のはじまりに |
支援金の使い道
会場費、設営費、電気工事費、運搬車両費、音響・照明設備費、登壇者・出演者謝礼、警備費、企画費、運営人件費、リターン品制作費など。
アーカイブ・知識資産の整備、COMMONsデザインシステム開発、Web・デジタルプラットフォーム開発、オンラインコミュニティ運営、OSAKA COMMONsプロジェクトの推進、次年度以降の共創活動・文化基盤づくり。
※本プロジェクトはAll-in方式で実施されます。目標金額に満たない場合も計画を実行し、リターンが届けられます。募集期間は2026年8月15日〜11月13日。
SUMMARYまとめ
- 2026年10月12日(月・祝)、大阪・中之島で複合型文化祭典「COMMONs2026『世界縁日』」を開催。入場無料予定。
- 大阪市中央公会堂での藤本壮介氏の特別講義・大屋根リングのドキュメンタリー上映、COMMONs新デザインシステムの初公開展示、屋外の世界の食と音楽の祭りという3本柱。
- 「無料の祭り」ではなく「みんなで無料にする祭り」——5つのOPEN PROGRAMで参加の扉をひらく仕組み。
- クラウドファンディングは8月15日〜11月13日、目標1,000万円・All-in方式。リターンは5,000円〜100万円。
- カンファレンス招待付きコースは10月6日までの申込が有効期限。
「ありがとう。またね。」に、一年後の返事を——「ただいま、未来。」。夢洲からパビリオンや大屋根リングがなくなっても、未来をつくる場所までなくなったわけではない。万博で私たちが学んだ「未来のつくり方」を、もう一度確かめる祭りが、中之島から始まろうとしています。
