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西武鉄道 第31回環境活動・地域貢献プロジェクト(参加レポート)

mirai

西武鉄道の環境活動・地域貢献プロジェクトに参加しました!

 2021年7月28日(水)に西武鉄道の第31回環境活動・地域貢献プロジェクトに参加しました!プロジェクトの詳細は下の記事をご覧ください。

52席の至福車両での移動

 西武鉄道では、2016年から「西武 旅するレストラン『52席の至福』」という観光列車が運行開始。今回のプロジェクトでは、池袋駅から西武秩父駅まで車両に乗車体験することができました。

車内では食育「小昼飯 みそダレ作り」を

 車内では、食育インストラクターによる秩父の食材や郷土食をテーマとした食育ワークショップも実施されました。

 今回は「みそダレ作り」。秩父の米味噌をみりんで伸ばしたタレがベース。そこに、しゃくし菜漬け、焙煎えごま、秩父産柚子皮、秩父産ハチミツ、かぼす七味を加えて、自分だけのみそダレを作っていきます。単純ですが、意外と面白い!味の変化に驚きました!

 昼食は「秩父尽くし弁当」。秩父名物のみそポテトやこんにゃくに、自分で作ったみそダレをつけて美味しくいただきました。ボリュームも満点でお腹いっぱい!

小昼飯(こじゅうはん)とは?

 小昼飯(こじゅうはん)とは農作業時の小腹がすいたときに食べていた秩父地域の郷土料理です。

>「みそポテト」など、秩父の和点心「小昼飯」13品目の紹介(秩父商工会議所HP)

景色も徐々に移ろいます

 昼食を食べ進める頃には、車窓から見える風景が自然豊かに。これが電車で旅する醍醐味ですよね。天気もよく、景色を楽しみながら過ごすことができました。ただ、臨時列車なので、停車時間が後半かなり長かったのが少し残念。ホームに降りたりできれば子どもたちも飽きずに楽しめたのでは。

西武秩父駅からは専用バスで移動

 西武秩父駅からは専用バスで移動します。車内では、ジオパーク秩父の方がまわりに見える山々や川、橋や建物など歴史も交えてわかりやすく解説していただきました。

おがの化石館

 最初のスポットは小鹿野町にある「おがの化石館」。芝生にいたカエルやバッタに子どもたちが大興奮!都心ではなかなか見られないですよね。

 おがの化石館では、近くで発掘された世界の奇獣と呼ばれる「パレオパラドキシア」の骨格標本をはじめ、多くの化石や鉱物が展示されていました。子どもたちは「化石のレプリカ作り」を体験することができました。

 

ようばけ

 続いては、新第三紀の地層が見える巨大な崖「ようばけ」を見学。合わせて手前の川で川遊びをしました。太陽の当たる崖が「ようばけ」の由来だそうです。

 気温もかなり高かったので、川の水がとても気持ちよかったです。子どもたちも大はしゃぎでした。

札所32番 法性寺

 秩父には「秩父札所三十四ヶ所観音霊場」と呼ばれるお寺が34ヶ所あります。昔は巡礼をしたときに、自分が訪れた証として木や紙の札を貼ったことから「札所」といいます。現在は貼らないでくださいとの注意書きがありました。

 続く階段の脇には多くの草花が。四季の花が綺麗で「花の寺」とも呼ばれます。登ったところには笑顔が素敵な和尚さんが!格好がラフでびっくりしました!

タフォニ風化

 さらに奥に進むと崖下の斜面につくられた観音堂が見えてきます。その裏には蜂の巣のような穴が見られました。岩石中の塩類が表面に染み出し蒸発すると、塩類の結晶が成長し、岩石の表面を崩していく「タフォニ」という風化現象によるものです。

秩父ミューズパーク

 最後に、秩父ミューズパークにある展望台から秩父盆地を一望しました。ここから見える景色から地質の違いが地形に反映されている様子が分かります。展望台の位置が高位段丘、見える山の下部分にあるの羊山丘陵が中位段丘、そして市街地が低位段丘となっています。

お疲れさまでした

 川遊びや見学地への移動、暑さもあり、終わる頃には結構疲れも出ましたが、充実した一日でした。今回は「地域を知る・学ぶ」側面が多かったですが、他の回では山林・竹林整備などもあり、環境活動に関するものも多いです。

 現在、日本でもSDGsに向けた取り組みが増えてきましたが、2016年からこのような活動を進めているのが非常に先進的で、今後の「旅のあり方」を表しているように思えます。

 その地を訪れたら、その土地の文化・食・地形・歴史などを学ぶとともに、地域の環境を保全する取り組みを加えることで、子どもたちだけではなく、大人も含め環境リテラシーが高まり、人生が豊かになるのではないでしょうか。

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