歴代万博の入場者数・参加数一覧【ランキングTOP10】1851年ロンドン〜2030年リヤド・2035年招致動向まで
1851年のロンドン万博から、2025年の大阪・関西万博、そして2030年のリヤド万博まで──。世界中の国々が一堂に会する「万博(国際博覧会・World Expo)」は、170年以上にわたって世界の都市を舞台に開催されてきました。この記事では、現在の区分で「登録博」にあたる歴代万博を、開催年・開催都市・入場者数・参加数の一覧表と入場者数ランキングで振り返ります。数値はBIE(博覧会国際事務局)公式サイトのデータに基づいています。2035年万博の招致レースの最新動向もあわせて解説します。
「登録博」とは?
国際博覧会は、BIE(博覧会国際事務局)が国際博覧会条約に基づいて管理しています。現在の条約では、万博は大きく2つに区分されています。
5年に1度開催される最大規模の万博。テーマは人類共通の普遍的な課題を扱い、会期は最長6か月。1970年大阪万博、2005年愛・地球博、2025年大阪・関西万博はいずれもこの系譜にあたります。
登録博の間に開催される、より特化したテーマの万博。会期は最長3か月。また、A1クラスの国際園芸博覧会(GREEN×EXPO 2027はこちら)もBIEの認定を受けて開催されます。
※この区分が導入されたのは条約改正後のことで、それ以前の万博は「一般博・特別博」などの区分で開催されていました。本記事の一覧は、現在の登録博に連なる歴代の大規模万博をまとめたものです。
歴代万博の入場者数・参加数一覧【1851年〜2030年】
| 開催年 | 開催都市 | 入場者数 | 参加数 |
|---|---|---|---|
| 1851 | ロンドン(イギリス) | 603万人 | 25 |
| 1855 | パリ(フランス) | 516万人 | 28 |
| 1862 | ロンドン(イギリス) | 609万人 | 39 |
| 1867 | パリ(フランス) | 1,500万人 | 42 |
| 1873 | ウィーン(オーストリア) | 725万人 | 35 |
| 1876 | フィラデルフィア(アメリカ) | 1,000万人 | 35 |
| 1878 | パリ(フランス) | 1,615万人 | 35 |
| 1880 | メルボルン(オーストラリア) | 133万人 | 33 |
| 1888 | バルセロナ(スペイン) | 230万人 | 30 |
| 1889 | パリ(フランス) | 3,225万人 | 35 |
| 1893 | シカゴ(アメリカ) | 2,750万人 | 19 |
| 1897 | ブリュッセル(ベルギー) | 600万人 | 27 |
| 1900 | パリ(フランス) | 5,086万人 | 40 |
| 1904 | セントルイス(アメリカ) | 1,969万人 | 60 |
| 1905 | リエージュ(ベルギー) | 700万人 | 35 |
| 1906 | ミラノ(イタリア) | 統計なし | 40 |
| 1910 | ブリュッセル(ベルギー) | 1,300万人 | 26 |
| 1913 | ヘント(ベルギー) | 950万人 | 24 |
| 1915 | サンフランシスコ(アメリカ) | 1,887万人 | 41 |
| ── 第一次世界大戦の影響により中断 ── | |||
| 1929 | バルセロナ(スペイン) | 580万人 | 29 |
| 1933 | シカゴ(アメリカ) | 3,887万人 | 21 |
| 1935 | ブリュッセル(ベルギー) | 2,000万人 | 25 |
| 1937 | パリ(フランス) | 3,104万人 | 45 |
| 1939 | ニューヨーク(アメリカ) | 統計なし | 54 |
| ── 第二次世界大戦の影響により中断 ── | |||
| 1949 | ポルトープランス(ハイチ) | 25万人 | 18 |
| 1958 | ブリュッセル(ベルギー) | 4,145万人 | 39 |
| 1962 | シアトル(アメリカ) | 900万人 | 49 |
| 1967 | モントリオール(カナダ) | 5,030万人 | 62 |
| 1970 | 大阪(日本) | 6,421万人 | 77 |
| ── この間は特別博のみ開催(1975沖縄海洋博・1985つくば科学万博・1988ブリスベンなど)── | |||
| 1992 | セビリア(スペイン) | 4,181万人 | 108 |
| 2000 | ハノーバー(ドイツ) | 1,810万人 | 174 |
| 2005 | 愛知(日本) | 2,204万人 | 121 |
| 2010 | 上海(中国) | 7,308万人 | 246 |
| 2015 | ミラノ(イタリア) | 2,150万人 | 139 |
| 2020 | ドバイ(UAE) | 2,410万人 | 192※1 |
| 2025 | 大阪(日本) | 2,902万人※2 | 165※3 |
| 2030 | リヤド(サウジアラビア) | ── | ── |
※1 ドバイ万博から「1国1館制度」(すべての参加国が独自のパビリオンを持つ方式)を導入。
※2 総来場者数2,901万7,924人(関係者含む・BIE基準)。一般来場者数は2,557万8,986人。
※3 158の国・地域+7国際機関の計165公式参加者(日本開催の万博で過去最多)。
※ 入場者数・参加数はBIE(博覧会国際事務局)公式サイトのデータをもとに作成した概数です(例:1970年大阪はBIE公式で64,218,770人、2010年上海は73,085,000人)。時代により集計基準が異なるため、単純比較には注意が必要です。
※ この一覧はBIE公式サイトが「World Expos」として掲載する全博覧会と一致しています。1964年ニューヨーク万博などBIE非公認の博覧会や、特別博・認定博(1975沖縄海洋博、1985つくば科学万博、2005年以降のサラゴサ・麗水・アスタナなど)は含まれません。
歴代万博 入場者数ランキングTOP10
| 順位 | 開催年 | 開催都市 | 入場者数 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 2010 | 上海(中国) | 7,308万人 |
| 2位 | 1970 | 大阪(日本) | 6,421万人 |
| 3位 | 1900 | パリ(フランス) | 5,086万人 |
| 4位 | 1967 | モントリオール(カナダ) | 5,030万人 |
| 5位 | 1992 | セビリア(スペイン) | 4,181万人 |
| 6位 | 1958 | ブリュッセル(ベルギー) | 4,145万人 |
| 7位 | 1933 | シカゴ(アメリカ) | 3,887万人 |
| 8位 | 1889 | パリ(フランス) | 3,225万人 |
| 9位 | 1937 | パリ(フランス) | 3,104万人 |
| 10位 | 2025 | 大阪(日本) | 2,902万人 |
※2025年大阪・関西万博は関係者を含む総来場者数(BIE基準)でカウント。一般来場者数(2,558万人)で比較する場合は1893年シカゴ万博(2,750万人)が10位に入ります。
注目は2025年大阪・関西万博が歴代TOP10入りを果たしたこと。TOP10に複数回登場する都市は、パリ(3回:1889年・1900年・1937年)と大阪(2回:1970年・2025年)の2都市だけです。19〜20世紀の「万博の都」パリに、半世紀を超えて2度の大規模万博を成功させた大阪が並ぶ形となりました。
画像出典:EXPO 2025 大阪・関西万博公式Webサイト
一覧表から見えるポイント
入場者数の歴代1位は2010年上海万博
歴代最多の入場者数を記録したのは2010年上海万博の7,308万人。それに続くのが1970年大阪万博の6,421万人で、半世紀以上たった今も歴代2位の記録を守っています。当時の日本の人口が約1億人だったことを考えると、いかに国民的なイベントだったかがわかります。
参加数は右肩上がりに拡大
第1回ロンドン万博の参加数は25。それが戦後は国際社会の広がりとともに増え続け、2010年上海万博では246(国際機関等を含む)に達しました。2025年大阪・関西万博には158の国・地域と7つの国際機関が参加し、日本で開催された万博としては過去最多となりました。
2025年大阪・関西万博は「愛・地球博超え」を達成
2025年大阪・関西万博の総来場者数は2,901万7,924人(一般来場者2,557万8,986人)。2005年愛・地球博の2,204万人を大きく上回り、想定来場者数の2,820万人も超える結果となりました。
次の登録博は2030年リヤドへ
次回の登録博は、2030年10月1日から2031年3月31日までサウジアラビアの首都リヤドで開催される2030年リヤド万博です。中東での登録博はドバイに続き2回目。会場は大阪・関西万博の約4倍にあたる約600haという史上最大級のスケールで、195以上の国・地域の参加と4,000万人以上の来場を目指しています。もし目標を達成すれば、上海万博を超える歴代1位となる可能性も。当サイトでも引き続き情報を追いかけていきます。
画像出典:Expo 2030 Riyadh マスタープラン
2035年万博はどこで開催?招致レースの最新動向
リヤドの次、2035年万博(登録博)の開催地はまだ決まっていません。BIEのルールでは、登録博の立候補は開催の6〜9年前に申請し、最初の立候補が受理されると6か月間の立候補受付期間が始まります。2035年万博の開催地は、2028年ごろのBIE総会での投票で決定する見通しです。
2026年7月時点で、次のような動きが報じられています。
2026年1月、トランプ大統領が2035年万博への立候補の意向を正式に表明。フロリダ州マイアミを開催候補都市とし、マイアミ出身のルビオ国務長官を招致の責任者に任命しました。実現すれば、アメリカでの登録博開催は1984年ニューオーリンズ(特別博)以降の大型博として久々の開催になります。
ベルリンでは2023年から市長や経済界を中心に招致の動きが続いており、地元商工会議所の調査ではベルリン市民の約65%が開催を支持。シーメンスなどの大企業も後押ししていますが、連邦政府としての正式な立候補はこれからという段階です。
エジプト(新行政首都)が立候補を検討していると報じられているほか、2030年招致でリヤドに敗れた韓国・釜山も一時は再挑戦を検討していました。今後、正式な立候補受付が始まると顔ぶれが確定していきます。
※招致レースの状況は流動的です。本記事は2026年7月時点の報道に基づいています。
2027年に横浜で開催されるGREEN×EXPO 2027(2027年国際園芸博覧会)は、この一覧にある登録博とは別の枠組み──BIEが認定する最上位クラス(A1)の国際園芸博覧会です。つまり日本では、2025年大阪・関西万博→2027年GREEN×EXPO 2027と、BIEが関わる国際博覧会が立て続けに開催されるという、世界的にも珍しい流れが続きます。詳しくは解説記事「万博と園芸博の違いとは?GREEN×EXPO 2027が「両方」である理由」をご覧ください。
よくある質問(FAQ)
Q. 歴代万博で入場者数が最も多かったのは?
A. 2010年の上海万博で、7,308万人(BIE公式)です。2位は1970年の大阪万博(6,421万人)で、半世紀以上たった今も歴代2位の記録です。
Q. 2025年大阪・関西万博の入場者数は?
A. 総来場者数は2,901万7,924人(BIE基準・関係者含む)、一般来場者数は2,557万8,986人でした。2005年の愛・地球博(2,204万人)を上回り、歴代万博の入場者数TOP10に入る記録です。
Q. 次の万博はいつ・どこで開催されますか?
A. 次の登録博は2030年10月1日〜2031年3月31日にサウジアラビアの首都リヤドで開催される「2030年リヤド万博」です。その前に、2027年3月19日〜9月26日には横浜でGREEN×EXPO 2027(2027年国際園芸博覧会)が開催されます。
Q. 2035年万博の開催地は決まっていますか?
A. まだ決まっていません。アメリカ(マイアミ)が立候補の意向を表明しているほか、ドイツ(ベルリン)やエジプトなどで招致の動きがあり、2028年ごろのBIE総会で決定する見通しです。
Q. 1970年大阪万博から1992年セビリア万博まで22年も空いているのはなぜ?
A. 一覧が抜けているわけではありません。1971〜1991年の間、現在の登録博にあたる大規模万博(一般博)は開催されず、1975年沖縄海洋博や1985年つくば科学万博、1988年ブリスベン万博など、テーマを絞った「特別博」のみが開かれていたためです。なお、有名な1964年ニューヨーク万博はBIE非公認のため、この一覧には含まれません。
Q. GREEN×EXPO 2027は万博(登録博)ですか?
A. 登録博ではなく、BIEが認定する最上位クラス(A1)の国際園芸博覧会です。同じBIEの枠組みにある国際博覧会ですが、区分が異なります。詳しくは関連記事「万博と園芸博の違いとは?」をご覧ください。
