パビリオン・出展情報

園芸文化館「いろはにわ」|GREEN×EXPO2027パビリオン・展示紹介<2026.9.15更新>

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主催者等展示GREEN×EXPO 2027 パビリオン・展示紹介

園芸文化館の愛称は「いろはにわ」に決定|江戸の花屋敷を再現、37品目を入れ替え展示園芸文化館「いろはにわ」(Horticultural Pavilion “IROHA-GARDEN”)

江戸時代、日本の園芸文化は世界最高水準まで発達しました。園芸文化館の愛称は「いろはにわ」に決定。目玉のひとつが「江戸の植木屋・花屋敷」の再現で、季節に応じて37品目の伝統園芸植物を入れ替えて展示します。徳川三代将軍・家光公が愛したと伝わる五葉松、能登のキリシマツツジ、あしかがの藤も並びます。建築のデザイン監修は隈研吾 氏です。

園芸文化館の外観と展示のイメージ
上:緑化した屋根が地形につながる園芸文化館の外観。下左:床面に映像が広がる展示空間。下右:日本の美意識や植物文化を紹介する展示|出典:GREEN×EXPO協会 プレスリリース(2026.6.4)
PAVILION DATA|基本情報
DESIGN隈研吾氏(デザイン監修)
PLANTS37品目を入れ替え展示
AREA日本ゾーン(会場中央)
施設名園芸文化館「いろはにわ」(Horticultural Pavilion “IROHA-GARDEN”)
デザイン監修隈研吾 氏
展示構成「知る」「感じる」「未来につなぐ」の3テーマ
展示の柱伝統園芸植物と盆栽の大規模展示/江戸の植木屋・花屋敷の再現/園芸文化の発信と継承
位置会場中央の日本ゾーン
特設サイトhorticulturalpavilion.expo2027yokohama.or.jp
TOPICS

愛称は「いろはにわ」に決定

2026年9月15日、開催半年前の記者発表会で、公募していた3つの展示施設の愛称が発表されました。園芸文化館の愛称は「いろはにわ」、英語表記はHorticultural Pavilion “IROHA-GARDEN”です。

いろはにわ Horticultural Pavilion “IROHA-GARDEN”|最優秀作品受賞者 ハンドルネーム:やかわ

由来は、日本の伝統的な「いろは」の響きに、伝統園芸の「庭(にわ)」を掛け合わせたもの。江戸時代から続く日本独自の園芸文化の歴史や美意識の「いろは」——基本と奥深さ——を、大地と調和する美しい雁行形式の建築のなかで、誰もが親しみながら学べる場をイメージしたと説明されています。

3施設合わせて全国から3,611件の応募がありました。「いろはにわ」は、建築の雁行配置にまで踏み込んだ理由付けになっている点が特徴です。

3施設の愛称

施設愛称英語表記
園芸文化館いろはにわHorticultural Pavilion “IROHA-GARDEN”
テーマ館ねっこTheme Pavilion “NEKKO”
屋内出展施設はなめぐりIndoor Exhibition Facility “HANAMEGURI”

この記事では、以降も施設名として「園芸文化館」を併記します。

CONCEPT

園芸文化とは何か

日本の園芸文化を知り・感じ・未来につなぐ 園芸文化館が掲げる言葉

特設サイトの説明によると、園芸文化とは植物を育てることを通して自然と向き合い、美しさや価値を見いだし、暮らしのなかに息づいてきた日本の文化のことです。

園芸文化館では、江戸時代から受け継がれてきた日本独自の園芸の美意識と技術を、実物や体験を通して伝えます。自然との共生、地域とのつながり、心の豊かさをあらためて見つめ直し、その文化を未来へつなぐ、という位置づけです。

建築のデザイン監修は、テーマ館「ねっこ」と同じく隈研吾 氏が務めます。屋内展示は建築との調和を考えた空間構成になる予定です。

園芸文化館の外観イメージ
園芸文化館のイメージ|出典:GREEN×EXPO協会「開催500日前!政府出展、テーマ館等の準備状況を紹介」(2025年10月)
園芸文化館の展示イメージ
展示のイメージ|出典:GREEN×EXPO協会「開催まであと2年 主要施設の展示内容など最新の会場計画を発表」(2025.3.19)
ARCHITECTURE

桔木構法と雁行配置、そして緑の屋根

建物には、日本独自の桔木構法(はねぎこうほう)が用いられます。桔木は、軒を深く出すために屋根裏に斜めに仕込む太い木材のことで、てこの原理で軒先を持ち上げる仕組みです。寺社建築などで使われてきた、日本の木造建築ならではの技術です。

配置は、既存の地形に沿った雁行配置(がんこうはいち)。雁の群れが斜めに連なって飛ぶ姿になぞらえた、建物を少しずつずらして並べる手法です。書院造などに見られる日本建築の伝統的な配置で、地形の起伏をならさずに建物を置くことができます。愛称「いろはにわ」の選定理由でも、この雁行形式の建築が挙げられています。

さらに屋根を緑化して大地と接続させることで、周辺環境と調和したデザインになります。冒頭の外観イメージで、建物の屋根がそのまま芝地につながって見えるのはこのためです。

緑化した屋根と雁行配置の建築
緑化した屋根が地形につながる|出典:GREEN×EXPO協会(2026.9.15)

日本の園芸文化を紹介する施設を、日本の建築技術でつくる。展示の中身と建物のつくり方が同じ方向を向いている構成です。

HIGHLIGHTS

展示は「知る」「感じる」「未来につなぐ」

展示は「知る」「感じる」「未来につなぐ」の3つのテーマで構成され、屋内外を巡りながら園芸文化の奥深さを体験できます。この3構成に、特設サイトが掲げる次の3つの柱が重なります。

1. 伝統園芸植物を、これまでにない規模で一堂に

江戸時代から受け継がれてきた伝統園芸植物や盆栽が集結します。美と育種の技が息づく植物の数々に出会える、というのが柱のひとつです。盆栽をはじめとする多種多様な伝統園芸植物を、季節ごとに入れ替えて展示する予定とされています。

2. 江戸から続く、暮らしのなかの園芸文化

江戸の植木屋の暮らしや、年中行事と植物の関わりを再現します。映像や資料もあわせて紹介する構成です。「感じる」にあたるのが、後述する「江戸の植木屋・花屋敷」の展示です。

3. 世界への発信と、未来への継承

国際文化交流の拠点である横浜から、日本の園芸文化を世界へ発信します。若い担い手とともに次世代へつなぐという視点も掲げられています。

PLANTS

公開されている展示植物

特設サイトでは、展示される植物のうち3件が具体的に公表されています。いずれも産地や所蔵先の協力を得たものです。

植物内容協力
のとキリシマツツジ江戸時代から能登に受け継がれてきたツツジNPO法人のとキリシマツツジの郷
藤世界的名園の藤の競演あしかがフラワーパーク
五葉松徳川三代将軍・家光公 遺愛と伝わる、江戸時代から伝来する五葉松東京都立園芸高等学校

家光公の五葉松を所蔵しているのが都立の高校だというのが目を引きます。東京都立園芸高等学校は1908年創立の農業系高校で、若い担い手が文化を受け継いでいるという「3つ目の見どころ」がそのまま形になっている展示といえます。

EXHIBITION

江戸の植木屋・花屋敷を再現

2026年9月15日、「感じる」をテーマとした「江戸の植木屋・花屋敷」の展示イメージが公開されました。

江戸の植木屋・花屋敷の入口イメージ
江戸の植木屋・花屋敷の入口イメージ|出典:GREEN×EXPO協会(2026.9.15)

植木屋は、売るだけの店ではなかった

江戸の植木屋は、植物を生産・販売するだけの存在ではありませんでした。新しい品種を見いだして増殖し、栽培法を伝え、園芸書を刊行し、庭を人々に公開する役割も担っていました。

花屋敷は、生産、商い、観賞、行楽、交流といった複数の営みがひとつの場所で結びついた、いわば江戸の園芸文化の拠点です。植物が人を集め、会話を生み、地域のにぎわいと季節感をつくっていました。

園芸植物を展示しながら販売していた棚のイメージ
園芸植物を展示しながら販売していた棚のイメージ|出典:GREEN×EXPO協会(2026.9.15)

37品目を、季節に応じて入れ替え

武士や町人といった身分に関係なく、人々が草花や樹木を楽しんだ場所——江戸の植木屋・花屋敷を再現し、江戸時代にタイムスリップしたかのような空間で、季節に応じて37品目の伝統園芸植物を入れ替え展示します。四季折々の花をめでた江戸の人々の感性を体感できる構成です。

会期は3月から9月までの192日間。訪れる時期によって並ぶ植物が変わることになります。

花屋敷の俯瞰イメージ
花屋敷の俯瞰イメージ|出典:GREEN×EXPO協会(2026.9.15)

変化アサガオと江戸の園芸

当時の植木店や、栽培した花を鑑賞する花屋敷を再現し、突然変異によって多様な色や形を示す「変化アサガオ」や盆栽などが並ぶ計画です。

変化アサガオは、1865年のメンデルの法則の発表より前から、庶民の間で選抜や交配が行われていたとされています。遺伝の仕組みが体系化される前に、経験の積み重ねだけで多彩な品種を生み出していたわけです。徳川将軍から庶民までが園芸を楽しんだ時代を、実物とデジタルの両方で体験できます。

LOCATION

会場のどこにできる?

園芸文化館「いろはにわ」があるのは、会場中央の日本ゾーン。テーマ館「ねっこ」や屋内出展施設「はなめぐり」に近い位置です。

日本ゾーン(会場中央)
会場マップ|ドラッグで移動、+−で拡大できます(スマホは2本指)。ピンをタップすると施設の情報が出ます
EXPO OVERVIEW

GREEN×EXPO 2027 開催概要

正式名称2027年国際園芸博覧会(GREEN×EXPO 2027)
会期2027年3月19日(金)〜9月26日(日)
会場旧上瀬谷通信施設(横浜市瀬谷区・旭区)
全体テーマScenery of the Future for Happiness(幸せを創る明日の風景)
SUMMARY

園芸文化館の愛称は「いろはにわ」に決定。「いろは」と「庭(にわ)」を掛け合わせた名前で、雁行形式の建築のなかで園芸文化の基本と奥深さを学べる場をイメージしています。デザイン監修は隈研吾 氏。

目玉は「江戸の植木屋・花屋敷」の再現。江戸の植木屋は売るだけの店ではなく、品種を見いだし、栽培法を伝え、園芸書を出し、庭を公開する場でもありました。その拠点を再現し、季節に応じて37品目の伝統園芸植物を入れ替えて展示します。

公表されている展示植物は、のとキリシマツツジ、あしかがフラワーパークの藤、そして徳川三代将軍・家光公 遺愛と伝わる五葉松。変化アサガオも予定されています。続報が出たらこの記事に追記します。

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