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万博おばあちゃんが瀬谷区の応援大使に|花むすびフェア<レポート記事>

mirai

2027年3月19日の開幕まで188日となった2026年9月12日(土)、相鉄ライフ三ツ境で「SEYA 花むすびフェア 〜未来へのバトン〜」が開かれました。

「万博おばあちゃん」として知られる山田外美代さんの応援大使就任セレモニーとトークショーを見てきました。園芸博の会場から徒歩2分ほどのところへ引っ越したという話から、万博の歩き方まで、忖度のないお話でした。

SECTION 01SEYA 花むすびフェアとは

SEYA 花むすびフェアは、2026年9月12日(土)に相鉄ライフ三ツ境で開かれたイベントです。会場のモニターには「横浜グリーンエクスポ開催半年前記念イベント」と表示されていました。GREEN×EXPO 2027(2027年国際園芸博覧会)の開幕半年前を記念した催しで、横浜市が8月31日の記者発表で内容を公表していたものです。

会場の相鉄ライフ三ツ境がある三ツ境駅は、会期中に会場行きシャトルバスが発着する4駅のひとつです。駅から直結の商業施設が、そのまま会場になりました。

項目内容
日程2026年9月12日(土)
名称SEYA 花むすびフェア 〜未来へのバトン〜
会場相鉄ライフ三ツ境(横浜市瀬谷区三ツ境)
入場無料・申込不要
おもな内容「せや・花咲く未来 応援大使」就任セレモニー/万博おばあちゃんのトークショー/えらぶゆりの球根プレゼント(先着200名)/脱炭素のブース
最寄り駅相鉄本線 三ツ境駅
此花区と瀬谷区のPR連携を紹介するパネルとパンフレットの棚
此花区と瀬谷区のPR連携を紹介するパネルとパンフレットの棚(2026.9.12撮影)

SECTION 02万博おばあちゃんが瀬谷区の応援大使に

トークショーの前に、山田外美代さんが「せや・花咲く未来 応援大使」に就任するセレモニーが行われました。瀬谷区長の山岸秀之さんから委嘱状が手渡され、あわせて「花咲く未来応援大使」のたすきも受け取りました。背景はGREEN×EXPO 2027と瀬谷区のバックパネルです。

委嘱状とたすきを受け取った山田外美代さん
委嘱状とたすきを受け取った山田外美代さん(2026.9.12撮影)

山田さんは2005年の愛知万博(愛・地球博)をはじめ、上海、麗水(ヨス)など各地の万博に全日程通ったことで知られています。2025年の大阪・関西万博も全会期184日に来場し、「万博を訪れた最多日数686日」でギネス世界記録に認定されました。

山田さんは大阪市此花区の万博交流大使も務めていて、瀬谷区とのつながりも此花区との交流がきっかけです。此花区との連携については後の章でまとめます。

SECTION 03トークショーで聞いた話

セレモニーに続いて、「知ればもっと楽しみになる! 万博おばあちゃんが語る 万博の魅力」と題したトークショーが始まりました。聞き手は瀬谷区長の山岸秀之さんで、対談形式で進みます。冒頭に「今日で188日」と開幕までの日数に触れ、そこから自身の万博歴の話へ入っていきます。

トークショーで話す山田外美代さんと瀬谷区長
トークショー「万博おばあちゃんが語る 万博の魅力」(2026.9.12撮影)

万博に通うようになったきっかけ

最初の万博は1970年の大阪万博でした。バスで会場に通い、行くたびに景色が変わっていくのが楽しかったそうです。

毎日通うようになったのは2005年の愛知万博からで、そのきっかけがかかりつけの医師のすすめだったという話に驚きました。当時は万博に行く回数より病院へ行く回数のほうが多かったそうで、「近くで万博をやっているのに行かないのはおかしい」と言われたのだとか。会場を回ってきた証拠として、写真を先生に見せに行っていたそうです。

会場のそばに引っ越した

いちばん驚いたのが、すでに園芸博の会場から徒歩2分ほどのところに引っ越しているという話です。毎朝、会場のまわりを散歩しているとのことでした。

いまは工事中で関係者以外は近づけませんが、そのうち外からでも中の様子が見えるようになると思うので、危なくない範囲で覗いてみてほしい、と話していました。

会場では毎日どこかにいます

会期中も毎日会場にいるつもりなので、見かけたら声をかけてください——とのことでした。一緒に草取りでも何でもしたい、と笑っていたのが印象に残っています。

万博を楽しむための4つのコツ

これから園芸博に行く人に向けて、コツがいくつも出てきました。かなりはっきりした言い方でおもしろかったので、そのまま並べます。

通期パスで行く

1日で全部を見ようとせず、何度も通える形にしておく。山田さん自身の通い方がそのまま裏付けになっている話でした。

友だちと一緒に行かない

誰かと一緒だと、自分の行きたかった場所ではなく相手の行きたい場所に付き合うことになる。見たいものを見るために、ひとりで行くのがいいそうです。

いつでも食べられるものを持っていく

会場ではお腹が空いたタイミングと食事ができるタイミングがそろうとは限らない。すぐ口に入れられるものを持っておく、という実践的な話でした。

知ったかぶりをしない

パビリオンのスタッフに、分からないことはそのまま聞く。知っているふりをすると、そこで会話が終わってしまう。聞けば「実はこんなことをしているんだよ」と教えてもらえる、とのことでした。

海外パビリオンとのやりとりについては、パスポートもビザもいらずに各国の人と話せるのが万博のいいところだと話していました。スタッフはその国に誇りを持っているので、話しかけると返ってくるものが大きい。語学ができなくても、日本語を話せる人がいるから大丈夫だそうです。

環境の話は愛知万博から続いている

園芸博のテーマにある環境や脱炭素について、山田さんは2005年の愛知万博で教わったことから話を始めました。会場でごみを細かく分別したこと、あのころからマイバッグを持つ人が増えたこと。万博で見聞きしたことが日々の暮らしに影響していく、という実感があるそうです。

自宅では農薬を使わずに野菜を育てているそうで、体も頭も使い、人とも触れ合う。植物は手をかけたぶんだけ必ず結果を返してくる——と、こちらは暮らしの側からの話でした。

SECTION 04会場のようす

えらぶゆりの球根

会場ではえらぶゆりの球根が先着200名に配布されました。品種は「日ノ本」で、非売品です。添えられていたチラシには「開催まであと半年 横浜グリーンエクスポ開催の地 瀬谷を花と緑でいっぱいにしよう」と書かれていました。発行は瀬谷区地域振興課、協力は瀬谷区美術協会です。

えらぶゆりは、鹿児島県の沖永良部島で栽培されているテッポウユリのこと。チラシによると、明治33年(1900年)に山野へ自生していた白いユリを掘り取って栽培したのが始まりとされています。横浜で輸出業をしていたアイザック・バンディング氏(英国人)が沖永良部島の白いユリに目を止め、和泊で商売をしていた市来崎甚兵衛氏に集荷を依頼しました。その後、球根はオランダやイギリス、アメリカなど欧米諸国を中心に高い評価を受けます。

2020年には地理的表示(GI)保護制度に登録され、2023年にはカタールのドーハで開かれた国際園芸博覧会でも展示されました。

チラシには植え付け方も載っていました。植え付けは9月〜11月が適期で、開花は6月ごろ。9月に植えれば、ちょうど会期中に咲くことになります。

項目内容
植え付け期9月〜11月
開花期6月ごろ
場所排水と日当たりの良い場所
植え方球根3つ分の穴(深さ約15cm)を掘り、芽を上にして土をかぶせる
地植えの場合2〜3年は毎年花を咲かせる
鉢植えの水やり土の表面が乾いたら。与えすぎに注意
えらぶゆりの球根と案内カードを持つ来場者
配布されたえらぶゆりの球根と案内カード(2026.9.12撮影)

公式グッズの出張販売

会場には横浜グリーンエクスポ公式ライセンス商品の出張販売も出ていました。協力は長屋門公園です。

長屋門公園では2026年5月1日から横浜グリーンエクスポの公式グッズを販売していて、この日はその出張販売という形でした。同園の開園時間は9時から17時まで、施設点検のため毎月第2水曜日と第4水曜日、それに年末年始が休園です(祝日や行事の場合は翌日が休園)。駐車場はありません

公式ライセンス商品の出張販売コーナー
横浜グリーンエクスポ公式ライセンス商品の出張販売(2026.9.12撮影)

モールでお花づくり

モールで花をつくるワークショップには列ができていました。並んでいたのは子どもたちが中心です。

モールでお花づくりのワークショップ
モールでお花づくりのワークショップ(2026.9.12撮影)

脱炭素のブース

フェアには脱炭素をテーマにしたブースも出ていました。「脱炭素アクションクイズ」の受付では脱炭素ノートブックが配られていて、クイズのヒントは近くのパネルに書いてある、という仕掛けです。パネルは「なぜ脱炭素が必要なの?」「地球温暖化が進むと?」といった見出しで、子どもでも読める文量にまとめられていました。

脱炭素アクションクイズの受付テーブル
脱炭素アクションクイズの受付(2026.9.12撮影)
脱炭素をテーマにした展示パネル
クイズのヒントになる展示パネル(2026.9.12撮影)

会場に貼られていたGREEN×EXPO 2027のポスターには、2026年9月18日から来場日時予約がスタートすると書かれていました。会期は2027年3月19日から9月26日までです。

会場に掲示されたGREEN×EXPO 2027のポスター
会場に掲示されていたGREEN×EXPO 2027のポスター(2026.9.12撮影)

SECTION 05此花区との連携

会場には、大阪市此花区と瀬谷区の連携を紹介するパネルも出ていました。「PR連携がスタート!」と書かれた掲示です。

此花区と瀬谷区のPR連携を紹介するパネル
「PR連携がスタート!」のパネル(2026.9.12撮影)

此花区は2025年の大阪・関西万博が開かれたまち、瀬谷区は2027年3月19日から9月26日までの192日間、GREEN×EXPO 2027が開かれるまちです。万博の開催地という共通点でつながっています。両区の連携は2026年6月22日、此花区役所でのキックオフイベント「万博おばあちゃんがつなぐ、未来へのエール!」から始まりました。山田さんもそこに参加しています。

そして此花区役所の発表によると、この花むすびフェアと同じ9月12日に「大阪市此花区役所・横浜市瀬谷区役所連携に関する共同宣言」を行うことになっていました。宣言先は瀬谷区長の山岸秀之さんです。

宣言の内容は次の5つです。

  • 地域資源、観光資源及び環境分野の相互PRに関すること
  • 相互送客及び交流人口の拡大に関すること
  • 「万博」開催地に関わる地域同士が連携して実施する情報発信及びPRに関すること
  • 「万博」のレガシーを生かした持続可能なまちづくりに関すること
  • その他、本宣言の目的を達成するために必要な事項に関すること

発表にあわせて、此花区の「このはちゃん」と瀬谷区の「せやまる」が並んだロゴマークも公開されています。宣言書は宣言後に此花区のホームページに掲載されるとのことです。

SUMMARYまとめ

  • SEYA 花むすびフェアは2026年9月12日(土)、相鉄ライフ三ツ境で開催。入場無料
  • 万博おばあちゃんこと山田外美代さんは、園芸博の会場から徒歩2分ほどの場所へ引っ越していた
  • 同フェアで「せや・花咲く未来 応援大使」に就任
  • 万博を訪れた最多日数686日でギネス世界記録に認定されている
  • 会期中も毎日会場にいる予定で、見かけたら声をかけてよいとのこと
  • えらぶゆりの球根は先着200名に配布。品種は「日ノ本」、植え付けは9〜11月で開花は6月ごろ
  • 公式ライセンス商品の出張販売や、モールでお花づくりのワークショップも出ていた
  • 同じ日に大阪市此花区役所との連携に関する共同宣言も予定されていた
  • 会場のポスターによると、来場日時予約は2026年9月18日スタート

開幕まで188日。会場の工事はまだ続いていますが、その隣にはもう毎朝そこを歩いている人がいる、という話でした。開幕したら会場のどこかで会えるかもしれません。

出典:横浜市記者発表(2026年8月31日)、大阪市此花区報道発表資料、瀬谷区地域振興課発行「えらぶゆり」チラシ、会場での聞き取りおよび会場掲示。写真は特記のない限り筆者撮影(2026年9月12日)。
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