相沢川|横浜園芸博パビリオン・展示紹介
田畑のある谷戸景観を、博覧会から未来へ ― 主催者屋外展示「相沢川」Aizawagawa|主催者屋外展示「相沢川」
GREEN×EXPO 2027の会場内を流れる相沢川とその沿川の農地。博覧会のテーマを象徴する場所の一つであるこの「相沢川」で、2026年5月20日、JAグループ神奈川の呼びかけによる水田セレモニーが開催されました(5月29日発表)。この記事では、「相沢川」とは何か、そこで展開される農の展示をまとめてご紹介します。
| 名称 | 「相沢川」(会場となる旧上瀬谷通信施設内を流れる相沢川とその沿川にある農地) |
|---|---|
| 展示内容 | 自然と共生した持続可能な農の営みを表現。有人ガイドによる解説、体験ワークショップなどを計画 |
| 栽培管理の協賛 | JAグループ神奈川(神奈川県内の12のJAと関連団体で構成、代表機関:JA神奈川県中央会) |
| 連携 | GREEN×EXPO協会、横浜市 |
「相沢川」とは ― 博覧会のテーマを象徴する場所
「相沢川」は、GREEN×EXPO 2027の会場となる旧上瀬谷通信施設内を流れる相沢川と、その沿川にある農地です。会場ゲートのすぐ近くに位置します。
長年にわたり土地利用が制限されたため、旧上瀬谷通信施設には豊かな自然環境が広がっており、横浜市がその特性を生かした土地区画整理事業・公園整備事業を実施しています。「相沢川」は、この事業において自然資本として将来の公園に継承されていきます。
そして特筆すべきは、博覧会で耕作している農地を再現し、田畑のある谷戸景観として博覧会終了後も引き継ぐのは、国内の博覧会として初めてだということ。自然の働きで形成された谷戸地形等を生かし、長い間営農が行われてきた「相沢川」は、博覧会のテーマを象徴する場所の一つなのです。
「相沢川」の植栽計画 ― 7枚の田畑が季節ごとに表情を変える
協会の資料によると、「相沢川」には畑4枚・水田3枚(1枚の大きさは約1,000㎡)が設けられ、景観の変化を楽しみつつ、食や暮らしに関わる作物を栽培します(植栽計画は案)。
- 畑1(最も北):染料の原料となる紅花を栽培。その後は赤ソバで畑を彩ります
- 畑2:レンゲで会期始めの畑をピンクのじゅうたんのように彩り、その後は綿花畑に
- 畑3・4:小麦を栽培し、5月に麦秋。その後はヒマワリが8〜9月に満開に
- 水田3枚:レンゲの後に水を張り、5月に水稲を田植え。会期終わりに実りの秋を迎えます。品種はJA全農営農・技術センター(神奈川県平塚市)が育成した、神奈川県の奨励品種「はるみ」
会期中の主な見どころカレンダー
| 時期 | 見どころ |
|---|---|
| 3〜4月 | レンゲ(畑・水田がピンクのじゅうたんに)、小麦の出穂 |
| 5〜6月 | 小麦の麦秋(5月)、紅花、田植え後の水田 |
| 7〜9月 | 綿の花 |
| 8〜9月 | 満開のヒマワリ、満開の赤ソバ |
| 9月 | 収穫間近の水稲 |
会期(3月19日〜9月26日)をどの時期に訪れても、その季節ならではの農の風景に出会える設計です。
来場者参加型プログラム ―「農業のリアル」を五感で
「相沢川」は、博覧会場の中で「農業のリアル」を伝える場所。来場者が「農に親しみ、“農と食のつながり”、農がつくる“暮らし”を知る」ために、年間の作付け計画に沿って、農地、作物、水辺環境、生き物を含む持続可能な農の営みや生物多様性を五感で体感できるプログラムが検討されています(案)。
- 「茶碗一杯のごはんができる物語」「うどん(パン)ができる物語」をクイズ形式で解説するガイドツアー
- 紅花のサシェづくりなどの体験ワークショップ
- 普段は目にすることのない先進的な農業機械の展示・実演も検討中
来場者参加型プログラムは企業・団体の協力を得て開催予定で、現時点でJAグループ神奈川のほか、農業・食品分野の企業数社が協力予定とのことです。
「相沢川」水田セレモニーを開催 ― 試験栽培の田植えも
2026年5月20日、JAグループ神奈川とGREEN×EXPO協会は、横浜市の関係者とともに「相沢川」でGREEN×EXPO 2027「相沢川」水田セレモニーを開催しました。「相沢川」で行う作物の栽培管理等を協賛するJAグループ神奈川の呼びかけによる、博覧会の成功に向けたキックオフイベントです。
- 関係機関の代表による挨拶(JA神奈川県中央会・平本会長、GREEN×EXPO協会・河村事務総長)
- 日々の栽培管理を担うJA横浜の協力組合員7名の紹介と激励(代表の髙橋功氏に博覧会入場券通期パスの目録を授与)
- 締めくくりに、来年の会期に備えた試験栽培用の水稲の田植え(JAグループ神奈川・協会・横浜市の代表16名)
JAグループ神奈川とGREEN×EXPO協会は、開催地の横浜市と連携し、会期中に来場者へリアルな“明日の農の景観”を見せられるよう準備を進めるとしています。
JAグループ神奈川の協賛 ― 田畑の管理を無償で支える
JAグループ神奈川は、本博覧会を「食」「農業」「JA」への理解醸成の好機と捉え、2026年5月19日付けで博覧会協会と協賛契約を締結。「相沢川」の水田・畑の管理や体験WS等に協賛者として参画し、管理に必要な物品・役務を無償で提供します。
- 水田の管理:たい肥・有機肥料・種苗(レンゲ、水稲)の提供と、耕うん、種苗のは種(移植)、除草、水管理、米の収穫・乾燥調製等
- 畑の管理:たい肥・有機肥料・種子(小麦、ヒマワリ)の提供と、耕うん、は種、除草、小麦の収穫・乾燥調製等
- 今後さらに体験WS等への役務協賛を追加の予定
会場のどこにある? ― 会場図でチェック
「相沢川」は、会場ゲートのすぐ近くに位置します。入場してすぐ、谷戸の農の風景に出会えるロケーションです。
GREEN×EXPO 2027 開催概要
| 正式名称 | 2027年国際園芸博覧会(International Horticultural Expo 2027, Yokohama) |
|---|---|
| 会期 | 2027年3月19日(金)〜9月26日(日) |
| 会場 | 旧上瀬谷通信施設(横浜市) |
| 全体テーマ | Scenery of the Future for Happiness(幸せを創る明日の風景) |
主催者屋外展示「相沢川」は、会場ゲートのすぐ近くで、谷戸地形と長年の営農が育んだ景観をそのまま生かした“生きた農の展示”です。耕作農地を博覧会後も公園に引き継ぐのは国内の博覧会として初めて。JAグループ神奈川の協力組合員が日々育てる田畑が、来場者に“明日の農の景観”を見せてくれます。
2027年の開幕に向けて、これからも各パビリオン・展示の続報を追いかけていきます。

