おもてなし空間(瀬谷駅・海軍道路)|GREEN×EXPO2027会場外の取組

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施設・その他GREEN×EXPO 2027 会場外の取組

瀬谷駅から会場までを冷やす|環状4号線の歩道に休憩スポット3か所会場外の暑熱対策|横浜市

GREEN×EXPO 2027の暑熱対策は、会場の中だけではありません。相鉄線瀬谷駅から会場までの歩行空間で保水性舗装の整備が進み、環状4号線の歩道にはミストを備えた休憩スポットが3か所設けられます。沿道には事業者の協力でクールシェアスポットが2か所開設されます。駅前広場と休憩スポットは路面温度を下げる素材で全面舗装され、ドライミストで周辺の気温を2〜3℃下げる計画です。

環状4号線(海軍道路)の休憩スポットのイメージ
環状4号線(海軍道路)の休憩スポットのイメージ|出典:GREEN×EXPO協会「来場者輸送実施計画 第3版【資料編】」(2026.7.31)
DATA|会場外の暑熱対策
休憩スポット3か所
ドライミスト-2〜3℃(周辺気温)
路面温度-10℃(体感-2℃)
対象相鉄線 瀬谷駅から会場までの歩行空間、環状4号線の歩道と沿道
主な取組保水性舗装/打ち水(検討中)/ミスト付き休憩スポット/クールシェアスポット/日陰情報アプリとの連携/「涼」をテーマにしたイベント
実施主体横浜市(沿道事業者の協力)
公表2026年9月16日 GREEN×EXPOみどり委員会
OUTSIDE

歩いて向かう人のための暑熱対策

2026年9月16日のGREEN×EXPOみどり委員会で、会場外の暑熱対策が公表されました。対象は、相鉄線瀬谷駅から会場までの歩行空間と、環状4号線の歩道・沿道です。

会期は2027年3月19日から9月26日まで。7月・8月をまたぐ192日間の開催なので、駅から会場までの道のりも対策の対象になります。

整備が進む瀬谷駅前の様子
整備が進む瀬谷駅前。舗装材が積まれ、工事が続いていました(2026.8.31撮影)

この駅前広場が、期間中は「おもてなし空間」になります。2026年8月末の時点では舗装工事の最中でした。

OMOTENASHI

瀬谷駅北口駅前広場の「おもてなし空間」

「GREEN×EXPO 2027 来場者輸送実施計画 第3版」の資料編に、「おもてなし空間」として瀬谷駅北口駅前広場(南側)と環状4号線の装飾イメージが示されています。

瀬谷駅北口駅前広場の装飾イメージ
瀬谷駅北口駅前広場の装飾イメージ|出典:GREEN×EXPO協会「来場者輸送実施計画 第3版【資料編】」(2026.7.31)

会期中の駅前広場では、次のことが行われる計画です。

  • ベンチ・花壇などで、賑わい・憩える空間を創出する
  • 地産地消マーケットなどのイベントを実施する
  • 路面温度を下げる素材で全面舗装する
  • シールプリントによる装飾を施す

資料には「来場者の滞留が発生する場合、設置物を移動する予定」という注記があります。駅前広場は会場へ向かう人が集まる場所でもあるため、混雑時には装飾より通行を優先する運用です。

駅を出た瞬間から博覧会の雰囲気をつくりつつ、人が増えたら片づける。おもてなしと安全の両立を、あらかじめ設計に組み込んでいます。

PAVEMENT

路面温度を下げる舗装と打ち水

相鉄線瀬谷駅から会場までの歩行空間では、保水性舗装の整備が進められています。保水性舗装は、舗装材に含ませた水が蒸発するときの気化熱で路面温度の上昇を抑えるもので、通常のアスファルトより表面が熱くなりにくいのが特徴です。

駅前広場と休憩スポットについては、効果の数値も示されています。路面温度を下げる素材で全面舗装することで、路面温度を約10℃、体感温度を約2℃低下させるという計画です。

体感で約2℃は、数字だけ見ると小さく思えます。ただし夏の炎天下で地面からの照り返しが弱まる効果は、実際に歩くとかなり違います。ベビーカーや小さな子どもは地面に近いぶん、影響を受けやすい部分です。

会場近くで整備された歩道
会場近くの歩道(2026.3.30撮影)。幅の広い歩道が整備され、街路樹が植えられています

会場に近い区間では、すでに幅の広い歩道が姿を見せています。舗装の種類は見た目では判別できませんが、歩く人のための空間が先につくられていることは分かります。

あわせて、会期中の「打ち水」の実施に向けても検討が進められています。実施日や場所は未発表です。

REST

環状4号線の歩道に休憩スポット3か所

環状4号線の歩道には、ミストを備えた「休憩スポット」を3か所整備します。

公表されたイメージでは、ウッドデッキの上にパーゴラ(木製の棚)を組み、その下に切り株のようなスツールとベンチを置いた構成です。手前には植栽のプランターが並び、奥からはミストが噴き出しています。歩道の一部を、座って休める場所に変えるつくりです。

休憩スポットで行われること

  • ドライミストを設置し、周辺の気温を2〜3℃低減する
  • 季節折々の花で彩る(パネルで花を紹介する)
  • イベントスタッフによる案内を行う
  • 路面温度を下げる素材で全面舗装し、シールプリントで装飾する

資料編の位置図では、休憩スポットのひとつが駅前から約1kmの地点に示されています。イメージ図の路面には「1000m」のシールプリントが描かれており、歩いた距離が足元で分かる仕掛けになっています。

歩道の装飾が、そのまま距離表示を兼ねています。会場までどれくらい歩いたのかが分かると、残りの体力配分を考えやすくなります。

なお、3か所すべての正確な位置は公表されていません。

この区間の愛称は「海軍道路」

環状4号線のうち、瀬谷中学校交差点付近から国道16号までの約2,850mは、横浜市の道路愛称事業により「海軍道路」と名付けられています。春には桜並木として地域に親しまれている道です。

海軍道路の解説看板
瀬谷区役所が設置した海軍道路の解説看板(令和8年5月設置/2026.8.31撮影)

看板の説明によると、名称の由来は、この道路がかつて旧日本海軍の物資輸送のために建設された海軍用道路であったことにあります。第二次世界大戦以前、旧上瀬谷通信施設の跡地には、日本海軍(横須賀海軍軍需部および第二海軍航空廠)の火薬庫や補給工場、倉庫などが置かれていました。

当時は海軍道路の東側に並行して、物資輸送のための専用線路「引込線」が敷かれ、瀬谷駅と海軍施設を結んでいました。海軍道路がまっすぐ伸びているのは、この引込線が施設に向けて直線的に整備され、その線路に沿って軍用道路も敷かれたためと考えられています。飛行機の離着陸も可能なように設計されていたともいわれます。

戦後、これらの施設は米海軍に接収され、「上瀬谷通信施設」として1951年から使用されたのち、2015年に日本へ返還されました。

物資を運ぶためにまっすぐ引かれた道が、いまは来場者が歩く道になります。会場中央に残る覆土式火薬庫と同じく、軍用地だった土地の履歴がそのまま博覧会の一部になっている例です。

COOL SHARE

クールシェアスポット2か所

沿道には、事業者の協力のもとで「クールシェアスポット」が新たに2か所開設されます。公表されているのは次の2店舗です。

  • ウェルシア瀬谷本郷店
  • ハック瀬谷駅前店

クールシェアは、冷房の効いた場所をみんなで使うことで、家庭ごとの冷房使用を減らそうという考え方です。来場者にとっては、駅から会場までの途中で涼める屋内が増えることになります。

クールシェアスポットの告知ポスター
クールシェアスポットの取組|出典:横浜市(2026.9.16)

ポスターには「ここでひと涼み!」の文字と、体温計をかたどったイラストが描かれています。この掲示がある店舗が目印になります。

海軍道路沿いのドラッグストアと歩道
海軍道路沿いの様子。左が横浜銀行とJA横浜の直売所「ハマッ子」瀬谷店、右がドラッグストア(2026.8.31撮影)

沿道には、桜並木と歩道、そして店舗が並んでいます。歩道側から直接入れる店舗が多いので、歩いている途中で寄りやすい立地です。

写真の左側には、JA横浜の直売所「ハマッ子」瀬谷店があります。駅前広場で予定されている地産地消マーケットと同じく、瀬谷は農地の残る地域です。歩く道すがらに直売所があるのは、この土地ならではの光景といえます。

その隣は横浜銀行。横浜銀行はGREEN×EXPO 2027の協賛パートナーでもあり、メインゲート正面の「横浜銀行 GREEN WALL」と、会場中央の覆土式火薬庫で行われるプロジェクションマッピングに関わっています。

APP

日陰情報が確認できるアプリ

横浜市は、日陰情報が確認できるアプリとの連携も進めるとしています。委員会資料には、建物の3Dモデルから朝の日陰の落ち方を計算した画像が掲載されています。

朝の日陰状況のシミュレーション画像
朝の日陰状況(イメージ)|出典:横浜市(2026.9.16)

時刻と建物の高さから日陰を割り出し、日なたを避けて歩けるルートを選べるようにする仕組みと考えられます。アプリ名や提供時期は発表されていません。

このほか、「涼」をテーマにしたイベントの実施も予定されています。

INSIDE

会場内の暑熱対策

横浜市は会場内の2つの拠点でも暑熱対策を行います。発信拠点には直径約8mのミストサークル、活動拠点には散水範囲最大直径10mの水遊びスポットが設けられ、いずれも夜間にはミストを活かした照明演出が予定されています。

EXPO OVERVIEW

GREEN×EXPO 2027 開催概要

正式名称2027年国際園芸博覧会(GREEN×EXPO 2027)
会期2027年3月19日(金)〜9月26日(日)/192日間
開場時間9時30分〜21時30分
会場旧上瀬谷通信施設(横浜市瀬谷区・旭区)
SUMMARY

暑熱対策は会場の中だけではありません。瀬谷駅から会場までの歩行空間に保水性舗装、環状4号線(海軍道路)の歩道にミスト付きの休憩スポット3か所、沿道にクールシェアスポット2か所が用意されます。駅前広場と休憩スポットは路面温度を下げる素材で全面舗装され、路面温度は約10℃、体感温度は約2℃下がる計画。ドライミストは周辺の気温を2〜3℃下げます。

さらに、日陰情報が確認できるアプリとの連携や、「涼」をテーマにしたイベントも予定されています。夏に来場するなら、会場に着く前の道のりも対策のうちだと考えておくとよさそうです。

休憩スポットの正確な位置、クールシェアスポットの利用時間、アプリの名称はいずれも未発表です。続報が出たらこの記事に追記します。

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出典・関連リンク
・横浜市「横浜グリーンエクスポの開催に向けた取組状況について」|GREEN×EXPOみどり委員会 資料6(2026.9.16)
「GREEN×EXPO 2027 来場者輸送実施計画 第3版」をとりまとめました|GREEN×EXPO協会(2026.7.31)
・現地看板「海軍道路 Kaigun Road」|瀬谷区役所(令和8年5月設置)
GREEN×EXPO 2027(2027年国際園芸博覧会)オフィシャルサイト

※2026年9月時点の公開情報にもとづく内容です。実施内容は今後変更される可能性があります。最新情報は横浜市・公式サイトをご確認ください。
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