パビリオン・出展情報

横浜市【Urban GX Village】|横浜園芸博パビリオン・展示紹介

mirai

主催者等展示GREEN×EXPO 2027 パビリオン・展示紹介

世界の明日を、みんなでひらく。Circular City YOKOHAMA横浜市【Urban GX Village】

横浜市は会場内のUrban GX Village(アーバンGXビレッジ)に建物空間を活用した発信拠点を設けます。この拠点では、“横浜らしいグリーン社会”におけるまちや暮らしの姿を、協賛団体や企業とともに全国および世界に向けて発信していく予定です。2026年7月から8月にかけて協賛企業の決定が相次いでおり、展示の姿が具体的に見えてきました。

横浜市出展施設(建物空間を活用した発信拠点)外観イメージパース
横浜市出展施設(建物空間を活用した発信拠点)外観イメージパース
PAVILION DATA|基本情報
テーマCircular City
YOKOHAMA
発信拠点Urban GX
Village
協賛6社
・グループ
出展者横浜市
会場構成①建物空間を活用した発信拠点(敷地面積 約3,000㎡)/ ②フィールドを活用した活動拠点(敷地面積 約10,000㎡)
展示構成「ライフスタイル・ゾーン」「フューチャー・ゾーン」の2つのゾーン
体験手法触れる、覗く、動かす、探すなどのインタラクティブな体験型
EXHIBITION ZONES

2つのゾーンで体感する「横浜の今と未来」

テーマは「世界の明日を、みんなでひらく。Circular City YOKOHAMA」。発信拠点では、未来に向けて挑戦する市民・企業とともに、2つのゾーンを通じて横浜が目指す循環型の未来のまち・暮らしを発信します。

  • ライフスタイル・ゾーン:自分に合った地球にやさしい「新たなライフスタイル」と出会う
  • フューチャー・ゾーン:サーキュラーに挑戦する企業が集結、技術が支える横浜の未来に触れる

市の資料の平面図を見ると、2つのゾーンはそれぞれ次のように構成されています。ライフスタイル・ゾーンには「プロローグ」と「行動変容の体験」フューチャー・ゾーンには「先進技術の体験」「交流・創発スペース」「エピローグ」が配置されており、当初示されていた5つの要素が2つのゾーンに整理されたことが分かります。発信拠点の敷地面積は約3,000㎡で、園周路に面した位置にあります。

もともと示されていた5つの要素

2026年3月時点の資料では、来場者が「横浜の今と未来」を体感できる次の5つの構成として説明されていました。それぞれの狙いはここから読み取ることができます。

「横浜の今と未来」を体感できる5つのゾーン
「横浜の今と未来」を体感できる5つのゾーン|GREEN×EXPO 2027 横浜市出展より
  • プロローグ:「横浜ならではの新しい未来の姿」を提示する導入エリア。都市と自然が共存する横浜の強みを、ビジュアルや空間演出で表現します。
  • 行動変容体験ゾーン:市民や企業が実践する新しいライフスタイルを紹介。省エネ、リサイクル、自然共生など、日常に取り入れられる具体例を体験できます。
  • 先端技術体験ゾーン:GX(グリーントランスフォーメーション)や環境技術、都市インフラ技術などを、触る、動かす、覗く、探すといったインタラクティブな方法で体験できます。
  • 交流・創発スペース:市民団体や企業が活動を発信するスペース。ワークショップやトークイベントなど、双方向の交流が想定されています。
  • エピローグ:来場者が未来づくりに参加したくなる「呼びかけ」の空間。展示を見て終わりではなく、行動につなげるメッセージが込められます。

建物そのものが循環の実例に

発信拠点の建物は、自然と調和する国産の木材を外装に使用し、木目の風合いを生かした印象的なデザイン。大阪・関西万博のリユース材を活用し、会期後には部材を市内の学校や公共施設で再利用することで、次世代へと継承します。展示だけでなく、建物そのものが循環を体現しています。

CIRCULAR & TECHNOLOGY

身近なサーキュラーと先端技術の体験展示

身近なサーキュラーに出会う驚き

市民と集めた古布や廃材、会場の廃棄花に新たな命を吹き込みます。ゾウなどを題材に循環の重要性を象徴的に伝える大型の展示物をつくる予定です。

ゾウなどを題材に循環の重要性を象徴的に伝える大型の展示物
ゾウなどを題材に循環の重要性を象徴的に伝える大型の展示物|GREEN×EXPO 2027 横浜市出展より

水道局による「環境にやさしい水道システム」

横浜の都市構造を表す「海・水」「市街地・都市部」「住宅地・郊外部・森」「空・宇宙」のフィールドをベースに、発信拠点の室内又は外構において、「先端技術の体験展示」を行います。

横浜市水道局は、この一環として環境に優しい水道システムについて発信する目的で、①市民、企業との協働による水源林保全の取組、②会場内の水道水が水源からの高低差を利用した電力消費の少ない「環境にやさしい水道システム」で届けられていること(脱炭素の取組)をテーマとした展示物の企画・制作および設置を行う予定です。

SPONSORS & IMPLEMENTATION

協賛企業との共創による循環型モデルの実装

発信拠点の整備や運営においては、環境に配慮した建築資材の活用や、グリーン社会を実現する機器の実装展示が協賛企業とともに行われます。2026年7月以降、協賛契約の締結が相次いで発表され、2026年8月13日時点で6社・グループが決定しています。

e-メタンと高効率燃料電池による循環型エネルギー(東京ガス/2026年7月21日締結)

  • 東京ガス株式会社を代表とし、東京ガスエコモ、東京ガス横浜中央エネルギー、東京ガスライフバル澤井の各社で構成する企業グループが協賛。
  • 横浜テクノステーションで製造したe-メタンに由来する環境価値を、クリーンガス証書を通じて都市ガスに移転します。
  • その都市ガスを用いて、発電効率63%の高効率燃料電池で発電し、会場内の発信拠点で使用する電力の一部を提供します。
  • 一連の仕組み(燃料電池の設置・運転・保守、ガス管の敷設や維持管理を含む)を会場で実装し、既存の都市ガスインフラを活用する循環型エネルギーシステムを未来の姿として来場者に伝えます。

注目したいのは、そのe-メタンの原料です。横浜市との連携協定(2022年1月締結)に基づき、横浜市内のごみ焼却工場で発生した二酸化炭素や下水道センターの消化ガスと、主に市内の太陽光発電等による再生可能エネルギー由来の水素を反応させて製造されたもの。提供される電気は実質二酸化炭素ゼロの循環型エネルギーであり、横浜市内で完結する循環がそのまま会場で動くことになります。

協賛での取り組みイメージ
協賛での取り組みイメージ|出典:東京ガス株式会社

間伐材「蓼科カラマツ」の外壁材への活用(東急不動産/2026年7月22日締結)

  • 発信拠点の外壁材として、東急不動産が展開する森林循環プロジェクトの「蓼科カラマツ」が採択されました。
  • 長野県の「東急リゾートタウン蓼科」およびその周辺の森林から産出された、環境配慮型の地域材(間伐材)を提供します。
  • 間伐材を建材として活かすことで、森林のCO2吸収力を高める「脱炭素」と「循環型社会」の両面に寄与します。
  • 閉会後も公共施設等での活用を視野に資源循環に向けた検討が進められており、都市と森林地域をつなぐ「Forest to Life」の循環モデルを発信します。

CO2を回収し資源に変える「レコライム」(レブセル/2026年8月4日締結)

  • 大気中のCO2を回収し資源に変える二酸化炭素吸収剤「レコライム」と、「炭素の環境価値」をスマートフォンで直感的に体験できる可視化システムに係る展示物を貸与。
  • DAC(大気中のCO2を直接回収する脱炭素技術)で回収したCO2が固定された、世界で初めての特別なグラス「ロックグラス」も提供されます。
  • 従来の大規模施設に依存するのではなく、家庭や店舗などの身近な環境からCO2回収に参加できる仕組みと、CO2を資源として活用する社会の可能性について、来場者の理解を深めることを目指します。

ブルーカーボンを見える化する水中CO2濃度測定機(村田製作所/2026年8月4日締結)

  • ブルーカーボン(海の生態系に吸収され、長期間海洋に貯留される炭素)によるCO2吸収量を見える化する、水中CO2濃度測定機に関する展示物を貸与。
  • 従来把握が難しかった吸収量の可視化を通じて、海洋環境の保全やカーボンニュートラルの実現に向けた取組について、来場者の理解を深めます。
  • 港町・横浜ならではの視点で、陸だけでなく海からも脱炭素を考える展示になりそうです。

窓自体が発電する「建材一体型太陽光発電」(YKK AP/2026年8月13日締結)

  • ペロブスカイト太陽電池を用いた、省エネと創エネに貢献する「建材一体型太陽光発電」に関する展示物を貸与。
  • 既存の建物の窓の内側に、ペロブスカイト太陽電池などを内蔵する窓を追加することで、省エネと創エネを同時に実現する仕組みを紹介し、窓自体が発電する新たな技術の可能性を示します。
  • 既存の建物や都市空間を活用したエネルギー創出や、自然環境への負荷を抑えた脱炭素社会の実現に向けた取組について、来館者の理解を深めることを目指します。

建て替えずに今ある建物のままエネルギーを生み出せるという発想は、成熟した都市・横浜の課題にそのまま応える技術です。

ソーラー照明で屋外空間を演出(イケア・ジャパン/2026年8月13日締結)

  • 太陽光を活用したソーラー照明等による屋外空間演出に関する展示物の貸与および外構への実装展示を行います。
  • 太陽光を活用した照明やリサイクル素材を用いた製品による屋外空間の演出を通じて、再生可能エネルギーや資源循環を取り入れたサステナブルな暮らしを紹介し、それらを手軽に実践できることを示します。
  • サステナブルな暮らしを身近な選択肢として広げ、毎日の行動の積み重ねが環境負荷の軽減につながることについて、来館者の理解を深めます。

先端技術が並ぶなかで、イケアの協賛は「今日から自分にもできる」という視点を持ち込むもの。展示ではなく実際の外構として使われる点もポイントです。

協賛企業が伝えたいメッセージ

市は各協賛の発表で、共通してこう述べています。「世界の明日を、みんなでひらく。Circular City YOKOHAMA」をコンセプトに、サーキュラー(循環)に挑戦する協賛企業とともに未来にときめく体験空間を創りあげ、横浜が目指す循環型の未来の暮らし・まちを発信する。そして、暮らしの「気づき」と「きっかけ」から生まれる一人ひとりの行動を、先進技術がもたらす「未来への希望」につなげていく、と。

CO-CREATION

未来のまちや暮らしの風景を共に描く

横浜市発信拠点で伝えたいコト
横浜市発信拠点で伝えたいコト|出典:横浜市

展示の対象は、グリーン社会の実現に向けた先端技術そのものだけにとどまらず、先端技術を利用・活用した企業・団体による具体的な取組や活動に焦点を当てています。

海・山・河川・市街地・郊外部といった多様なフィールドが混ざり合う横浜ならではのリアリティをもって、先端技術を持つ企業・団体と様々なフィールドで活躍する市民とともにワークショップなどを開催。共創・協働により「未来のまちや暮らしの風景」を描き、1つの大きな風景として展示表現する予定です。

VOLUNTEER

【8/14締切】出展ボランティア約1,000人募集中

横浜市は、会場内の2つの拠点「建物空間を活用した発信拠点」と「フィールドを活用した活動拠点」を共に盛り上げ、支えるボランティアを合計約1,000人募集しています。

募集期間は2026年7月1日(水)~8月14日(金)です。※横浜市出展エリアで活動するボランティアは「横浜市に在住・在勤・在学の方のみ」応募可能です。

横浜市出展ボランティア募集リーフレット
横浜市出展ボランティア募集リーフレット(PDF:3,680KB)
区分(人数) 内容
ツアーガイド
(約100人)
フィールドを活用した活動拠点をめぐり、草花の魅力や生き物との共生について来場者にわかりやすく案内します。
フィールドづくり
(約200人)
フィールドを活用した活動拠点において花や緑の育成・管理等を行います。
プログラム運営補助
(約700人)
脱炭素技術や生物多様性などを体験する様々なプログラムの運営補助等を行います。
LOCATION

会場のどこで開催される?

会場西エリアに位置する展示棟(建物空間を活用した発信拠点)と、東エリアのフィールドを活用した活動拠点があります。

会場図
会場図|パビリオン詳細
EXPO OVERVIEW

GREEN×EXPO 2027 開催概要

正式名称2027年国際園芸博覧会(GREEN×EXPO 2027)
会期2027年3月19日(金)〜9月26日(日)
会場旧上瀬谷通信施設(横浜市)
全体テーマScenery of the Future for Happiness(幸せを創る明日の風景)
SUMMARY

横浜市は高い市民力と企業の優れた技術力を有しており、それらを「有機的に交じり合わせる」ことが本市の役割です。

市内由来のe-メタンを使った電力供給、間伐材「蓼科カラマツ」の外壁材、CO2を資源に変える「レコライム」、海の吸収量を測るブルーカーボンの可視化、窓自体が発電するペロブスカイト太陽電池、そしてソーラー照明による屋外演出。陸から海まで、最先端から今日の暮らしまで、それぞれの企業の強みを活かした実践モデルが続々と発表されています。現在、会場を共につくり上げるボランティアも募集中。国を超えて集うEXPOの場で、横浜らしい新しい「解」がどのように描かれるのか、これからの展開に期待が高まります。

ABOUT ME
ミライ
ミライ
地球のミライについて考える個人サイト。大阪・関西万博やGREEN×EXPO(横浜園芸博)を応援しています。
記事URLをコピーしました