英国|GREEN×EXPO2027パビリオン・展示紹介
英国式庭園と園芸遺産を、横浜へUnited Kingdom|英国出展
2026年7月30日、駐日英国大使館は2027年国際園芸博覧会協会とGREEN×EXPO 2027の公式参加契約を締結しました。持続可能な植栽と生物多様性を重視した英国式庭園の展示を通じて、英国の豊かな園芸遺産と知見、先進的なグリーン技術を発信します。2026年9月18日には、出展区画に建つ木造平屋建ての施設を住友林業が設計・施工することも発表されました。この記事では発表内容をまとめ、最後に大阪・関西万博での英国館をふり返ります。なお、2026年9月15日に公表されたナショナルデーの日程(第一弾)には、英国はまだ含まれていません。
| 国・地域 | グレートブリテン及び北アイルランド連合王国(英国) |
|---|---|
| 陳列区域政府委員 | キャサリン・ワイルド 公使参事官 |
| 紹介する内容 | 豊かな庭園文化、長年にわたる園芸への知見、先進的なグリーン技術 |
| 発表 | 2026年7月30日(木)|駐日英国大使館 |
| 区画名 | 国際出展ゾーン「英国ガーデン」(仮称) |
| 施設 | 木造平屋建て・延床77.84㎡(住友林業が設計・施工/ビッグフレーム構法) |
| 工期 | 2026年10月着工・2027年1月竣工予定 |
| ナショナルデー | 未発表(イベントリスト第一弾には含まれず) |
園芸大国・英国が、庭園文化と知見を持ち込む
GREEN×EXPO 2027は、花や緑、自然との共生、そして持続可能な社会の実現について世界が共に考える国際的な博覧会です。英国は本博覧会への参加を通じて、豊かな庭園文化、長年にわたる園芸への知見、先進的なグリーン技術を紹介します。
あわせて今回の参加は、より持続可能な未来を築くという日英共通の思いを示す機会にもなるとしています。チェルシー・フラワーショーに代表される園芸文化を持つ英国の参加は、園芸博の目玉のひとつになりそうです。
展示の方向性 ― 持続可能な植栽と生物多様性の英国式庭園
ロングボトム駐日英国大使によると、GREEN×EXPO 2027では持続可能な植栽や生物多様性を重視した英国式庭園の展示を通じて、英国の豊かな園芸遺産と知見を紹介する予定です。
さらに今回の参加を通じて、環境イノベーション、生態系の回復、先進的なグリーン技術に向けた英国の取り組みも発信していくとしています。単に美しい庭を見せるだけでなく、その裏側にある環境技術や生態系への配慮まで含めて伝える構成になりそうです。
関係者のコメント ― 日英交流の舞台・横浜で
ロングボトム駐日英国大使は、英国の公式参加を発表できることへの喜びを述べたうえで、協会やパートナーと緊密に協力してこの重要なプロジェクトを推進していくことへの期待を示しました。
2027年国際園芸博覧会政府委員の新美潤氏は、英国の優れた園芸文化が紹介されることを歓迎し、今回の調印を契機に日英の友好と園芸文化交流が一層深まることへの期待を表明。協会事務総長の河村正人氏も、歴史ある日英交流の舞台・横浜で英国の園芸文化が紹介されることを歓迎し、博覧会の成功に向けた連携強化に期待を寄せました。
調印式には、永井学 国土交通大臣政務官、ジュリア・ロングボトム 駐日英国大使、鈴木憲和 農林水産大臣も同席しました。
もうひとつの英国庭園 ― ケイ山田氏の「日英友好の庭」
GREEN×EXPO 2027では、英国政府の公式参加とは別に、国際出展ゾーン内にもうひとつの英国庭園が生まれます。蓼科高原バラクライングリッシュガーデン代表のケイ山田氏(山田裕人氏)による出展です。
2025年3月19日(開幕ちょうど2年前)に発表されたもので、英国王立園芸協会(RHS)など英国園芸の関連団体の推薦を受け、日英協会・英国市場協議会の後援のもと「日英友好の庭」を創作。庭園名は「Kay Yamada’s Biodiversity Garden」です。
英国大使館による公式参加(2026年7月30日調印)と、ケイ山田氏の庭園出展(2025年3月発表)は、それぞれ別の枠組みで発表されたものでした。その関係は、2026年9月18日の住友林業の発表で見えてきました。英国出展区画に建つ施設の運営と造園を、英国政府から委託を受けたバラクライングリッシュガーデン(光和創芸)が担当し、ガーデンデザインをケイ山田氏が担うという内容です。区画は「英国ガーデン」(仮称)と呼ばれています。
英国ガーデンに建つ木造施設 ― 住友林業が設計・施工
2026年9月18日、住友林業は英国出展区画の木造施設を設計・施工すると発表しました。木造平屋建てで延床面積は77.84㎡。同社独自のビッグフレーム(BF)構法を使い、大断面の柱と梁を金属同士で強固につなぐことで、大空間・大開口の開放感のある建物にするとしています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | GREEN×EXPO 2027会場内 国際出展ゾーン「英国ガーデン」(仮称) |
| 用途 | 店舗、展示など |
| 延床面積 | 77.84㎡ |
| 構造・階数 | 木造平屋建て(ビッグフレーム構法) |
| 着工・竣工 | 2026年10月着工/2027年1月竣工予定 |
| 利用期間 | 2027年3月〜9月 |
| 設計・施工 | 住友林業株式会社 |
木でつくり、木で見せる
木造事業用建築ブランド「THE FOREST BARQUE」での建設で、構造材だけでなく内装材にも木材を積極的に使います。勾配天井で小屋組みをそのまま見せるなど、木質感あふれる温かみのあるデザインにするとしています。
住友林業は、木造建築は鉄骨造やRC造に比べて建てるときのCO₂排出量を抑えられ、建てたあとも木材が炭素を長く固定し続けると説明しています。
庭とセットでつくる
施設の運営と造園は、英国政府から委託を受けた蓼科高原バラクライングリッシュガーデン(光和創芸)が担当し、ガーデンデザインはケイ山田氏が担います。外構のレンガ舗装やガゼボの施工は、住友林業緑化が手がけます。
庭に置くチェアやテーブルには、同社グループのOpen Bay Timberがパプアニューギニアで生産したユーカリデグラプタ(現地名:カメレレ)を使う予定です。商品開発はSumitomo Forestry Europeが担当します。
この建設は、協会の「GREEN×EXPO 2027 にぎわい創出プロジェクト」への協賛(ブロンズパートナー)として行われます。来場者が快適に過ごせる、にぎわいの場にすることが狙いです。
ナショナルデーはいつ?
2026年9月15日に公表されたイベントリスト(第一弾)には、58か国と1機関、あわせて59件のナショナルデー・スペシャルデーの日程が載りましたが、英国の日程はまだ含まれていません。
| 会場 | 未発表 |
|---|---|
| 時刻・観覧 | 未発表 |
イベントリストに載っているのは、公表の許諾が得られた日程だけです。協会は、すべての公式参加者がナショナルデー・スペシャルデーを開催すると案内しています。英国は公式参加契約を結んでいるので、第二弾以降で日程が発表される可能性があります。
会場のどこにできる?
英国の出展区画は、国際出展ゾーンの「英国ガーデン」(仮称)と呼ばれています。区画番号や面積はまだ公表されていないので、分かりしだい追記します。
GREEN×EXPO 2027 開催概要
| 正式名称 | 2027年国際園芸博覧会(International Horticultural Expo 2027, Yokohama) |
|---|---|
| 会期 | 2027年3月19日(金)〜9月26日(日) |
| 会場 | 旧上瀬谷通信施設(横浜市瀬谷区・旭区) |
| 全体テーマ | Scenery of the Future for Happiness(幸せを創る明日の風景) |
ヨーロッパの国のナショナルデー
参加表明しているヨーロッパの6か国のうち、第一弾で日程が出たのはクロアチア、スペイン、イタリア、セルビアの4か国です。英国とルクセンブルクの日程は、まだ発表されていません。国名から、それぞれの紹介記事に移動できます。
| ナショナルデー | 国 |
|---|---|
| 4/2(金) | クロアチア共和国 |
| 4/16(金) | スペイン王国 |
| 4/22(木) | イタリア共和国 |
| 9/15(水) | セルビア共和国 |
| 未発表 | 英国 |
| 未発表 | ルクセンブルク大公国 |
大阪・関西万博の英国館 ― 白いファサードと本格英国バー
2025年の大阪・関西万博でも、英国は個性的なパビリオンで存在感を放ちました。無数の四角い開口が連なる白いファサードが印象的な建物で、連日多くの来場者を集めました。
館内では、世界的なスコッチウイスキーブランド「ジョニーウォーカー」とのパートナーシップによる本格英国バーを展開。新商品「ジョニーウォーカー ブラックルビー」から紅茶やコーヒーまで、さまざまなドリンクが楽しめる空間として人気を集めました。
ここで紹介したのは2025年の大阪・関西万博での英国館で、GREEN×EXPO 2027の英国出展とは別のものです。大阪では文化・技術・食を組み合わせた見せ方が印象的でしたが、横浜では「園芸」という英国の最も得意な領域が主役になります。
英国は2026年7月30日にGREEN×EXPO 2027の公式参加契約を締結。持続可能な植栽と生物多様性を重視した英国式庭園を軸に、園芸遺産と先進的なグリーン技術を横浜から発信します。園芸大国の参加は、博覧会の見どころを大きく広げそうです。
区画は「英国ガーデン」(仮称)で、木造平屋建て・延床77.84㎡の施設を住友林業が設計・施工します。2026年10月着工、2027年1月竣工予定。ガーデンデザインはケイ山田氏が担います。
ナショナルデーの日程と区画番号は、まだ発表されていません。2027年の開幕に向けて、これからも続報を追いかけていきます。
・【保存版】横浜園芸博のパビリオンは?|Village別 出展企業リストと最新情報
・GREEN×EXPO 2027 ナショナルデー・スペシャルデー一覧
・横浜園芸博・公式参加国がさらに拡大|74カ国・5機関公表へ
・イタリア館|「麦の建築」でGXハウスを包む
出典・関連リンク
・住友林業「GREEN×EXPO 2027英国出展区画に木造施設をBF構法で建設 ~「にぎわい創出プロジェクト」に協賛~」(2026.9.18)
・英国、GREEN×EXPO 2027への公式参加を発表|駐日英国大使館 プレスリリース(2026.7.30)
・GREEN×EXPO協会「会期中のイベントリスト(第一弾)を公表」(2026.9.15)
・英国|2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)公式参加者ページ
※2026年9月時点の公開資料にもとづく内容です。展示内容・区画・日程は今後変更される可能性があります。最新情報は各公式サイトをご確認ください。





