ベオグラード万博2027とは|5月15日開幕、テーマ・会場・日本館をまとめて解説
2027年は、横浜のGREEN×EXPO 2027だけでなく、もうひとつの博覧会が開かれる年です。セルビアの首都ベオグラードで、2027年5月15日から8月15日までの93日間、「ベオグラード万博(2027年ベオグラード国際博覧会)」が開かれます。
テーマは「Play for Humanity: Sport and Music for All(人類のためのあそび:すべての人にスポーツと音楽を)」。西バルカン地域で初めての国際博覧会で、日本も日本館を出展します。会期は横浜の園芸博とまるごと重なります。基本情報から日本館まで、2026年10月時点の情報をまとめました。

SECTION 01ベオグラード万博の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | Specialised Expo 2027 Belgrade(2027年ベオグラード国際博覧会) |
| 会期 | 2027年5月15日(土)〜8月15日(日)の93日間 |
| 開催地 | セルビア共和国・ベオグラード市(スルチン地区) |
| テーマ | Play for Humanity: Sport and Music for All(人類のためのあそび:すべての人にスポーツと音楽を) |
| 種類 | BIE(博覧会国際事務局)の認定博(Specialised Expo) |
| 会場面積 | 約25ha |
| 来場想定 | 400万人以上 |
| 参加 | 140以上の国・国際機関が参加を確認(2026年6月発表) |
| 主催 | EXPO 2027 d.o.o. Belgrade |
セルビアは2023年6月21日のBIE第172回総会で開催国に選ばれました。アメリカ(ミネソタ)、タイ(プーケット)、アルゼンチン、スペインとの争いを制しての決定です。2024年11月にBIEが正式に認定し、外交ルートで各国を招待できるようになりました。
「認定博」ってどんな万博?
万博には、5年ごとに最長6か月開かれる大規模な登録博(2025年の大阪・関西万博、2030年のリヤド万博など)と、そのあいだに開かれる認定博があります。認定博は会期が最長3か月、会場は原則25ha以内で、テーマを絞った「専門博」として開かれます。会場の建物は主催者がまとめて建て、参加国は区画を借りて展示をつくるのが基本です。
前回の認定博は2017年のカザフスタン・アスタナ万博(テーマ「未来のエネルギー」)で、約400万人が訪れました。
関連記事万博と園芸博はどう違う?登録博・認定博・園芸博(A1)の区分をまとめています。›SECTION 02テーマは「あそび」、スポーツと音楽
テーマは「Play for Humanity: Sport and Music for All」。日本では「人類のためのあそび」と紹介されています。スポーツと音楽という、言葉の壁をこえて人をつなぐ「あそび」を真ん中に置いた万博です。
公式キャラクターは、男の子のラストコと女の子のミリツァです。大阪・関西万博のセルビア館では、2人のモニュメントが来場者を迎えていました。

会場は、各国の展示が並ぶ国際パビリオン、テーマを掘り下げるテーマゾーン、企業や優れた取り組みを紹介するエリアで構成される計画です。
SECTION 03会場と、閉幕後のまちづくり
会場はベオグラード市の南西、ニコラ・テスラ空港やサヴァ川に近いスルチン地区です。万博会場の約25haは、新しい国立競技場やベオグラード見本市の新施設、ホテルや住宅を含む大きな都市開発の一部として計画されています。

- 敷地内では新しい国立競技場の建設が進んでいる
- 閉幕後は、新しい交通インフラ、新しいベオグラード見本市、公共施設などがレガシーとして残る計画
- 都心や空港と結ぶ道路の新設も、あわせて進められている
大阪・関西万博や横浜のGREEN×EXPO 2027と同じく、会期のあとにどう使うかを最初から組み込んだ会場づくりです。
SECTION 04準備はどこまで進んだか

- 2023.6.21BIE第172回総会でセルビアが開催国に決定
- 2024.11BIE第175回総会で正式に認定
- 2025.6BIE総会で、参加国の権利などを定める協定(SEE協定)が承認。この時点で110以上の国が参加を確認
- 2025.8日本政府が参加を閣議了解
- 2026.6.30主催者が140の国・国際機関が参加を確認と発表
- 2026.7.19開幕300日前。ボランティアの応募は7,300人を超えたと発表
- 2026.10.1-3会場で技術準備会議。43か国から250人以上が参加
- 2026.12.1すべてのパビリオンを参加国へ引き渡す予定
- 2027.5.15開幕(8月15日まで)
2026年10月の会議では、BIEのディミトリ・ケルケンツェス事務局長が、工事は予定どおり進んでいると評価しました。主催者は12月1日までにすべてのパビリオンを引き渡せるとしています。主催者によると、140という参加の数は、認定博のこの段階としてはこれまででいちばん多いそうです。
SECTION 05日本館「ともにあそび つながる 日本のあそび心」
日本は2025年8月の閣議了解で参加を決め、経済産業省が幹事省、文部科学省が副幹事省、日本貿易振興機構(ジェトロ)が参加機関として日本館を準備しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| テーマ | ともにあそび つながる 日本のあそび心 |
| 考え方 | 大阪・関西万博の「いのち輝く未来社会のデザイン」や「多様でありながら一つ」をレガシーとして受け継ぎ、ベオグラードの「あそび」につなげる。大阪でのセルビア館の出展への感謝も込める |
| ロゴ | 1枚の紙から生まれた「切り絵の花」(デザイン:小林一毅 氏) |
| 政府代表 | 吉村佐知子 陳列区域日本政府委員 |


日本館は、あそびが人と人、人と自然をつなぐこと、あそびには余白やユーモア、世代をこえて受け継がれてきた伝統があることを、日本の歴史と社会の中のあそびを通して見せる計画です。2026年6月10日には、ベオグラードで公式参加契約に署名しました。
PRアンバサダーは4組
- 志村健一 氏(指揮者)|セルビア交響楽団の首席客演指揮者。2026年6月就任
- 中島さち子 氏(音楽家・数学者・STEAM教育者)|大阪・関西万博「いのちの遊び場 クラゲ館」のプロデューサー。2026年6月就任
- ミャクミャク|大阪・関西万博の理念をベオグラードへ受け継ぐ象徴。2026年10月就任
- ハローキティ|日本のコンテンツ文化と「あそび心」を世界へ届ける。2026年10月就任
アンバサダーの中島さち子 氏がプロデュースした大阪・関西万博の「いのちの遊び場 クラゲ館」は、2026年8月にATCホールで開かれた「アフター万博 クラゲ祭り『いのちを祝う』」で、予約体験が2日間だけ復活しました。「あそび」をテーマにするベオグラードの日本館にも、そのつながりが続いていきます。




SECTION 06GREEN×EXPO 2027と同じ時期に
ベオグラード万博の会期(5月15日〜8月15日)は、横浜のGREEN×EXPO 2027(2027年3月19日〜9月26日)の会期にまるごと収まります。同じ年に、BIEが関わる博覧会が2つ同時に開かれることになります。
| 項目 | GREEN×EXPO 2027 | ベオグラード万博 |
|---|---|---|
| 会期 | 3月19日〜9月26日 | 5月15日〜8月15日 |
| 種類 | 国際園芸博覧会(A1) | 認定博 |
| テーマ | 幸せを創る明日の風景 | 人類のためのあそび |
| 会場 | 横浜市(旧上瀬谷通信施設) | ベオグラード市(スルチン地区) |

2026年10月13日の「EXPO2025 Futures Summit」では、GREEN×EXPO 2027とベオグラード万博の代表者が同じステージに並びました。セルビアはGREEN×EXPO 2027にも参加を表明しています。大阪から横浜、ベオグラード、そして2030年のリヤドへ。2027年は、博覧会のバトンが行き交う年になります。
関連記事リヤド万博2030とは|会期・会場・参加国と日本館のスケジュール次の登録博、リヤド万博の情報をまとめました。›EVENTS日本でベオグラード万博にふれられるイベント
日本国内でも、セルビアやベオグラード万博を紹介する催しが続いています。これからのイベントを日付順に並べ、終わったものは下にまとめています(タップで開閉)。
- 202610/25(日)
- 20279/15(水)開催予定GREEN×EXPO 2027 セルビア ナショナルデーGREEN×EXPO 2027 会場(横浜市旭区・瀬谷区)
セルビアはGREEN×EXPO 2027にも参加する。会期中のナショナルデーは、ベオグラード万博の閉幕後にあたる
関連記事を読む›
終了したイベント(3件)
- 20268/8・9(土・日)終了アフター万博 クラゲ祭り「いのちを祝う」ATC Aホール(大阪市住之江区)
セルビアのブースで、ベオグラード万博の紹介パンフレットやパネルが展示された。伝統菓子「ヴァニリツェ」の販売も。駐日セルビア共和国大使館が後援
レポート記事を読む› - 202610/10・11(土・日)
- 202610/11・12(日・月祝)終了EXPO Reborn!(大阪・関西万博 閉幕1周年イベント)ATCホール・ATCピロティ広場(大阪市住之江区)
セルビアが公式参加国として出展。11日14:30ごろにはステージ「セルビア、そして2027年ベオグラード万博へようこそ」があり、ピロティ広場にはセルビア料理の店も出た
関連記事を読む›
イベントの最新情報は、アフター万博・ミャクミャク イベントカレンダーでも追いかけています。
SUMMARYまとめ
- ベオグラード万博は2027年5月15日〜8月15日の93日間、セルビアの首都ベオグラードで
- テーマは「Play for Humanity: Sport and Music for All(人類のためのあそび)」。西バルカン地域で初めての万博で、公式キャラクターはラストコとミリツァ
- 会場は約25haの認定博。400万人以上の来場を想定し、140以上の国・国際機関が参加を確認
- 12月1日までにすべてのパビリオンを引き渡す予定で、準備は順調と評価されている
- 日本館のテーマは「ともにあそび つながる 日本のあそび心」。PRアンバサダーは志村健一 氏、中島さち子 氏、ミャクミャク、ハローキティ
- 会期はGREEN×EXPO 2027と重なる。2027年は2つの博覧会が同時に開かれる年
- 10月25日には代官山でセルビアフェア2026。ベオグラード万博の紹介もある
横浜の園芸博と同じ年に、ヨーロッパでも博覧会が開かれます。日本館の展示内容など新しい発表があったら、この記事に追記していきます。
