グリーンテックジャーニーとは|GREEN×EXPO 2027の周遊企画<2026.10.14更新>

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グリーンテックジャーニー preview

GREEN×EXPO 2027(2027年国際園芸博覧会)に、「グリーンテックジャーニー」という名前の企画があります。2026年9月に更新された協会のサステナビリティ計画に載っているもので、単独のプレスリリースはまだ出ていません。

会場全体を1つのパビリオンと捉え、会場の外や会期の前後にもスポットを置く周遊コンテンツ。公開は2026年12月、開幕100日前を予定と書かれています。

10月14日の講演では、高さ2.5mほどのキオスク(庭園の簡易建造物)が会場内に約30か所、全国に約40か所置かれ、QRコードを読み取ると見たいものに合わせたルートがスマートフォンに表示されるしくみだと紹介されました(数は講演で語られた概数で、まだ公式発表ではありません)。現時点で分かっていることを整理します。

UPDATE 10/14講演で語られたしくみ

2026年10月14日、日本建築学会が「建築文化週間2026」の催しとして建築会館ホール(東京都港区)で開いたカルチベートトーク2026「GREEN×EXPO 2027から考える人と自然の新しい関係―「地球と。咲きに行こう。」が意味するもの」で、GREEN×EXPOラボ チェアパーソンの涌井史郎 氏がこの企画に触れました(モデレーターは竹中工務店 常務執行役員の濱野裕司 氏。YouTubeでも配信)。筆者も会場で聴いてきました。

講演では「グリーンジャーニー」という呼び方で、次のように紹介されました。

項目講演での説明
設置物高さ2.5mぐらいの、ちょっとしたキオスク(庭園の簡易建造物)のようなもの
数会場内にだいたい30か所。さらに日本中に40か所ぐらい
使い方自分の携帯を取り出してQRコードに合わせ、どんなものが見たいのかを選ぶと、ルートが携帯の中に表示される
呼びかけ自分の時間の都合や、何を見たいのかに合わせて利活用してほしい

計画書にあった「アプリの提供」「周遊スポットの設置」の中身が、キオスクのQRコードを読み取って、自分に合ったルートを案内してもらう形になりそうです。「会場外にもスポットを置く」という計画書の方針も、全国約40か所という具体的な規模で語られました。

数は概数で、まだ公式発表ではありません。あわせて、協会では入場者のことを「入場参加者」と呼ぶようにしている、という話もありました。

SECTION 01計画書に書かれていること

出典は、公益社団法人2027年国際園芸博覧会協会が2026年9月に更新した「サステナビリティコミュニケーション・エンゲージメント計画(C&E計画)」です。AIPH(国際園芸家協会)の規則にもとづく計画書で、52本のアクションが1本ずつ表にまとめられています。

グリーンテックジャーニーは、52本の一覧のいちばん最後に置かれたアクションです。

項目内容
実施目的会場全体を1つのパビリオンと捉え、博覧会の意義を直感的に体験する機会を来場者に提供する。また、会場外・会期前後にもスポットを設置することで、時間的、面的な広がりを持たせる
タイムライン2026年12月(100日前)に公開/以降、コンテンツを配信
責任者協会
方法アプリの提供、専用グッズの販売、周遊スポットの設置
メッセージ来場者がグリーン社会の実現を目指す本園芸博の意義を感じ、環境意識の改善やその後の行動変容に至ることを促進させる
主な対象者来場者
対象人数グッズ購入者100万人

計画書に書かれているのはこれだけです。名称の由来、アプリの名前、スポットの数、グッズの中身にはいずれも触れられていません(スポットの数は、10月14日の講演で概数が語られました)。

SECTION 02「会場全体を1つのパビリオン」の意味

実施目的の冒頭にある「会場全体を1つのパビリオンと捉え」という一文が、この企画の性格をよく表しています。

GREEN×EXPO 2027の博覧会区域は約100ha、うち会場区域が80haです。国際園芸博覧会は、大型の建築パビリオンが軒を連ねる形式ではなく、公式参加者(国・国際機関)の出展、花・緑出展、Village出展といった庭園や展示が広い敷地に散らばる構成が中心になります。

そのぶん、来場者にとっては「どこを見れば博覧会の意図が伝わるのか」が分かりにくくなりやすい面があります。会場そのものを1つの展示として体験してもらう、という発想は、この会場の作り方と結びついていると読めます。見たいものを選ぶとルートが表示される、という講演での説明も、広い会場を自分に合った順で回るための道具と考えると筋が通ります。

狙いは「直感的に体験する機会」

計画書のメッセージ欄には、来場者が博覧会の意義を感じ、環境意識の改善やその後の行動変容に至ることを促進する、と書かれています。会場を回った先に、来場後の行動まで見据えた設計になっているようです。

SECTION 03会場の外、会期の前後にも

もうひとつ目を引くのが、実施目的の後半です。「会場外・会期前後にもスポットを設置することで、時間的、面的な広がりを持たせる」と明記されています。

公開時期が2026年12月、つまり開幕の3か月以上前に置かれているのは、この方針と揃っています。会期が始まる前から参加でき、閉幕後も続く形が想定されていることになります。

  • 時間的な広がり=会期(2027年3月19日〜9月26日)の前後にもスポットを置く
  • 面的な広がり=会場の外にもスポットを置く。講演では日本中に約40か所と語られた
  • 公開後は「以降、コンテンツを配信」とされ、継続的な更新が想定されている

会場外のスポットが具体的にどこに置かれるのかは、計画書にも講演にも出てきていません。協会はこれまで、ガーデンネックレス横浜や横浜フラワー&ガーデンフェスティバル、全国都市緑化フェアといった各地のイベントと連携してきており、そうした場との接続も考えられますが、現時点では確認できていません。

グッズ購入者100万人という数字

対象人数の欄には「グッズ購入者100万人」と書かれています。C&E計画のほかのアクションでは、対象人数が「未算定」となっているものが多いなかで、具体的な数字が置かれている数少ない例です。

GREEN×EXPO 2027の有料来場者数の目標は1,000万人以上。つまり、来場者の10人に1人が専用グッズを手にする想定で置かれた数字ということになります。無料で遊べるコンテンツではなく、グッズの購入とセットで設計されている企画だと読めます。

SECTION 04公式スタンプラリーとの関係

C&E計画には、グリーンテックジャーニーのすぐ手前に公式スタンプラリーが載っています(→公式スタンプラリーまとめ)。この2本には、はっきりした共通点があります。

項目公式スタンプラリーグリーンテックジャーニー
方法アプリの提供、専用グッズの販売、周遊スポットの設置アプリの提供、専用グッズの販売、周遊スポットの設置
主な対象者来場者来場者
対象人数未算定グッズ購入者100万人
公開2026年12月(100日前)を目途に特設サイト公開/2027年1月にスタンプ帳販売予定2026年12月(100日前)に公開/以降、コンテンツを配信
範囲会場内の各施設に横串を指す会場外・会期前後にもスポット(講演では会場内約30か所・全国約40か所)

方法の欄は3点ともまったく同じで、公開時期もそろって2026年12月です。目的の書き方は分かれていて、スタンプラリーが「会場を回る行為自体のエンタメ化」、グリーンテックジャーニーが「博覧会の意義の体験」となっています。

名称と目的は別々に立てられていますが、アプリ・グッズ・スポットという土台は共通で設計されているように読めます。ひとつの仕組みを2つの名前で運用するのか、それぞれ独立したコンテンツになるのかは、計画書からも講演からも判断できません。

SUMMARY分かっていること・分かっていないこと

整理すると、次のようになります。

分かっていること計画書・講演

名称、実施目的、方法(アプリ・専用グッズ・周遊スポット)、主な対象者、対象人数の想定、2026年12月の公開時期、会場外・会期前後にもスポットを置く方針。講演では、高さ2.5mほどのキオスクが会場内に約30か所・全国に約40か所置かれ、QRコードを読み取って見たいものを選ぶとルートが携帯に表示される、と説明された(数は概数で、公式発表前)。

分かっていないこと

アプリの名称と配信時期、専用グッズの内容と価格、会場内外のキオスクの具体的な場所、スタンプラリーとの機能上の関係、参加に費用がかかるかどうか。

  • グリーンテックジャーニーは、協会のC&E計画(2026年9月更新)に載る52本目のアクション
  • 10月14日の講演で、高さ2.5mほどのキオスクが会場内に約30か所・全国に約40か所置かれ、QRコードから見たいものに合わせたルートが携帯に表示されると紹介された(数は概数で、公式発表前)
  • 公開は2026年12月・開幕100日前。以降、コンテンツを配信するとされている
  • 会場全体を1つのパビリオンと捉え、会場外・会期前後にもスポットを設置する方針
  • 対象人数はグッズ購入者100万人。有料来場者目標1,000万人以上の10分の1にあたる
  • 公式スタンプラリーと方法の3点が同一で、公開時期も同じ

計画書に加えて、講演でしくみの一端が見えてきました。名称も含めて、公開時に変わる可能性があります。

2026年12月の公開で全体像が見えてくるはずなので、続報が出たら追記します。

出典:公益社団法人2027年国際園芸博覧会協会「2027年国際園芸博覧会 サステナビリティコミュニケーション・エンゲージメント計画」(2025年3月策定・2026年9月更新)、同「サステナビリティに関する教育やコミュニケーション、資源循環の取組等を推進」(2025年3月17日)、日本建築学会 カルチベートトーク2026での涌井史郎 氏の講演(2026年10月14日・建築会館ホール/筆者聴講)。
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