「やさしくなりたい。」STUDIO|GREEN×EXPO 2027パビリオン紹介
「やさしくなりたい。」STUDIOは万博のファサード736個をドームに|ホップを育ててビールに東邦レオ株式会社|Urban GX Village
東邦レオがGREEN×EXPO 2027に出展する「やさしくなりたい。」STUDIO。大阪・関西万博のパナソニックグループパビリオン「ノモの国」の鉄製ファサードフレーム約736個をリユースし、8の字形のフレームでドームをつくって緑をまとわせる構想です。ホップを育てて収穫体験とビールづくりにつなげ、夜には盆踊りも。「公園のようなパビリオン」を目指します。東邦レオにとっては1990年の大阪花の万博以来37年ぶり2回目のA1博出展です。
| 名称 | 「やさしくなりたい。」STUDIO |
|---|---|
| 出展者 | 東邦レオ株式会社 |
| テーマ | ネイチャーポジティブを軸とした、自然の力を活かす社会課題解決技術(Nature-Based Solutions) |
| 位置 | 会場西エリア「Urban GX Village」 |
| 特徴 | 大阪・関西万博「ノモの国」の資材をリユース/ランドスケープに特化 |
| 前回のA1博出展 | 1990年 国際花と緑の博覧会(大阪花の万博) |
| 特設サイト | yasashikunaritai.studio |
「ノモの国」のファサードがドームになる
東邦レオは、パナソニックホールディングスおよび永山祐子建築設計との協業により、大阪・関西万博のパナソニックグループパビリオン「ノモの国」の建築資材をGREEN×EXPO 2027でリユースすることを決めました。
| 資材 | 数量 |
|---|---|
| 鉄製ファサードフレーム | 約736個 |
| 照明 | 40台 |
| スピーカー | 12台 |
| ミスト設備 | 一式 |
ファサードフレームは、建築家・永山祐子氏のデザインによるものです。単なる資材の転用にとどまらず、美しさとテクノロジー、そして環境思想が融合した建築の想いを引き継ぐことで、GX(グリーントランスフォーメーション)がもたらす未来都市の風景を世界に示していくとしています。
リユースの具体像について、永山祐子氏はこう話しています。「8の字形の鉄製フレームでドームを形成し、そこに緑をまとわせていくことを考えている」。
大屋根リングの木材や、住友林業の「緑配便®」で運ばれた樹木と並ぶ、万博からのレガシー継承の一つです。ただしこちらは設計者ごと引き継いでいる点が違います。同じ建築家が、同じフレームで、別のかたちを設計し直すことになります。
この象徴的なファサードを継承し、「幸せを創る明日の風景」をテーマに掲げるGREEN×EXPO 2027において、訪れるすべての人に自然の美しさと調和を体感してもらい、自然への理解と愛着を深める機会を提供する予定です。
ホップを育てて、ビールにする
植栽として検討されているのが、つる性植物のホップです。ホップは1年で成長し、収穫してビールの原料になります。
夏ごろには来場者が収穫体験に参加できるようにし、その収穫物を使ったビールづくりへとつなげる構想があります。
会期が3月から9月という長さだからできることです。開幕時に植えたものが、会期中に収穫できる。植物の一年と、博覧会の半年が重なります。
夜には盆踊りも
夜には盆踊りなどのイベントも予定されています。夕日を背景にした空間で、大人も子どもも楽しめる「公園のようなパビリオン」を目指すとしています。
大人はビールを楽しみながら、子どもたちの遊ぶ様子をやさしく見守る。そんな光景そのものが「やさしさ」を体現する場になることが期待されています。
館名の「やさしくなりたい。」は、展示を見て学ぶことではなく、その場にいる人の振る舞いのほうを指しているようです。
5社共創会議で通りをつくる
東邦レオは1990年の「大阪花の万博」以来、37年ぶり2回目となるA1クラスの国際博覧会への出展にあたり、ネイチャーポジティブを軸とした自然の力を活かす社会課題解決技術(Nature-Based Solutions)の発信を掲げています。
本出展はランドスケープに特化した内容となる予定で、企業の枠を超えた景観づくりに挑戦します。
同じエリアに出展する鹿島建設、竹中グループ、大和ハウス工業、住友林業の4社とともに「5社共創会議」を立ち上げ、各社が集う通りをいかに魅力的に演出するか、議論を重ねています。
パビリオンは自社の敷地のなかで完結しがちですが、敷地と敷地のあいだ、つまり通りを誰がつくるのかという話です。景観を扱う会社らしい問題の立て方だと思います。
地域の自然資本を事業と共創へつなぐ
東邦レオ、日本GXグループ、細目大学横断研究室の3者が進めるのが「地域の自然資本を事業と共創へつなぐプログラム」です。2027年の開幕に向けて、地域に根ざした実践を段階的に育て、社会にひらかれた取り組みとして進められます。
| 時期 | 内容 |
|---|---|
| 2026年度 | 企業・自治体・研究者・地域の担い手との対話を重ねながら、各地のフィールドで先行的な実践や研究連携を立ち上げる。得られる知見を整理し、地域の自然資本を政策・事業・市民参加へと接続する枠組みとして発信する |
| 2027年3月〜 | 「やさしくなりたい。STUDIO」を拠点に、会期前から育まれてきた取り組みを紹介し、来場者や参画主体との新たな対話と連携を生み出す |
| 会期後 | 各地での実践へとつながる継続的な枠組みとして展開していく |
会期前・会期中・会期後の3つが最初から設計されています。パビリオンを終点ではなく中継点として置くという構えです。
会場のどこにできる?
「やさしくなりたい。」STUDIOがあるのは、会場西エリアのUrban GX Villageです。
これまでの動き
九段ハウスでキックオフイベント(2026.5.27)
「やさしくなりたい。STUDIO」の始動を記念して、2026年5月27日(水)にキックオフイベントが開催されました。
初期のイメージパース
GREEN×EXPO 2027 開催概要
| 正式名称 | 2027年国際園芸博覧会(GREEN×EXPO 2027) |
|---|---|
| 会期 | 2027年3月19日(金)〜9月26日(日)/192日間 |
| 開場時間 | 9時30分〜21時30分 |
| 会場 | 旧上瀬谷通信施設(横浜市瀬谷区・旭区) |
Urban GX Villageとは
「Urban GX Village」は、グリーン社会を実現する最新テクノロジーと出会えるエリアです。
このエリアには横浜市の「建物空間を活用した発信拠点」があるほか、とうきゅうグループ館、Mobi+、NTT EAST館、KAJIMA TREE、エンドレスハートパーク、大林組モリソラミライ、三菱みんなの未来館など、Village出展が集まります。飲食の営業出店も多いエリアです。
「やさしくなりたい。」STUDIOは、東邦レオによるUrban GX VillageへのVillage出展です。大阪・関西万博「ノモの国」の鉄製ファサードフレーム約736個をリユースし、永山祐子氏の構想では8の字形のフレームでドームをつくり、緑をまとわせる形になります。
植栽にはホップが検討されており、夏の収穫体験からビールづくりへつなげる構想も。夜には盆踊り。大人がビールを飲みながら子どもを見守る——そんな光景そのものが「やさしさ」を体現する「公園のようなパビリオン」を目指します。
同じエリアの4社と「5社共創会議」を立ち上げ、通りの景観づくりにも取り組んでいます。続報が出たらこの記事に追記します。
・【レポート】「やさしくなりたい。STUDIO」キックオフイベント
・【GREEN×EXPO DiRECT #4】東邦レオのビレッジ出展
・シミズ 森のまち|大屋根リングの木材で敷地全面を覆う
・住友林業館「100の森」|万博の樹木を鉄道で運んで植える
・【保存版】横浜園芸博のパビリオンは?|Village別 出展企業リストと最新情報
出典・関連リンク
・やさしくなりたい。STUDIO|東邦レオのVillage
・「やさしくなりたい。」STUDIO|Instagram
・東邦レオ・日本GXグループ・細目大学横断研究室、GREEN×EXPO 2027「やさしくなりたい。STUDIO」を起点に、地域の自然資本を事業と共創へつなぐプログラムを始動(2026.5.25)
・東邦レオ、GREEN×EXPO 2027でパナソニックパビリオン「ノモの国」をリユース(2025.7.29)
・持続可能な街づくりに取り組む東邦レオ 37年ぶり2回目の国際園芸博覧会(A1クラス)GREEN×EXPO 2027 Village出展内定決定(2024.10.1)
・大阪・関西万博「ノモの国」の外装が横浜花博へ、東邦レオが緑のドーム状施設で再利用(2025.9.1)
・【GREEN×EXPOのキーパーソン】グリーンを活用したイノベーションへ 東邦レオ・小山田哉氏|JAcom(2026.2.12)
・東邦レオ株式会社
・GREEN×EXPO 2027(2027年国際園芸博覧会)オフィシャルサイト
※2026年9月時点の公開情報にもとづく内容です。展示内容・プログラムは今後変更される可能性があります。最新情報は各公式サイトをご確認ください。
