大和ハウスグループ エンドレスハートパーク|GREEN×EXPO 2027パビリオン・展示紹介<2026.10.13更新>
エンドレスハートパークはガラスのパラソル35基|水が流れ落ちる大和ハウスの庭大和ハウスグループ|Urban GX Village
大和ハウスグループがGREEN×EXPO 2027に出展する「大和ハウスグループ エンドレスハートパーク」。コンセプトは「風・太陽・水、緑がつくる Future Living」です。敷地は約1,237㎡。象徴になるのは直径2.3mのガラスのパラソル35基で、上部から流れ落ちる水と噴水で「水の循環」を表し、ガラス上の水のゆらぎが色とりどりの光を地面に落とします。決まった順路はなく、自由に歩いて楽しむ庭です。会期中は食品残さ由来のバイオメタノールで発電した電気を暑熱対策の冷風設備に使う実証実験も行われます。
| 施設名称 | 大和ハウスグループ エンドレスハートパーク |
|---|---|
| コンセプト | 風・太陽・水、緑がつくる Future Living |
| 代表構成員 | 大和ハウス工業株式会社 |
| プロデューサー(企画) | 杉山央(新領域株式会社) |
| 展示・演出 | 伊藤直樹(PARTY) |
| 設計・施工(建築) | 株式会社フジタ・Tom Architects |
| 設計・施工(ランドスケープ) | 大和リース株式会社・戸村英子設計事務所 |
| シンボル | ガラスのパラソル35基(直径2.3m) |
| 工期 | 2026年6月1日 着工/2027年1月末 竣工予定 |
| 敷地面積 | 約1,237㎡ |
| 位置 | 会場西エリア「Urban GX Village」 |
| 冷風設備の電源 | 食品残さ由来のバイオメタノールによる発電(実証実験) |
| 名称・コンセプト公表 | 2026年3月19日(開催1年前) |
風・太陽・水、緑がつくる Future Living
コンセプト文は、こう始まります。人も緑も、それぞれが別々に生きているわけではありません——と。風・太陽・水のめぐみのなかで互いに響き合い、ときに関係性を変えながら、豊かな暮らしを形づくっている。
ここで表現されるのは、風・太陽・水と緑が織りなす万華鏡のような重なりと変化です。
4つの要素はどれも形を持たないものです。風も光も水も、それ自体は見えたり触れたりしにくい。それを緑と組み合わせることで、目に見える景色にする——という組み立てになっています。
水面と木陰、そして点在するプランター
コンセプト文には、具体的な情景が書かれています。
| 要素 | 内容 |
|---|---|
| 水面 | 太陽の光をやわらかく広げる。その下に光と影のゆらぎが生まれる |
| 高木の木陰 | 水面のゆらぎと溶け合い、時間とともに表情を変えていく |
| プランター | 周囲に点在し、風景に広がりを与える。活動に新たなリズムを生み出す |
水面が光を広げ、その光が木陰と混ざる。朝と昼と夕方で見え方が変わるということです。会期は3月から9月の半年なので、季節によっても表情が変わります。
結びはこうです。人と緑が生きる歓びを分かち合う未来の景色を、ぜひ体感してほしい——と。
ガラスのパラソル35基と「水の循環」
開幕半年前の2026年9月15日、大和ハウス工業は庭の具体的な姿を発表しました。施設の象徴は、敷地内に配置される35基の「パラソル」です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 数・大きさ | 35基/直径2.3m |
| つくり | 厚さ12mmの円形のガラス2枚を、着色中間膜を挟んで接着した合わせガラス |
| 日よけ | 中間膜が紫外線を99%遮蔽。ガラス上を循環する水膜が太陽の熱を受け止め、下に快適な滞在空間をつくる |
| 光 | 光の角度で表情が変わる多層構造の透過型ミラーフィルムを併用し、植物の生育に必要な自然光を確保 |
流れ落ちる水と噴水
パラソルの上部には水を張り、流れ落ちる水と噴水で「水の循環」を表現します。ガラス上の水の揺らぎによって、色彩豊かな光が地面に映し出されます。
パラソルの周りには、さまざまな高さ・大きさの植物を植えたステンレス製のプランターが点在します。側面には植物や空、人の姿が映り込み、風景に奥行きと広がりを生みます。
夜は照明演出、順路は自由
光と影の表情は、時間帯や天候、風の状態によって変わります。夜は照明演出で、昼とは違う空間になります。決められた順路はなく、来場者は自由に歩きながら、それぞれの感性で発見を楽しむ庭です。
グループ3社とクリエイターでつくる
出展するのは大和ハウスグループです。2026年9月15日の発表で、企画・演出から設計・施工までの顔ぶれが公表されました。
| 役割 | 企業 |
|---|---|
| 代表構成員 | 大和ハウス工業株式会社 |
| プロデューサー(企画) | 杉山央(新領域株式会社) |
| 展示・演出 | 伊藤直樹(PARTY) |
| コンテンツ開発 | PARTY |
| 設計・施工(建築) | 株式会社フジタ・Tom Architects |
| 設計・施工(ランドスケープ) | 大和リース株式会社・戸村英子設計事務所 |
| ワークショップ監修(和紙) | 川原隆邦(川原製作所) |
施設名の「エンドレスハート」は、大和ハウスグループのシンボルマークの名称です。切れ目のないハートの形が、グループの結束と、人と人とのつながりを表しています。それを「パーク」と組み合わせた名前になります。
2055年の創業100周年に向けて
大和ハウスグループは、サステナブルな社会を実現するためパーパスである“将来の夢”を策定し、創業100周年となる2055年に「私たちが創り出したい世界」と「大和ハウスグループの果たすべき役割」を掲げています。
そうしたなかで、環境問題をはじめとする社会課題に向き合い、多くの人とともに未来を豊かにする新たな価値を創造するため、GREEN×EXPO 2027のVillage出展に応募し、内定したとしています(2024年10月1日発表)。
2055年を見据えている会社が、2027年の半年間に何を置くか。「Future Living」という言葉には、住宅メーカーとしての時間感覚が表れているように思います。
冷風設備の電気は、食べ残しからつくる
2026年9月24日、大和ハウス工業は会期中にエンドレスハートパークで食品残さ由来のバイオメタノールを活用した発電システムの実証実験を行うと発表しました。パーク内の暑熱対策として導入する冷風設備の電力を、この発電ですべて賄う計画です。
食べ残しが電気になるまで
原料は、栃木二宮工場(栃木県真岡市長沼)の社員食堂から出る食品残さです。1日あたり約25kgの食品残さから、小型バイオガス化装置で1日1〜2㎥のバイオガスを生成します。
このバイオガスから、大阪大学の大久保敬教授と共同研究を進めている独自の光酸化反応技術でバイオメタノールを合成します。安全性に配慮し、メタノールを58%含む水溶液(バイオメタノール水)として調製したものを会場へ輸送し、発電燃料に使います。
| 段階 | 場所 | 内容 |
|---|---|---|
| 1. 食品残さ | 栃木二宮工場 | 社員食堂の食べ残し。1日約25kg |
| 2. バイオガス | 栃木二宮工場 | 小型バイオガス化装置で1日1〜2㎥を生成 |
| 3. バイオメタノール | 栃木二宮工場 | 光酸化反応技術で合成。メタノール58%の水溶液に調製 |
| 4. 輸送 | 栃木→横浜 | バイオメタノール水を会場へ運ぶ |
| 5. 発電・利用 | エンドレスハートパーク | 発電した電気を冷風設備に供給 |
食品残さ由来のバイオガスからバイオメタノールを合成し、それを燃料として発電する一連のプロセスは日本初とされています(自社調べ。2026年8月末時点で学術文献・公開特許・インターネット上の情報を対象に調査した範囲)。
会期中に約2.7トンのCO₂削減
自社で合成したバイオメタノールに加え、マスバランス方式で国内製造されたバイオメタノールを三菱ガス化学から調達します。これらを燃料に発電することで、冷風設備に必要な電力をすべて賄い、化石燃料由来の電力を使った場合と比べて会期中に約2.7トンのCO₂排出量削減を見込んでいます。
マスバランス方式とは、バイオ由来原料と化石由来原料を混合して製造した製品について、投入したバイオ由来原料の割合に応じて、製品の一部をバイオ由来製品として扱う管理方式です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 時期 | 2027年3月19日〜9月26日(会期と同じ) |
| 場所 | 栃木二宮工場(栃木県真岡市長沼)/GREEN×EXPO 2027会場 |
| 検証内容 | バイオメタノール合成量、メタンガス変換効率、コスト、安全性、商用化に向けた法令適合性など |
| 共同研究 | 大阪大学 大久保敬教授(2022年から) |
庭の暑さ対策に使う電気の出どころまでが、出展の中身になっています。来場者には見えない部分ですが、「食べ残し → ガス → メタノール → 電気 → 涼しい風」という流れが、展示の裏側で半年間動き続けます。
背景には環境長期ビジョン「Challenge ZERO 2055」があります。創業100周年となる2055年までに、グループ・グローバル・サプライチェーンを通じて環境負荷ゼロを目指すもので、非化石燃料の積極的な活用はその一環です。2025年には高い変換率のバイオメタノール合成法を開発し、今回は実用化を見据えて3連タンク・合計容量135Lの試験機を新たに開発しました。実証の成果は、栃木二宮工場をはじめとする自社施設への導入検討に活かされます。
着工から竣工まで
| 日付 | 内容 |
|---|---|
| 2026年5月27日 | 横浜市瀬谷区の瀬谷諏訪社で安全祈願祭。あわせてモックアップを確認し、計画の3Dモデルを実寸大で再現したVRでパラソルの見え方や空間のスケール感を確かめた |
| 2026年6月1日 | 着工 |
| 2026年9月15日 | パラソル35基や水の循環など、施設の詳細とクレジットを発表 |
| 2026年9月24日 | バイオメタノール発電の実証実験を発表 |
| 2027年1月末 | 竣工予定 |
会場のどこにできる?
エンドレスハートパークがあるのは、会場西エリアのUrban GX Village。敷地面積は約1,237㎡です。
GREEN×EXPO 2027 開催概要
| 正式名称 | 2027年国際園芸博覧会(GREEN×EXPO 2027) |
|---|---|
| 会期 | 2027年3月19日(金)〜9月26日(日)/192日間 |
| 開場時間 | 9時30分〜21時30分 |
| 会場 | 旧上瀬谷通信施設(横浜市瀬谷区・旭区) |
Urban GX Villageとは
「Urban GX Village」は、グリーン社会を実現する最新テクノロジーと出会えるエリアです。8つのVillage出展と、横浜市の出展が予定されています。
同じエリアにあるのは、とうきゅうグループ館、Mobi+、NTT EAST館、KAJIMA TREE、大林組モリソラミライ、三菱みんなの未来館、「やさしくなりたい。」STUDIOなど。飲食の営業出店も多いエリアです。
なお大和ハウス工業は、東邦レオ・鹿島建設・竹中グループ・住友林業とともに「5社共創会議」を立ち上げ、各社が集う通りの景観づくりを議論しています。自社の敷地だけでなく、敷地と敷地のあいだをどうするかという取り組みです。
「大和ハウスグループ エンドレスハートパーク」は、Urban GX VillageへのVillage出展です。コンセプトは「風・太陽・水、緑がつくる Future Living」。形を持たない3つの要素を、緑と組み合わせて目に見える景色にします。
象徴は直径2.3mのガラスのパラソル35基。上から流れ落ちる水と噴水が「水の循環」を表し、水のゆらぎが光になって地面に映ります。夜は照明演出があり、順路はありません。敷地は約1,237㎡で、2027年1月末に竣工する予定です。
会期中は、栃木二宮工場の食堂から出る食品残さでつくったバイオメタノールで発電し、冷風設備の電力をすべて賄う実証実験も行われます。化石燃料由来の電力と比べて約2.7トンのCO₂削減を見込む、日本初の取り組みです。続報が出たらこの記事に追記します。
・「やさしくなりたい。」STUDIO|5社共創会議を立ち上げた東邦レオの出展
・横浜市【Urban GX Village】|建物空間を活用した発信拠点
・【保存版】横浜園芸博のパビリオンは?|Village別 出展企業リストと最新情報
出典・関連リンク
・「GREEN×EXPO 2027」、開幕まであと半年!|大和ハウス工業(2026.9.15)
・GREEN×EXPO 2027、開幕まで250日を切りました!|大和ハウス工業(2026.7.13)
・日本初 食品残さ由来のバイオメタノールを活用した発電システムの実証実験開始(ニュースレター)|大和ハウス工業(2026.9.24)
・「2027年国際園芸博覧会(GREEN×EXPO 2027)」に出展する展示施設の名称・コンセプト決定(ニュースレター)|大和ハウス工業(2026.3.19)
・「2027年国際園芸博覧会(GREEN×EXPO 2027)」Village出展参加者に内定|大和ハウス工業(2024.10.1)
・大和ハウス工業株式会社
・GREEN×EXPO 2027(2027年国際園芸博覧会)オフィシャルサイト
※2026年10月時点の公開情報にもとづく内容です。展示内容は今後変更される可能性があります。最新情報は各公式サイトをご確認ください。
