KAJIMA TREE|GREEN×EXPO 2027パビリオン・展示紹介
KAJIMA TREEは高さ約60m|大屋根リングの木材でつくる、再生木材の建物として国内最大級鹿島建設株式会社|Urban GX Village
鹿島建設がGREEN×EXPO 2027に出展する木造タワー「KAJIMA TREE」。会場のランドマークとなる高さ約60m——20階建マンションに相当し、再生木材の建物としては国内最大級です。構造体には大阪・関西万博の大屋根リングで使われた木材を再利用。日本の伝統建築に着想を得た木造制震技術で、風や地震のエネルギーをしなやかに吸収します。2026年6月1日に起工しました。
| 名称 | KAJIMA TREE |
|---|---|
| 出展者 | 鹿島建設株式会社 |
| 高さ | 約60m(20階建マンションに相当/再生木材の建物として国内最大級) |
| 構造 | 木造+制震構造 |
| 構造材 | 大阪・関西万博 大屋根リングの再利用木材 |
| 位置 | 会場西エリア「Urban GX Village」 |
| 起工 | 2026年6月1日 |
| 特設サイト | kajima.co.jp/sp_contents/expo2027yokohama |
会場でいちばん高い「大樹」
KAJIMA TREEは、「未来の都市づくりに向けた新たな風景」のシンボルとして、会場のランドマークになるタワーです。
高さは約60m。20階建マンションに相当し、再生木材の建物としては国内最大級です。会場イメージを見ると、KAJIMA TREEだけが飛び抜けて高いことが分かります。
花と緑に覆われる会場のなかで、どこにいても目に入る「大樹」になります。約100haという広い会場で、自分がいまどこにいるかを確かめる目印にもなりそうです。
背景にあるのは、「脱炭素」「資源循環」「自然再興」の3要素が相乗効果を発揮する鹿島環境ビジョン2050plusの理念です。
大屋根リングの木材はいま館林にある
KAJIMA TREEの構造体には、大阪・関西万博の大屋根リングで使われた木材が再利用されます。鹿島は大屋根リングの木材の譲渡先のひとつです。
大屋根リングで使用された木材は解体後、順次群馬県館林市で保管・管理されています。これらが「KAJIMA TREE」の構造材として、新たな命を吹き込まれることになります。
KAJIMA TREEは、2025年と2027年に日本で続けて開催される2つの博覧会をつなぐ象徴的な位置づけでもあります。
2026年6月1日に起工
2026年6月1日、会場内の鹿島出展エリアで「KAJIMA TREE建設工事」の起工式が執り行われました。
GREEN×EXPO協会の河村事務総長、小池事務次長、五十嵐参与ほか関係者、鹿島からは桐生副社長をはじめ、北建築設計本部長、茅野建築管理本部長、一木環境本部長、松田横浜支店長らが参列しています。
会場のあちこちに入る大屋根リングの木
大屋根リングの木材は、ほかの出展でも使われます。
| 出展 | 使い方 |
|---|---|
| KAJIMA TREE | 高さ約60mの木造タワーの構造材 |
| シミズ 森のまち | 敷地全面を覆う傘状の木造フレーム(約150m³) |
| 大阪の庭 | リユースベンチ |
| かながわ館 | 「かながわの花壇」に使用 |
| メインゲート | アイルランド館の木材とともに再利用 |
そのなかでも高さ60mの塔に組み上げるのは、もっとも目立つ使い方です。
日本の伝統建築に学ぶ木造制震技術
KAJIMA TREEには、鹿島が長年、制震のパイオニアとして培ってきた技術を活かした木造制震技術が採用されています。
この技術は日本の伝統建築に着想を得たもの。複数の木材を鋼製のダンパを使って組み合わせ、風や地震に対してしなやかにエネルギーを吸収する仕組みです。
高いタワーなど塔状の建物は、風や地震による横からの力によって建物全体が曲がるような変形が大きくなるという特性があります。KAJIMA TREEでは、この特性に対して効きがよくなるよう2つのダンパを配置して安全性を高める「制震システム」を導入します。
五重塔が地震で倒れないという話は知られていますが、それを現代の計算と鋼製ダンパで組み直したものといえます。伝統の形と、先端の技術。その両方が同じ塔のなかにあります。
1/100模型が明かした形
2026年5月13日から15日に東京ビッグサイトで開かれた「非住宅 木造建築フェア2026」で、KAJIMA TREEの1/100模型が初公開されました。
ここで形が具体的に分かっています。
- 真上から見ると十字形。大木が四方に根を張るような姿を想定
- 内部空間はない。ただし足元は通り抜けられる
- 見学したり、展望台のように上ったりはできない
60mの塔ですが、上れる展望台ではありません。見上げるもの、そして足元をくぐるもの。木の下に立つという体験に絞られています。
塔に上らせないという判断は、この出展が「展望」ではなく「木造でここまで建つ」ことの証明に軸足を置いているからだと読めます。
本当の狙いは、次の木造高層ビル
大屋根リングの木材を再利用することで注目が集まっていますが、鹿島には別の狙いもあります。自社の木造フラッグシップビルに採用する新技術を、KAJIMA TREEで試すことです。
2028年度には仙台市に「東北支店ビル」が完成予定。このビルにも木造制震技術が適用され、地域社会の安全と安心を支える建物として機能するとされています。
KAJIMA TREEで得た経験を、木造高層ビルの建設ノウハウとして次代に継承するという位置づけです。
半年で解体される仮設の塔が、恒久的なビルの実験台になっている。博覧会のパビリオンが技術開発の場として使われるという、分かりやすい例だと思います。
会場のどこにできる?
KAJIMA TREEがあるのは、会場西エリアのUrban GX Villageです。高さ約60mなので、会場のどこからでも見えるはずです。
GREEN×EXPO 2027 開催概要
| 正式名称 | 2027年国際園芸博覧会(GREEN×EXPO 2027) |
|---|---|
| 会期 | 2027年3月19日(金)〜9月26日(日)/192日間 |
| 開場時間 | 9時30分〜21時30分 |
| 会場 | 旧上瀬谷通信施設(横浜市瀬谷区・旭区) |
Urban GX Villageとは
「Urban GX Village」は、グリーン社会を実現する最新テクノロジーと出会えるエリアです。8つのVillage出展と、横浜市の出展が予定されています。
同じエリアにあるのは、とうきゅうグループ館、Mobi+、NTT EAST館、エンドレスハートパーク、大林組モリソラミライ、三菱みんなの未来館、「やさしくなりたい。」STUDIOなど。
鹿島建設は、東邦レオ・竹中グループ・大和ハウス工業・住友林業とともに「5社共創会議」を立ち上げ、各社が集う通りの景観づくりを議論しています。
KAJIMA TREEは、高さ約60mの木造タワーです。20階建マンションに相当し、再生木材の建物としては国内最大級。構造体には大阪・関西万博の大屋根リングの木材が使われ、いまは群馬県館林市で保管されています。
日本の伝統建築に着想を得た木造制震技術を採用し、2つのダンパで風や地震のエネルギーを吸収します。1/100模型によると、真上から見ると十字形。内部空間はなく、足元を通り抜けられる形です。
鹿島の狙いは、2028年度に完成予定の仙台「東北支店ビル」に採用する技術をここで試すこと。半年で解体される塔が、恒久的なビルの実験台になります。続報が出たらこの記事に追記します。
・シミズ 森のまち|大屋根リングの木材 約150m³で敷地全面を覆う
・大阪の庭|大屋根リングのベンチと大坂城の残念石
・「やさしくなりたい。」STUDIO|5社共創会議を立ち上げた東邦レオの出展
・【保存版】横浜園芸博のパビリオンは?|Village別 出展企業リストと最新情報
出典・関連リンク
・GREEN×EXPO 2027「KAJIMA TREE」特設サイト|鹿島建設
・GREEN×EXPO 2027「KAJIMA TREE建設工事」が起工|鹿島建設(2026.6.9)
・非住宅 木造建築フェア2026にて「KAJIMA TREE」1/100模型を初公開|鹿島建設(2026.5.13)
・GREEN×EXPO 2027まであと1年「KAJIMA TREE」について|鹿島建設(2026.3.19)
・「GREEN×EXPO 2027 500日前記者発表会」にて出展内容を発表|鹿島建設(2025.10.29)
・KAJIMA TREEの建設現場|tvkニュース(2026.9.14)
・同・YouTube(tvkニュース)
・GREEN×EXPO 2027(2027年国際園芸博覧会)オフィシャルサイト
※2026年9月時点の公開情報にもとづく内容です。展示内容は今後変更される可能性があります。最新情報は各公式サイトをご確認ください。
